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アロマソムリエ | クロモジの香りと効能・使い方
クロモジ(黒文字)は、日本原産のクスノキ科に属する落葉低木で、岩手県以南の本州・四国・九州に自生しています。樹高はおよそ5メートルに達し、緑がかった樹皮に文字のように見える黒い斑点があることが、名前の由来とされています。
クロモジは、日本の暮らしの中で古くから幅広く利用されてきました。枝は楊枝の材料として重宝され、弾力性があって折れにくく、ほのかな芳香をもつことから、茶道で用いられる和菓子や高級料亭など、特別な場で現在も使われています。
また、乾燥させた根皮は生薬「釣樟(ちょうしょう)」として、急性胃腸炎や脚気、皮膚病などの治療に用いられてきました。かつては枝先を細かく割り、歯間の手入れに使うこともあり、日常生活に密着した植物でもありました。さらに、狩猟で得た獲物をクロモジの枝に刺して神前に供えるなど、信仰とも深く結びついていたとされています。
日本では古くから精油の蒸留が行われており、明治時代には複数の蒸留所が存在したといわれています。その精油は香水や化粧品、石鹸の香料としてヨーロッパへ輸出され、国内でも大正時代までは国産石鹸の香料として使用されていました。しかし、合成香料の普及とともに、生産は次第に衰退していきました。
基本情報

科名:クスノキ科
学名:Lindera umbellata Thunb.
抽出部位: 葉、枝
抽出方法: 水蒸気蒸留法
主要産地: 日本
主な芳香成分:リナロール、ゲラニオール、α-テルピネオール、酢酸ゲラニルなど
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート~ラストノート
香りの印象:中~強
クロモジの香りの特徴
クロモジは、暮らしの身近にある良い香りの木として古くから日本人に親しまれてきました。小枝や葉を折るとよい香りを放つことから「疲れを癒す木」としても知られ、旅人が山歩きの合間に、その香りで疲れを癒したともいわれています。
クロモジの香りは、まさに心身の疲れをやさしく解きほぐすような、落ち着きのある甘さが特徴の木の香りです。ウッディーな温もりの中に、フローラル調のやわらかな甘さが重なり、黒糖を思わせるまろやかな甘みを感じさせます。和精油ならではの繊細で奥ゆかしい趣を備えつつ、気品とほのかな華やかさをあわせ持つ、非常に上品な香りです。
クロモジの持つ機能
心と体の疲れを癒し、整える
クロモジには、リラックス作用が期待される成分が多く含まれており、気持ちをやさしく高めながら、こわばりをほぐすようにしてストレスから解放してくれる香りとされています。日本の暮らしに古くからなじみのある香りであるため、日本人には特に懐かしさや落ち着きを感じさせ、心に安心感をもたらしてくれます。
また、クロモジの特徴的な花のように華やかな香りの成分には、フローラル系精油に見られるようなホルモンバランスを整える働きが期待されています。そのため、PMSや更年期など、ホルモンバランスの乱れによる気分の浮き沈みをやわらかく整えるサポートとしても用いられています。
さらに、抗菌作用や免疫力を高める働きにも優れているとされており、疲れを感じたときの体調管理や、風邪予防のためのセルフケアとしてもおすすめです。
クロモジを使うシーンや季節

クロモジの香りは、和精油の中でもひときわ高級感と上品さを感じさせる香りです。まるで和服をまとった美しく落ち着いた日本女性のような風情を感じさせる香りは、和室にしっくりとなじむのはもちろん、落ち着きや品格が求められるビジネスシーンでも活用することができます。
対話が自然と深まる空間
穏やかでやさしい香りが、無意識に抱いている警戒心をそっとほぐし、心が開かれるような安心感をもたらします。さらに、知的さや上品さもあわせ持ち、凛とした佇まいを想像させる香りであるため、自然と背筋が伸びるような気持ちにもさせてくれます。
会議や打ち合わせなどの場にクロモジの香りを取り入れることで、仕事への集中力を保ちながらも、ほどよくリラックスでき、話し合いが円滑に進みやすい空間を演出することができます。
心を開く香りとしてはスイートオレンジもよく知られていますが、こちらは明るくはつらつとした印象が強いため、ビジネスシーンよりも、プライベートでの楽しい集まりに向いています。
1日を通して、心を穏やかに整える香り
クロモジの香りは、ラベンダーにも多く含まれ、リラックス作用が期待される成分「リナロール」を主成分としています。そのため、気持ちが落ち着かないときや、不安や緊張を感じたときに取り入れたい香りです。樹木特有の安定感と、落ち着きのあるやさしい甘さが、不安な気持ちを穏やかに包み込み、心を落ち着かせてくれます。
また、クロモジは1日を通して心地よく使える香りでもあります。朝に取り入れれば、穏やかな気持ちで朝の始まりを迎えることができ、仕事中に少し疲れを感じたときには、張りつめた気持ちをほどよく緩めてくれます。さらに、帰宅後のリラックスタイムや、寝室での使用にもおすすめです。
冷える季節を、穏やかにあたためる
落ち着いた印象の香りのため、秋から冬にかけての気温が低い時期に取り入れることで、あたたかみをより心地よく感じられるでしょう。ウッド系でありながら、ほのかな甘さと透明感をあわせ持つクロモジの香りは、重たくなりすぎないのも特徴です。暖房の効いた室内でも空気にこもりにくく、秋冬特有の乾いた空気にやさしく溶け込みます。
また、去痰作用や鎮咳作用が期待できることから、空気の乾燥による喉の違和感や、体調の変化が気になりやすい冬の時期のケアとしても活躍する香りです。
相性のいいオイル
シトラス系:ユズ、ベルガモット
フラワー系:ゼラニウム
ハーブ系:ラベンダー
ウッド系:ヒノキ、サンダルウッド、ホーウッド
日本らしい上品で繊細な華やかさをもつ木の香りであるため、和精油同士の組み合わせは格別です。ユズやヒノキなどの清涼感のある和精油とあわせることで、甘さとさわやかさのバランスが取れた、心地よい香りを楽しむことができます。
また、お香の原料としても知られる白檀(サンダルウッド)の重厚で深みのある香りと組み合わせれば、ゆったりと落ち着いた、日本らしい上品なウッド調の香りに仕上がります。さらに、同じクスノキ科に属し、香りの系統がよく似ているホーウッドとあわせるのもおすすめです。クロモジの香りの魅力を堪能したいときには、比較的入手しやすく、価格も手ごろなホーウッドと組み合わせることで、気軽に楽しむことができます。
クロモジは希少価値が高く精油が非常に高価であるため、使用量は控えめにするのが望ましいでしょう。他の香りとの組み合わせを楽しみながら、その魅力をじっくり味わうことをおすすめします。
「クロモジ」をブレンドした香り
JD08 禅
穏やかな甘さと凛とした上品さをもつクロモジを中心に、モダンな印象のサイプレスや、温かみのあるヒノキなど、さまざまな表情をもつウッドをブレンドした香りです。そこに、頭がクリアーになるようなローズマリーの香りをアクセントとして効かせています。
原料:サイプレス, ヒノキ, クロモジ, ローズマリー, シダーウッド, etc.
City series 仙台(SENDAI)
お香を思わせるサンダルウッドと、コリアンダーのスパイシーな香りが重なり合い、クロモジの甘く温かな印象を引き立てています。さらに青森ひばをブレンドすることで、香り全体がほどよく引き締まり、あたたかさとウッドの深い安心感の両方をお楽しみいただけます。
原料:サンダルウッド, クロモジ, 青森ひば, コリアンダー, 柚子, etc.
City series 高輪(TAKANAWA)#01
穏やかで温かみのあるヒノキやクロモジに、重く湿った土を思わせるパチュリを重ねることで、深い森の中に身を置いているような気分に誘う、重厚感のある木質ブレンドです。
上富良野ラベンダーとクロモジのフローラルなニュアンスも感じられるため、穏やかな優しさもあわせ持っています。
原料:ヒノキ, ヒバ, クロモジ, 上富良野ラベンダー, パチュリ, etc.
アロマソムリエ | ティートリーの香りと効能・使い方
オーストラリアの人々は、ティートリーを万能の木として古くから日常生活に取り入れてきました。発祥はニュ-サウスウェールズ州の北部沿岸。湖畔などの湿地帯を好みますが、夏の乾燥した土地でもしっかりと育つ、とても生命力の強い植物です。
ティートリーは英語で tea tree と書くため、お茶の木を連想しがちですが、紅茶や日本茶に使われるお茶の原料となる茶の木(チャノキ)とは別の植物です。名前の由来には、オーストラリア先住民アボリジニがこの葉を煎じて飲んでいたという説や、18世紀の探検家キャプテン・クックが葉をお茶のように煮出して飲んだという説などが伝えられています。
ティートリーは、細く尖った針状の葉と、黄色〜紫がかった小さな花をつける低木〜灌木で、栽培種はおよそ2メートル、野生では7メートルほどにまで成長します。刈り込んでもすぐに新しい芽を出す強い再生力を持ち、植え付けから約1年で収穫できるほど成長が早いことでも知られています。
機能面にも優れた植物で、1925年にはオーストラリアの科学者A. ペンフォールド博士によって、ティートリー精油には当時の主要な抗菌剤であった石炭酸の約13倍もの抗菌力があることが発表されました。
基本情報

科名:フトモモ科
学名:Melaleuca alternifolia
抽出部位: 葉
抽出方法: 水蒸気蒸留法
主要産地: オーストラリア
主な芳香成分:テルピネン-4-オール、γ-テルピネン、1,8-シネオールなど
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:トップノート
香りの印象:やや強い
ティートリーの香りの特徴
ティートリーの香りは、葉と葉が触れ合うだけでもしっかりと広がり、木の周辺は遠く離れていてもその香りが漂うといわれるほど。香りはすっきりとした針葉樹のような印象ですが、大地に根を張るような力強さと甘さもあわせ持ちます。主要成分の「テルピネン-4-オール」とよばれる芳香成分がこの植物の香りを特徴づけており、強い抗菌作用をもたらします。秋から冬にかけて、ちょっと爽やかさが欲しい時にティートリーを使うと、空間をすっきりとさせながら程よい爽やかさを感じることができます。大地や豊かな自然を想わせる、アーシーな香りの魅力を持っています。
ティートリーの持つ機能
心・身体・肌のすべてに働きかける、家庭の万能薬
強い抗菌作用や抗真菌作用が期待できます。主な成分であるテルピネン-4-オール、1,8-シネオールは共に優れた抗菌作用をもつことで広く知られています。オーストラリアを始め、古くから人々が家庭で傷、日焼け、風邪などの、あらゆる手当に利用できる万能薬としてティートリーを日常的に取り入れてきました。その他、花粉症や鼻水・鼻づまりの緩和、感染症の予防、免疫力のサポートにも役立つとされています。
精神面では、シャープで爽やかな香りが気分をリフレッシュさせ、さらに鎮静作用も期待できるため、心を落ち着かせて冷静さや安心感をもたらしてくれます。
刺激が比較的少ない天然の消毒薬として評価され、ラベンダーと並ぶ代表的な精油として世界中で親しまれています。
ティートリーを使うシーンや季節

シャープで爽やかな香りに加え、優れた抗菌・抗真菌作用が期待できるティートリーは、空間をクリアーでスッキリと整えたいときに最適の香りです。
空間を整え、スイッチを入れる香り
優れた抗菌作用を活かして、身近な生活空間やオフィスのクリーン対策にも役立ちます。
フレッシュな香りは物事を前向きに捉えるサポートをしてくれるほか、頭脳明晰作用も期待されるため、集中力が必要なお勉強タイムや読書時にデスク周りで香らせるのもおすすめです。お仕事中であれば、昼休み後の「午後からもうひと頑張りしたい」というタイミングに取り入れることで、気持ちをシャキッと切り替える助けになります。また、執務室やミーティングルームなどで用いると、集中力を高めつつ、コミュニケーションが弾む、心地よい空間づくりにもつながります。
お家の常備アロマ
虫が気になる季節や、日常生活の中で清潔感を保ちたいときなど、暮らしのさまざまなシーンで役立つ香りのため、家庭に常備したり、旅先に持っていったりしたい1本です。空間に香らせることで、すっきりとした環境づくりをサポートしてくれます。
その他、エアミストを作ってお掃除に使ったり、消臭作用を活かしてシュークローゼットのある玄関やお化粧室で使用したりするのもおすすめです。安全性が高いため、ラベンダーやペパーミントなどの香りとブレンドしてハンドジェルを作り、日々の手洗い後のケアに役立てたり、お出かけの際に持ち歩いてサニタイザーとして使うこともできます。
体調管理が気になる秋冬に
香りの印象としても比較的季節を問わず取り入れやすいため、年間を通してさまざまな空間の環境改善に役立てることができますが、特におすすめなのは冬です。インフルエンザなどの感染症対策や、免疫力が少し落ちてきたかなというときに、アロマディフューザーで香りを広げることで、お部屋をクリーンな環境に整えることができます。
また、花粉症や鼻水・鼻づまりによる不快感の緩和にも役立ちます。鼻づまりで頭がぼんやりして集中できないときにティートリーの香りを取り入れると、気分がすっきりとしてリフレッシュできます。
相性のいいオイル
シトラス系:ベルガモット、レモン
ハーブ系:ラベンダー、ローズマリー
ウッド系:ユーカリ、サイプレス、 パイン
爽やかさと芯のある強さを併せ持つ香りのため、同じくシャープな印象のペパーミントや、すっきりとしたラベンダーなどのハーブ系と相性よくブレンドできます。ブレンドによってアーシーな世界観を生み出したり、和風の雰囲気を演出したりと、様々な表現ができます。全般的にウッド系の香りとは好相性で、パインやユーカリなどの森林系の香りとブレンドすると、すっきりと整う印象の香りデザインになります。ローズマリーやレモンなどとブレンドし、オフィス空間で香らせると、集中力を高めながらコミュニケーションが弾むような環境づくりにも役立ちます。
また、ティートリーはブレンド全体に骨格を与えてくれる香りでもあります。ブレンドが軽くなりすぎたときに数滴加えると、香りをぐっと引き締めてくれます。ただし、やや強めの香りであるため、使用量には注意が必要です。比較的大人っぽい印象をもつ香りでもあるため、お子さまがいる環境では、馴染みやすいシトラス系をベースにブレンドすると使いやすくなります。
「ティートリー」をブレンドした香り
B09 ラベンダーティートリー
ラベンダーに力強く爽やかなティートリーの香りを重ねた、クリアーで落ち着きあるブレンドです。ラベンダーの甘さよりもハーバル感が引き立っている香りのため、硬さのある印象も感じる香りです。ユーカリもブレンドしていることで、透明感やみずみずしさも感じられます。
原料:ラベンダー, ティートリー, ユーカリ
C10 クリアーティートリー
ティートリーやユーカリが清潔感のある印象を作りつつも、カモミールやクローブなどの温かさや柔らかさを持った印象の香りも一緒にブレンドしているため、リラックス空間にも馴染みやすい、優しく穏やかな香りです。
原料:ティートリー, ユーカリ, カモミール, クローブ, ラバンディン, etc.
S03 スタディー&ワーク
力強くみずみずしいローズマリーとティートリーをブレンドした香りは、背筋が伸びるようなシャキッとした気持ちにさせてくれます。お仕事中や集中して作業に取り組みたいときなどにぴったりの、やる気スイッチを押してくれる香りです。
原料:ローズマリー, ティートリー, レモン, ブルーサイプレス, スパイクラベンダー, etc.
アロマソムリエ | イランイランの香りと効能・使い方
「イランイラン」という名前には、「花の中の花(Flower of Flowers)」という意味が込められています。この神秘的な名称は、インドネシア語の「ilang-ilang(揺れる・漂う)」に由来するとも言われ、熱帯アジアの島々で古くから愛されてきた花にふさわしい称号です。鮮やかな黄色の花を枝いっぱいに咲かせるイランイランの木は、夜になると香りを強め、南国の空気を甘美に包み込みます。
恋愛成就を願って髪に飾ったり、新婚初夜のベッドに花びらを撒いたりと、官能性と祝福の象徴として扱われてきました。19世紀末には、その濃厚で甘美な香りがフランスの調香師たちにより注目され、パリの香水文化に革命をもたらします。歴史的香水にも使われ、香水界の花形として不動の地位を築きました。
女性的な香りともいわれますが、実は男性からの人気が高い香りでもあります。エキゾチックで魅惑的な香りが、性別を問わず人々を魅了しているのかもしれません。
基本情報

科名:バンレイシ科
学名:Cananga odorata
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要原産地: マダガスカル、コモロ、インドネシア
主な芳香成分:リナロール、β-カリオフィレン、安息香酸ベンジルなど
香りのタイプ:フローラル
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:強
イランイランの香りの特徴
イランイラン自体は黄色の花ですが、その香りは、まるでピンクや赤のベルベットのように濃厚で甘美なフローラルノートを持ち、香り立つたびに五感を魅了します。そして何よりも印象的なのが、まるで南国の高級リゾートを訪れたかのような、異国情緒あふれる魅惑的な香り。
バニラを思わせるような甘さに、ほんのりスパイシーでエキゾチックなトーンが重なり、ひとたび香れば、空間が一変するほどの存在感を放ちます。日常の枠を越え、心を遠くへ誘うラグジュアリーなひとときを演出します。
まろやかでとろけるような甘さの中に、どこか野生の生命力を感じさせ、時に挑発的で、時に深い安らぎをもたらしてくれます。そんな多面性が、イランイランの大きな魅力です。
イランイランの持つ機能
愛と緊張のバランスを整える香り
イランイランの香りは、心身の緊張をやわらげながら、感性をそっと目覚めさせてくれます。リナロールや酢酸ベンジルといった鎮静系の芳香成分が神経の高ぶりを穏やかに抑え、深いリラックスへと導きます。不安やイライラが募るときに香るだけで、心が静かに落ち着いていくのを感じられるでしょう。
さらに、イランイランにはホルモンバランスを整える作用もあり、自律神経や女性特有のリズムの乱れ、更年期による情緒の揺らぎなどを穏やかに受け止めてくれます。血圧の安定や皮脂バランスの調整にも一役買い、心と身体の「ちょうどよい」を取り戻すためにやさしく寄り添ってくれます。
さらに、催淫作用があることでも知られ、インドネシアでは新婚初夜にイランイランの花びらをベッドに撒く習慣があると伝えられています。
イランイランを使うシーンや季節

濃密な香りが非日常をもたらし、空間を華やかに演出。心を癒し、深くリラックスするひとときに。
エキゾチックで贅沢な空間演出に
非日常感や幸福感を感じる香りのため、ウエディングなどの華やかな空間演出によく使用されます。いつもとは違った、華やぎのあるラグジュアリーな雰囲気を作り上げたいときに使いたい香りです。
ご自宅のリビングやバスルームで香りを広げれば、まるでリゾートスパのような非日常感を演出できます。深くリラックスしたい夜や、感性を豊かに開放したい芸術的な時間の演出にもおすすめです。インテリアにこだわった空間との相性も抜群で、濃厚な香りが上質な印象をもたらします。
ロマンティックな夜やセルフケアに
1日の終わり、心と体をふんわりと解きほぐしたい時には、イランイランの香りが味方してくれます。寝室などで過ごすリラックスタイムにおすすめです。女性に嬉しいホルモンバランス調整などの機能も期待できるため、ゆっくり眠れるように心身を落ちつかせてくれます。バスソルトやピローミストとして使えば、とろけるような甘い香りが心身を優しく包み込み、深い休息へと導きます。
官能的なムードを自然に高めてくれることから、恋人との時間にも最適。ロマンティックな夜の演出に、そっと彩りを添えてくれます。
四季折々の楽しみ方
特に春の季節には、新芽が芽吹き、花々が咲く華やかな雰囲気と調和しやすく、カモミールやラベンダーとブレンドすると、より優しく爽やかな香りが楽しめます。気分をリフレッシュしながらも華やかさを演出したい春の日にぴったりです。
また、イランイランの濃厚で甘い香りは、寒さや湿気で気分が沈みがちな時期にぴったり。秋から冬、または梅雨の時期に取り入れることで、空間にぬくもりと安心感をもたらし、閉塞感や孤独感をそっと癒します。外の世界が灰色に染まる日でも、室内には陽だまりのような温かさを届けてくれるようです。
相性のいいオイル
シトラス系:オレンジ、グレープフルーツ
フラワー系:ジャスミン、ローズ
ハーブ系:ローズマリー、ラベンダー
ウッド系:サイプレス、サンダルウッド
イランイランは主張が強い香りですが、ほかの香りとブレンドすると使いやすくなり、香りのアクセントになります。濃度が高いので使用量に注意しましょう。
特にオレンジやグレープフルーツなど柑橘系との相性がよく、イランイランらしさは残しながら、強さを和らげ、なじみやすくしてくれます。甘さの中に透明感が生まれ、重さを感じさせないブレンドになります。ウッディー系やハーバル系を加えると、香りに奥行きと落ち着きが増し、デイリーに使いやすい仕上がりに。
また、サンダルウッドなど、同じく温かい地方で育つ植物と相性が良く、よりオリエンタル、エキゾチックな印象を際立たせます。さらに、ローズやジャスミンなど他のフローラル系と組み合わせると、より官能的で濃密なブレンドになりますが、香りが飽和しないよう、他の香りとのバランス調整が大切です。
「イランイラン」をブレンドした香り
D11 ルーセントパープル
シャープで軽やかな清涼感が心地よく広がる、洗練されたブレンド。
スペアミントやスパイクラベンダーの透明感あるハーバルノートに、イランイランの甘美な余韻が加わることで、凛とした強さの中にもやわらかさが感じられます。朝のリフレッシュや、気分を切り替えたいときにおすすめの香りです。
原料:イランイラン, スパイクラベンダー, ライム, スペアミント, ユーカリ, etc.
S11 リズム
華やかさとバランス感覚が融合した、やさしく整える香り。
イランイランの濃厚な甘さに、ゼラニウムやクラリセージの上品で落ち着いた印象が寄り添い、気持ちの揺らぎに寄り添ってくれます。心身のリズムを整えたい日や、ホルモンバランスが気になるときにぴったりのブレンド。
原料:イランイラン, ゼラニウム, クラリセージ, グレープフルーツ, ベルガモット, etc.
JD04 艶
大人の女性を思わせる、落ち着きと華やかさが共存する香り。
ネロリとイランイランの華やかなフローラルに、パルマローザの繊細さとヒノキの深い静けさが加わり、凛とした佇まいに秘めた情熱が静かに香り立ちます。空間に気品と余韻を残したい時に。
原料:ネロリ, イランイラン, パルマローザ, ヒノキ, グレープフルーツ, etc.
アロマソムリエ | ユーカリグロブルスの香りと効能・使い方
ユーカリグロブルスは、フトモモ科に属する常緑高木で、すらりと空に向かって伸びる姿と、すっきりとした清涼感のある香りが特徴です。原産地はオーストラリアで、先住民アボリジニの間では「キノ」と呼ばれ、葉を傷口の消毒や風邪の治療などに用いる薬草として重宝されてきました。
19世紀にヨーロッパへと渡ると、その優れた抗菌力と空気清浄の効果に注目が集まり、湿地の浄化やマラリア対策として積極的に植林されました。学名の「Eucalyptus globulus」のうち、「globulus」はラテン語で「小さな球体」を意味し、花や果実の丸みを帯びた形状に由来しています。
葉から水蒸気蒸留によって得られるエッセンシャルオイルには、主に1,8-シネオール(ユーカリプトール)が豊富に含まれており、鼻に抜けるような爽快さと、奥行きのあるウッディーな落ち着きが感じられます。風邪や花粉症の季節だけでなく、気分を切り替えたいときや空間を清潔に保ちたいときにも活用される、頼れるアロマオイルとして親しまれています。
基本情報

科名:フトモモ科
学名:Eucalyptus globulus
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:オーストラリア、中国
主な芳香成分:1,8-シネオール、リモネン、α-ピネンなど
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:トップノート
香りの印象:弱
ユーカリグロブルスの香りの特徴
ユーカリグロブルスの香りは、すっきりとした清涼感が特徴で、まるで朝の森林を吹き抜ける風のように爽やかです。主成分の1,8-シネオールによって、鼻や喉をすっと通り抜けるようなクリアな香りが広がり、自然と深い呼吸を促してくれます。さらに、香りの奥にはほのかにウッディーな温もりがあり、リラックス感や安心感をもたらします。空気をリフレッシュしたいときや、集中力を高めたいときに最適で、室内の空気を清潔に保ちたいシーンにもおすすめのアロマです。香りの持続力も高く、単独でもはっきりと香りますが、他のアロマオイルと組み合わせることで、より柔らかく深みのある香りへと変化します。日常に取り入れやすい、柔軟性のあるエッセンシャルオイルです。
ユーカリグロブルスの持つ機能
呼吸と心をクリアに整える
ユーカリグロブルスには、1,8-シネオールという成分が多く含まれており、抗ウイルス作用や抗菌作用、去痰作用に優れています。風邪をひきやすい季節や花粉の多い時期に、鼻づまりや喉の不快感をやわらげ、呼吸をしやすくしてくれる頼もしいアロマオイルです。ディフューザーで空間へ広げれば、空気を快適に保ちながら呼吸器のケアにも活用できます。
また、香りをかぐことで意識がクリアになり、重かった気分が軽くなるようなリフレッシュ効果があります。集中力が必要な作業中や、疲れてやる気が出ないときにぴったり。考えがまとまらないときにも、思考を整理しやすくしてくれます。さらに、イライラする気持ちや緊張感を和らげて心に余裕をもたらすため、ストレスがたまりやすい現代人のセルフケアにも最適です。
ユーカリグロブルスを使うシーンや季節

爽快なユーカリの香りは、空気を一掃するような清浄感が魅力。集中したい仕事部屋から、人が集まるリビングまで、多様なシーンで活躍します。
空間をまるごとリフレッシュ
ユーカリグロブルスの清涼感ある香りは、直線的でシンプルなデザインのモダンなインテリアや、木目を生かしたナチュラルテイストの空間とよく調和します。クールで清潔感のある香りは、空気が澄んだように感じられ、自然と呼吸が深まり、居心地の良い清涼感が広がります。
特におすすめなのは、第一印象が重要なオフィスのエントランスや受付、店舗の入り口、玄関など。来訪者を爽やかに迎え、清潔感と安心感を同時に演出できます。香りの持つクリーンな印象が空間全体の印象を引き締め、プロフェッショナルで信頼感のある印象を与えてくれます。
暮らしに取り入れる呼吸サポート
風邪予防や花粉症の季節には、ユーカリグロブルスの精油をアロマディフューザーで寝室やリビングに香らせるのがおすすめです。空間を清潔に保ち、鼻や喉の不快感をやわらげて、呼吸をラクにしてくれます。特に朝、鼻がムズムズするときには、ハンカチに1滴垂らして持ち歩くだけでも効果的です。
また、集中力を高めたいときには、勉強部屋やデスク周りでの活用がおすすめです。シャープでクリアな香りが頭をすっきりとさせ、思考を整理しやすくしてくれます。ミントやレモンとブレンドすれば、さらに爽快感が増し、リフレッシュしながら作業効率を高めるサポートにもなります。
季節の変わり目に頼れるアロマ
春先の花粉シーズン、梅雨時期の湿気、そして冬の乾燥と風邪の流行。ユーカリグロブルスは、まさに季節の変わり目に寄り添う存在です。空気中の不快感をすっきりさせ、呼吸を深く整えてくれるこの香りは、体調を崩しやすい不安定な時期にこそ取り入れたいアロマオイルです。
春は花粉で鼻や喉に違和感が出やすく、冬はウイルスが気になる時期。どちらも空間を清浄に保ち、呼吸器をサポートするユーカリの力が活躍します。また、梅雨の時期のジメジメとした空気も、爽やかな香りでリフレッシュ。湿気による空間のこもり感を軽減し、心まで軽やかに整えてくれます。1年を通して使えますが、特に春・梅雨・冬の季節におすすめです。
相性のいいオイル
シトラス系:レモン、グレープフルーツ
ハーブ系:ラベンダー、ローズマリー、ペパーミント
ウッド系:ティートリー、サイプレス
ユーカリグロブルスは、揮発性が高く香りもシャープで印象が強いため、ブレンドする際は香りの強さやバランスに注意が必要です。主成分の1,8-シネオールは非常に個性が強く、配合量が多すぎるとブレンド全体の調和を崩してしまうこともあります。また、トップノート寄りの香りのため、単体では軽くなりすぎる傾向があります。ミドルノートやラストノートに分類されるアロマと組み合わせることで、香りに奥行きや安定感が生まれます。
グレープフルーツやローズマリーといったすっきりとしたシトラス系やハーブ系の香りとブレンドすると、爽快感が引き立つ香りになります。一方で、ラベンダーやサイプレスなど穏やかで落ち着いた香りと合わせれば、リラックス感のあるブレンドに。他の香りと調和させることを意識することで、洗練されたアロマブレンドに仕上がります。
「ユーカリグロブルス」をブレンドした香り
C02 クリーンミント
ユーカリとミントを中心とした清涼感あふれるブレンド。爽やかに吹き抜けるようなユーカリのクリアな香りに、ミントの心地よい甘さが重なり、気分をリフレッシュしたい時に最適です。ユーカリやミント由来の消臭作用も期待でき、空間をすっきり整えたい方におすすめの香りです。
原料:ユーカリグロブルス,ローズマリー,ティートリー,スペアミント
C03 クリーンフォレスト
森林浴をしているような深いリラックス感を味わえる木質系のブレンド。ユーカリを中心に、パインやヒノキの清らかな香りが広がり、心を凛と整える自然の空気感を演出します。ご自宅で簡単にリフレッシュ空間を作りたい方にぴったりのブレンドです。
原料:ユーカリグロブルス,パイン,ヒノキ
B11 ユーカリラベンダー
爽やかなユーカリをベースに、ラベンダーとロサリナをバランスよく組み合わせた、リフレッシュにもリラックスにも活躍する万能なブレンドオイル。すっきりとした清涼感の中に、やわらかな安らぎがふわりと広がる香りです。心身を落ち着かせたい時はもちろん、気分を切り替えたい時にもぴったり。毎日の空気ケアに取り入れやすく、そよ風のように優しく寄り添ってくれます。
原料:ユーカリグロブルス,ラベンダー,ロサリナ
アロマソムリエ | ヒノキの香りと効能・使い方
ヒノキ(檜)は、日本と台湾にのみ自生する針葉樹で、古くから高級建材として知られています。寺社の建材としても多く用いられており、現存する世界最古の木造建築・法隆寺にもヒノキが使われているといわれています。
幹はまっすぐに伸びる常緑の大木で、高さは30〜40メートル、直径は1〜2メートルにも達します。耐久性・防虫性・防腐性に優れていることから、古くから貴重な木材とされ、江戸時代には幕府や藩によって管理され、勝手な伐採が禁じられるほどでした。
ヒノキの名の由来は、油分が多く、木をこすり合わせると簡単に火が起こることから「火の木」と呼ばれるようになったと伝えられています。地中海原産のサイプレス(イトスギ)の近縁種であり、海外では「ジャパニーズ・サイプレス」として紹介されることもあります。日本の風土と共に育まれたヒノキは、清らかさと安らぎを象徴する存在として、日本人にとって古くから親しまれてきました。
※なお、台湾に生息しているヒノキは、日本のものとは異なる種類です。
基本情報

科名:ヒノキ科
学名:Chamaecyparis obtusa
抽出部位: 木部、葉、枝
抽出方法: 水蒸気蒸留法
主要産地: 日本、台湾
主な芳香成分:α-ピネン、ボルネオール、酢酸ボルニル など
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:やや弱い
ヒノキの香りの特徴
ヒノキの香りは、森の中を思わせる清涼感と落ち着きをあわせ持つ、気品高い木の香りです。ほのかに樟脳のようなスパイシーさや、土の香りも感じられ、「日本の木」として多くの人に懐かしさや安心感をもたらします。その香りは日本らしさ、そして和の印象をやさしく漂わせます。
ヒノキは木部だけでなく、枝葉からも精油が抽出されますが、部位によって香りの印象が異なります。
心材から得られるヒノキオイルは、長い年月をかけてしっかりと育った木のように、どっしりと安定感のある、静かで落ち着いた香りが特徴です。一方、枝葉から抽出されるヒノキオイルは、ナビネンやリモネンといった成分を含み、フレッシュでグリーンな印象をもつ、爽やかで清々しい香りです。同じヒノキでも、抽出部位によって香りの印象が異なる楽しさを感じていただけます。
ヒノキの持つ機能
森林浴効果でリラックス&リフレッシュ
ヒノキの主成分は、森の香りを思わせる爽やかな成分α-ピネンです。鎮静や抗ストレス作用に加え、抗菌・防虫効果も期待できることから、古くから建材や生活用品として広く利用されてきました。
ヒノキの香りを嗅ぐと、心が穏やかに癒され、気分がリフレッシュします。忙しい都会で暮らす人々にとっても、まるで森の中を歩いているような安らぎと清々しさを感じられる香りです。その穏やかな鎮静作用は心を落ち着かせ、深い安らぎとともに心地よい眠りをサポートしてくれます。
また、血行を促進する作用があり、むくみや肉体疲労、冷え性などの緩和にも役立つとされています。
なお、台湾産のタイワンヒノキには、肌の活性化を促すとされる「ヒノキチオール」が含まれていますが、日本のヒノキにはほとんど含まれていません。
ヒノキを使うシーンや季節

「日本の木」として古くから親しまれており、誰もが懐かしさや安心感をもつ香り。
おうちでもパブリックなスペースでも、活用しやすい香りです。
心を落ち着かせてくれる、和の香り
日本を感じるヒノキの香り。ヒノキ風呂や寺社を思わせるその香りは、心をゆったりと落ち着かせ、日本人にとってどこか懐かしく、親しみのある香りです。
ご家庭で楽しむなら、特に和室がおすすめです。畳の青々とした香りや、柱・床の間に感じる安定感のある木の香りと調和し、空間に凛とした印象と清々しさをもたらします。
ヒノキの香りは室内芳香にも適しており、抗菌・防カビ作用に加えて、まるで森林の中にいるような清潔感のある空気を演出してくれます。
また、どこか懐かしく穏やかな印象をもつ香りのため、高齢の方々にも人気が高く、さまざまなシーンで取り入れやすい香りです。
不安を取り払い、心をホッと癒したいときに
心を穏やかに癒し、気分をやさしくリフレッシュしてくれる香りです。穏やかな鎮静作用が心の緊張をほどき、深い安らぎをもたらすことで、自然と眠りをサポートします。明日へ向かうための心のリセットにも最適です。
気持ちが落ち着かないときや、不安で集中できないときには、芳香浴として取り入れるのがおすすめです。やさしく爽やかな香りが心を静め、穏やかな時間をもたらします。
また、ヒノキの香りは高い消臭効果を持ち、空気をすっきりと清潔に保つため、ルームスプレーとしても幅広く活用できます。
葉の色が色づきだした秋から冬に
ヒノキのカラーイメージは、やや薄い茶色~黄土色~くすんだ黄緑色。カラッとしたブラウンから、オリーブグリーンのような、ヒノキの「木」そして「枝葉」を含むような植物そのもののカラーイメージです。
その落ち着きと気品を感じさせる香りは、明るく活発なシーンよりも、静かで穏やかな空間により適しています。特に、夕暮れ以降や葉が色づき始める秋から冬にかけての季節に、心地よく寄り添います。
また、ヒノキには防虫効果も期待できるため、衣替えの時期に衣類の防虫対策として活用するのもおすすめです。自然の香りに包まれながら、暮らしを快適に整えることができます。
相性のいいオイル
シトラス系:レモン、オレンジ、ベルガモット
ハーブ系:ローズマリー、ラベンダー
ウッド系:サイプレス、パイン、ホーウッド
日本のヒノキはあまり癖がなく、清々しい香りなので、様々な香りと幅広く調和します。爽やかさを際立たせるような、シトラス系の香りとのブレンドは初心者でも試しやすいです。甘さをもつホーウッドやラベンダーなどとの相性もよく、ヒノキ単体では感じられないフルーティーさをもたらすことができます。
おすすめは、ウッド系のブレンド。同じヒノキ科のサイプレス、ジュニパーなどとの相性も良く、様々な木々の香りが複雑さをもたらします。木の香りは重厚さやハードな印象を与えますが、合わせる香りによってやわらかさや華やかさが加わり、なじみやすくなります。
日本のヒノキは爽やかさもある優しい香りのため使いやすい香りですが、一方で台湾のヒノキは、濃厚で印象も強い香りのため、少量から使うことをおすすめします。
「ヒノキ」をブレンドした香り
B12 パインヒノキ
パインとヒノキの深く落ち着く木質の香りに透明感のあるユーカリをブレンドした、涼しさを感じるウッドの香り。ひんやりとした木陰の中で森林浴をしている気分になるような、静かで落ち着きのある印象の香りです。午後のリフレッシュタイムや清潔感を演出したいシーンなどに向いています。
原料:パイン,ヒノキ,ユーカリ
JB02 吉野檜
馴染みのあるヒノキの無垢で柔らかい香りと、優しく爽やかなヒノキリーフをブレンド。ヒノキの他にも様々なウッド系のオイルをブレンドしていて、柔らかな木の香りが心を包み込み、落ち着かせてくれます。
原料:吉野檜,サイプレス,ヒノキリーフ,サイプレス,シダーウッド, パイン, etc.
JD05 粋(IKI)
なじみ深いヒノキとの香りと、スパイシーさを感じるジュニパーやサイプレスの香りが、大人な印象の木質ブレンドを作り上げます。さらにロサリナやスパイクラベンダーの甘く透明感あるハーブをブレンドすることで、より洗練されスタイリッシュな空間を作り出します。
原料:ヒノキ, ジュニパー, サイプレス, ロサリナ, スパイクラベンダー, etc.
アロマソムリエ | シダーウッドの香りと効能・使い方
シダーウッドは、高さ15mほどに成長する針葉常緑樹です。シダーウッドと呼ばれるエッセンシャルオイルには、マツ科のものとヒノキ科のものがあります。マツ科のものはアトラスシダーのほか、レバノンシダーやヒマラヤシダーがよく知られており、ヒノキ科のシダーウッド・バージニアは北米が原産で、ジュニパーベリーに近い種類に属しています。
マツ科のアトラスシダーやレバノンシダーは、害虫よけになるため建材として重宝され、古代エジプトでミイラやピラミッド、寺院建築など、あまりに大量に用いられたため、絶滅の危機に瀕したといわれています。レバノンシダーのエッセンシャルオイルは、人類が抽出した最も古い精油の一つと考えられており、古代エジプトでは、ミイラづくりや化粧品、香水などに使用されていたほか、有名なミトリダーテス王の解毒剤の一成分としても、何世紀にもわたり用いられてきました。
一方、ヒノキ科のシダーウッド・バージニアは、鉛筆の材料としても利用されており、日本では「エンピツビャクシン」と呼ばれています。
※本記事ではアトラスシダー(シダーウッド・アトラス)を中心にご紹介します。以降、シダーウッド=アトラスシダーと表記しています。
基本情報

科名:マツ科
学名:Cedrus atlantica
抽出部位: 木部
抽出方法: 水蒸気蒸留法
主要産地: モロッコ
主な芳香成分:ヒマカレン、カジネン、α-アトラントン、デオダロン、カラコレン など
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドル~ベースノート
香りの印象:強
シダーウッドの香りの特徴
特有の安定感を感じさせるウッドの香りです。甘さとスパイシーさが交差する奥行きのある神秘的な香りで、温かみのあるトーンに包まれながら、香りの移ろいを楽しめるのも特徴です。トップノートではカンファーのような清涼感が広がり、時間の経過とともに甘く力強いバルサム調の香りへと変化していきます。ウッド系の香りで神秘的といえばサンダルウッドが知られていますが、サンダルウッドと比較するとドライで、よりスパイシーな印象を与えます。
一方、ヒノキ科のシダーウッド・バージニアは、より落ち着きのあるウッディノートで、ヒノキにも似た清々しさを持ち、まるで深い森の中にいるような静けさと安らぎを感じさせる香りです。鉛筆の芯材としても利用されているため、鉛筆っぽさを感じる方もいるかもしれません。
シダーウッドの持つ機能
深みあるウッドの香りで、心身も空間も整う
シダーウッドは精神的な安定をもたらす香りとして広く知られています。
不安を和らげて緊張をほぐす効果や、リンパの流れを促してむくみを改善し、咳や痰を鎮める作用が期待されています。また、収れん・殺菌作用によりニキビの改善を助け、頭皮の脂やフケ、脱毛症を和らげる効果もあるとされています。
化粧品分野では、香水の香料や揮発保留剤として使用されるほか、家庭用品、石鹸、洗剤などにも広く利用されています。
東洋では、気管支炎や尿道炎の治療に処方されるほか、保存料やお香としても重宝されており、特にチベットでは、現在でも寺院でお香として焚かれ、チベット伝統医学の中でも用いられています。
シダーウッドを使うシーンや季節

古くから生活に根付いてきた便利な香り。
奥行きのある複雑な面と森の中にいるような木質の香りが、日常の様々なシーンに溶け込みます。
落ち着きと深みを添える空間演出に
リビングや書斎、寝室など、静けさや集中を必要とする空間にぴったりです。
木のぬくもりを感じさせるその香りは、北欧や和モダンの空間デザインと特に相性が良く、インテリアのアクセントとして香りを活かすことで、深みと洗練を与えてくれます。
天然木の家具や間接照明と共に、静謐で心地よいひとときを演出します。
また、緊張を緩め、安心感を与えやすい香りなので、自宅の静かな空間はもちろん、ロビーや待合室などのパブリック空間に広げる香りとしてもおすすめです。
防腐・防虫対策や心のリセットに
防腐・防虫対策にも活躍する香りです。ルームミストにして空間に広げたり、サシェなどに滴下してクローゼットの中に入れたりすることで、防腐・防虫対策に役立ちます。
さらにシダーウッドの香りは深呼吸と共に心を整えてくれます。日々のストレスで落ち着かないときには、アロマディフューザーを活用して空間に香らせたり、マッサージオイルやバスソルトに加えて使ってみましょう。香りに包まれて呼吸を整えることで、心身がほぐれ、質の良い眠りへ導かれます。ヨガや瞑想など、内面と向き合う時間にも最適なアロマです。
秋から冬に寄り添う温もり
秋の夜長や冬の静けさが似合う香りです。寒さが増し、気持ちが内へと向かう秋冬の季節に、シダーウッドの香りはしっくりとなじみます。木の温もりの中に感じるスパイシーさと甘いバルサム調の香りが、冷えによる緊張感を和らげ、内側から温めるような感覚をもたらしてくれます。深く温もりある香りは、毛布にくるまるような安心感を与え、日々の疲れをやさしく癒してくれます。静かで神秘的なホリデーシーズンを演出したい時や、年末年始のあわただしさの中で、心を鎮めたい時など、冬のイベントごとにも取り入れたくなる香りです。
相性のいいオイル
シトラス系:ベルガモット、レモン
フラワー系:ネロリ、ローズ
ハーブ系:ローズマリー、ラベンダー
ウッド系:サイプレス、ジュニパー
シダーウッドは柑橘系、花系、樹木系、ハーブ系、スパイス系ほとんどの精油と好相性で調和します。深く温かみのある香りのため、ブレンドにおいては土台や保留剤としての役割を果たします。
特にトップノートに明るいシトラス系を加えることで、香りに動きと軽さを生み出し、バランスの良いブレンドに仕上がります。また、フラワー系やハーブ系との組み合わせでは、ウッディーさが華やかさや清涼感を引き立て、調和のとれた香りとなります。
ただし、シダーウッドの持つややスモーキーな側面が強く出すぎると、重たく沈んだ印象になることがあるため、ブレンド量には注意が必要です。
心を落ち着けたいときは、同じくラストノートのサンダルウッドやフランキンセンスを加え、香りに深みと持続性を持たせるのも良いでしょう。季節やシーンに合わせて、香りの輪郭を調整する感覚で楽しんでみましょう。
「シダーウッド」をブレンドした香り
JB01 青森ひば
木々と湿った土っぽさを感じる、深く暗い森の中に入り込んだような香り。木部だけでなくモミリーフをブレンドすることにより、葉が生い茂っている雰囲気も出ています。神秘的な落ち着きをお楽しみいただける香りです。
原料:青森ヒバ, モミリーフ, シダーウッド, サイプレス, ローズマリー, etc.
JB06 飛騨杉
飛騨杉の青くフルーティーな爽やかさを活かした香り。ローズマリーが飛騨杉のグリーン感を鮮やかに彩り、シダーウッドが木部らしい落ち着きを表現しています。夜や寒い時期に合うシダーウッドですが、こちらは朝や新緑っぽさをお楽しみいただけます。
原料:飛騨杉, シダーウッド, パイン, ジュニパー, ローズマリー, etc.
City series 東京(TOKYO)
スパイシーさを感じるシダーウッドやサイプレスやまろやかなサンダルウッドの香りが重なり合った、複雑なウッドの香りです。重ための香りではありますが、ロサリナやユーカリをブレンドしていることにより、どこかスッと抜けるような柔らかさも感じられます。
原料:サンダルウッド, シダーウッド, サイプレス, ロサリナ, ヒノキ, ユーカリ, etc.
アロマソムリエ | オレンジの香りと効能・使い方
オレンジは、太陽の恵みをそのまま閉じ込めたような、明るく温かみのある香りを持つ精油です。正式には「スイートオレンジ」と呼ばれ、苦味を持つビターオレンジとは異なる種類の柑橘類です。また、オレンジという言葉の語源は、アラビア語の「ナランジ」に由来すると言われています。
古代より豊穣の象徴とされ、地中海沿岸の人々の間では、オレンジ園を持つことが富や繁栄の象徴と考えられていました。17世紀以降になると、果皮から抽出される精油はその陽気で爽やかな香りとリフレッシュ効果により、多くの人々に親しまれるようになります。現在ではイタリア、ブラジルなど温暖な地域で広く栽培されています。
「太陽の果実」とも呼ばれるオレンジの果皮から抽出されるアロマオイルは、明るく甘い香りが特徴で、心をそっと照らすような親しみやすさがあります。その香りは、幼い頃の記憶や安心感と結びつきやすく、アロマテラピー初心者にも取り入れやすいアロマオイルのひとつです。現代でもなお、アロマテラピーの定番として広く愛され続けています。
基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus sinensis
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法
主要産地:イタリア、ブラジル
主な芳香成分:リモネン、ミルセン、シトラール など
香りのタイプ:シトラス
香りの揮発性:トップノート
香りの印象:弱~中
オレンジの香りの特徴
オレンジの香りは、完熟した果実をそのままかじったようなジューシーさと、まろやかな甘さ、ほんのりとした酸味が絶妙に調和した、明るく爽やかな香りです。あたたかな日差しの中で果実が実る風景が思い浮かぶような、心まで晴れやかになる心地よさが広がります。
また、この香りには、幼いころの無邪気な記憶や、温かい家庭の空気を思い起こさせるような懐かしさがあり、誰にとっても安心できる包容力があります。強すぎることなく、香りが空間にふんわりと広がるため、朝の目覚めから夜のリラックスタイムまで、1日を通して使いやすい万能なアロマオイルです。
オレンジの持つ機能
前向きな気持ちを照らす心の太陽
オレンジのエッセンシャルオイルは、精神面への効果が非常に高く知られており、特に抗ストレスや抗不安の効能が知られています。交感神経をやさしく刺激するリモネンを主成分とし、神経の高ぶりを穏やかに鎮め、気持ちを明るく軽やかに整える効果があります。
疲れて落ち込んでいるとき、不安で眠れないとき、無気力な状態にあるときなどに、まるで心に優しい太陽の光を注ぐように、ポジティブな感情を引き出します。
また、胃腸の働きを活性化させ、消化不良や食欲不振にも有効とされており、ストレス起因の身体症状にも穏やかに寄り添ってくれます。
オレンジを使うシーンや季節

明るく晴れやかな空間を演出し、心の調和を整える香り。穏やかで馴染みやすいオレンジは、日常のどんなシーンにも寄り添います。
空間を照らす陽だまりのアロマ
オレンジの香りは、明るさと親しみやすさを空間に添える、まさに陽だまりのような存在です。リビングやキッチン、子ども部屋、カフェ風のダイニングなど、日常を活気づける場所にぴったりで、木のぬくもりや白を基調としたナチュラルなインテリアとも相性が良いです。甘くふわりと広がるその香りは、空間全体を柔らかく包み込み、訪れる人の心をやさしく和ませてくれます。
また、空気を軽やかにし、まるでやわらかな太陽の光が差し込んでいるかのような雰囲気を演出します。家族との団らんはもちろん、来客時のおもてなしにも最適で、ウェルカムな印象を与える香りとしても活躍します。朝のスタートを明るく彩りたいときにも、ぜひ取り入れてみてください。
暮らしに寄り添う香りのセルフケア
オレンジの香りは、1日のさまざまなシーンで心地よく寄り添ってくれる、まさに日常使いにぴったりなアロマ。朝の目覚めや家事のスタート、仕事の合間のリフレッシュタイムに、ディフューザーで空間に広げたり、ティッシュやアロマストーンに1滴垂らして使えば、気分が自然と軽やかになります。特にキッチンでは、料理中のにおいを和らげつつ清潔感のある空間を保てるのも嬉しいポイント。柑橘系の中でもオレンジはやわらかく甘い香りで、子どもにも比較的好まれやすい家族みんなで楽しめる香りとして親しまれています。
1年中楽しめる万能な香り
季節を問わず使える万能なエッセンシャルオイルですが、特におすすめは、日照時間が短く、気分が沈みがちになる秋から冬にかけての季節です。寒さや乾燥が気になる時期、オレンジの陽だまりのような香りが、心にぬくもりと明るさを添えてくれます。
また、加湿器やアロマディフューザーにオイルを1滴垂らせば、空気に潤いを与えると同時に、空間全体が優しく包まれるような心地よさが広がります。
年末のホリデーシーズンには、シナモンやクローブなどスパイス系のアロマとブレンドし、華やかであたたかな香りに仕立てるのもおすすめ。心も空間もあたたまる、冬にぴったりのアロマです。
相性のいいオイル
シトラス系:ベルガモット、グレープフルーツ
フラワー系:ゼラニウム、カモミール、ネロリ
ハーブ系:ラベンダー、マジョラム
ウッド系:サイプレス、シダーウッド
オレンジはどの香りとも合わせやすいので非常にブレンドしやすく、特にシトラス系やフローラル系との相性が良いアロマオイルです。透明感のあるベルガモットや甘みを添えるゼラニウムやカモミールと組み合わせることで、やさしく明るいブレンドに仕上がります。また、ウッド系やスパイス系を加えることで奥行きが出て、秋冬にぴったりな温かみのある香りになります。
ただし、オレンジの甘さが強く出すぎると、ブレンド全体が単調になりやすいため、爽やかさや深みを意識した組み合わせが大切です。ラベンダーなど清涼感のあるハーブ系と合わせるとバランスが取れ、リフレッシュ感が高まります。
注意点として、圧搾法で抽出されたオレンジ精油には、通常、ベルガプテンのような光毒性成分は含まれませんが、まれに光毒性の懸念がある場合があります。そのため、肌に使用する際は濃度や使用のタイミングに注意が必要です。
「オレンジ」をブレンドした香り
B01 オレンジグレープフルーツ
オレンジとグレープフルーツが織りなす、フレッシュで軽やかな柑橘のハーモニー。空間に明るさと清潔感をもたらす、誰からも好かれる親しみやすい香りです。ベルガモットの穏やかな甘さが奥行きを与え、気分を爽やかに整えてくれるブレンドは、朝の目覚めや気分転換にもぴったり。性別や年齢を問わず使いやすく、空間へ自然な心地よさを添えます。
原料:オレンジ, グレープフルーツ, ベルガモット
C09 シトラスオレンジ
空気を浄化するトドマツの力と、オレンジとレモンの柑橘の輝きが重なり合う、透明感あふれる香り。ゼラニウムとユーカリがほんのりとフローラルさと清涼感を加え、空気をすっと浄化するような感覚を与えてくれます。森の静けさと太陽の明るさをあわせ持つこの香りは、リビングや玄関など、クリーンで開放的な空間におすすめ。気分のリセットや集中力アップにも最適です。
原料:トドマツ, オレンジ, レモン, ゼラニウム, ユーカリ, etc.
S02 ハッピー
太陽のように明るいオレンジの香りに、優美な印象を持つジャスミンが重なった、気持ちを明るく整えるブレンドです。タンジェリンやマンダリンのやさしい甘さがふんわり広がり、ゼラニウムが香り全体に程よい落ち着きを加えています。元気が出ないときや気分を切り替えたいときに、前向きな気持ちをサポートしてくれる香りで、毎日のリフレッシュタイムや朝のスタートにもおすすめです。
原料:オレンジ, ジャスミン, タンジェリン, ゼラニウム, マンダリン, etc.
アロマソムリエ | フランキンセンスの香りと効能・使い方
かつて砂漠を旅したキャラバンたちが運んでいた、黄金の香り――それがフランキンセンスです。和名では「乳香(にゅうこう)」と呼ばれ、カンラン科ボスウェリア属の樹木から出る乳白色の樹脂を乾燥させて作られます。その香りは清らかで神聖で、古くから人々の心を魅了してきました。名前の語源は、中世のフランス語で「純粋な香り」を意味する「franc encens」に由来しており、その名のとおり、神聖な香りとして古代から大切にされてきました。
紀元前3000年頃の古代エジプトでは、ミイラ作りや神殿での儀式に欠かせない存在でした。また、聖書の中ではイエス・キリストの誕生に際し、東方の三賢者が黄金・没薬とともにこの香りを捧げたと記されています。長い歴史の中で、フランキンセンスは神に捧げる特別な香りとして象徴されています。
フランキンセンスは、古代アラビアで黄金よりも高く評価され、香りの文化を支える大切な交易品として広く用いられてきました。乾いた土地に育つ木から得られるこの樹脂は、インドや中国の伝統医学でも、心を落ち着ける作用を持つ薬用樹脂として重宝されてきた歴史があります。宗教や医学、そして暮らしの中で、人々に寄り添ってきた、まさに祈りと癒しの象徴といえる香りです。
基本情報

科名:カンラン科
学名:Boswellia serrata
抽出部位:樹脂
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:インド
主な芳香成分:α-ツジェン、α-ピネン、サビネンなど
香りのタイプ:バルサム
香りの揮発性:ミドル~ラストノート
香りの印象:弱~中
フランキンセンスの香りの特徴
フランキンセンスの香りは、深く清らかなウッディー調に、ほんのりと柑橘やスパイスのニュアンスが溶け込んだ、穏やかで気品あるバルサム系の香りです。心を鎮め呼吸を深く整えるような落ち着きをもたらすため、精神を静かに整える香りとして、古来より瞑想や祈りの場で用いられてきました。第一印象は透明感がありながらも、時間の経過とともに樹脂特有の甘さとやわらかな温もりが香り、まるで静寂の中に灯る小さな炎のように、やさしく心を包み込みます。奥にしっかりとした芯を感じさせるこの香りは、精神を安定させ、内面と向き合う静かなひとときに寄り添ってくれるでしょう。
フランキンセンスの持つ機能
心に深く、身体にやさしく染みわたる
フランキンセンスには、α-ピネンなど、心と体にやさしく働きかける成分が豊富に含まれています。気持ちを落ち着け、不安や緊張をやわらげる作用があり、呼吸をゆっくり深く整えてくれるため、瞑想やヨガ、就寝前のリラックスタイムに最適です。まるで心のざわつきを鎮め、静けさを取り戻す香りです。
一方、抗炎症作用により、咳や気管支の違和感、喉の乾燥などを和らげるとされており、風邪予防や季節の変わり目にも役立ちます。また、肌の修復や細胞の再生を助けるとも言われており、乾燥やハリ不足が気になる肌のケアにも適したアロマです。スキンケアに香りを取り入れることで、肌だけでなく心までやさしく整えてくれます。
フランキンセンスを使うシーンや季節

静けさと深みのあるフランキンセンスの香りは、心を整え、自分自身と向き合う時間にそっと寄り添います。日常の空間を上質に演出し、秋冬の静寂にも美しく調和する香りです。
静けさと集中を生む空間演出
フランキンセンスの香りは、空間に静寂と深みをもたらし、思考をクリアに整える力を持っています。書斎や読書スペース、ヨガや瞑想の時間を過ごす部屋など、集中力や内面との対話を求める場所にぴったりです。香りをディフューザーでゆっくりと広げることで、周囲の雑音や喧騒が遠のき、心がすっと整っていく感覚に包まれます。
また、美術館やギャラリー、ホテルのラウンジなど、静けさを大切にしたい空間にもおすすめです。来訪者の心を穏やかにし、空間に奥行きと神秘性をもたらしてくれます。まるで自分だけの時間が静かに守られているような、深い安らぎを感じさせる香りです。
セルフケアと夜のリチュアルに
ゆったりとしたバスタイムや、寝る前のスキンケアなど、1日の終わりに心と体をやさしく整える香りとして、フランキンセンスは最適です。お風呂上がり、枕元に置いたアロマストーンからほのかに香らせると、日中の疲れや緊張がふっとほどけ、深いリラックスへと導いてくれます。
自然と呼吸が穏やかになり、心が静かに整っていくのを感じる――そんな夜のリチュアル(癒しの習慣)にぴったりの香りです。アロマミストやディフューザーなど、自分に合ったスタイルで取り入れてみてください。感情をクールダウンさせたいときや、内面と向き合いたい静かなひとときに、そっと寄り添ってくれます。
秋から冬、心が内に向かう季節に
フランキンセンスは、季節の移ろいを静かに感じたい秋から冬に特にふさわしい香りです。
外の空気がひんやりと澄みわたり、街が静かに息をひそめ始める季節。感情が自然と内側に向かい、自分自身と向き合う時間が増える時期だからこそ、フランキンセンスの持つ深みと穏やかさが心に寄り添います。
落ち葉が舞う午後、少し冷え込んだ空気に包まれながら過ごすティータイムや、キャンドルを灯した静かな冬の夜など、ゆったりとした時間に香らせれば、まるで心の奥に戻っていくような安心感が生まれるでしょう。
心の整理や気持ちの切り替えが必要なときにも、自然のリズムと調和するように穏やかに働きかけてくれます。
相性のいいオイル
シトラス系:ベルガモット、レモン
フラワー系:ネロリ、ゼラニウム
ハーブ系:ラベンダー、クラリセージ、マジョラム
ウッド系:サンダルウッド、シダーウッド
フランキンセンスは、ウッディーでバルサミックな深みを持ちつつ、やわらかな柑橘系のニュアンスも感じられる香りのため、ブレンドの幅が広いのが特徴です。
シトラス系と合わせると、軽やかさや透明感が加わり、朝やリフレッシュしたいときに最適な香りに。フラワー系とブレンドすれば、優雅で包容力のある印象に仕上がります。ハーブ系と組み合わせると、穏やかな癒しや情緒の安定感が生まれ、ウッド系と重ねると瞑想的で奥行きのある香りになります。
フランキンセンス自体は、華やかさや香り立ちのよい香りではないため、量を入れるのではなく、他の精油とバランスよくブレンドすることで、フランキンセンスのもつ特徴が生かされ、香りに奥行きや立体感を生みだします。
穏やかで深みのある香りが、自分と向き合うひとときをやさしく包み込みます。
「フランキンセンス」をブレンドした香り
B19 フランキンセンスウッド
静けさの中に力強さを感じる、深みのあるウッディーな香りです。澄んだ樹脂の香りを持つフランキンセンスに、サンダルウッドのやわらかな落ち着きが重なり、気持ちを穏やかに整えてくれます。心がざわつくときや、自分と静かに向き合いたい時間にそっと寄り添い、深呼吸したくなるような香りです。
原料:フランキンセンス,ホーウッド,サンダルウッド
D04 グルーヴィーフォレスト
樹々のうるおいに満ちた空気感を描き出す、シックでストイックな香り。ファーニードルやサイプレスの清涼感あふれる森林の息吹に、フランキンセンスの静かな深みとプチグレンの青みが溶け合い、グレープフルーツのほのかな苦みが全体を引き締めます。森の中にひとりたたずむような、静けさと研ぎ澄まされた感覚を呼び覚ます香りです。
原料:ファーニードル,サイプレス,フランキンセンス,グレープフルーツ,プチグレン, etc.
GB03 オーストラリアブルーサイプレス
オーストラリアの大地と静かな森の息吹を感じさせる、深く清らかな香り。ブルーサイプレスを中心に、清涼感を持つティートリーやサイプレスが爽やかさを添え、サンダルウッドとフランキンセンスが静かな余韻を残します。心を落ち着け、集中したい時間や上質な空間づくりにおすすめです。
原料:ブルーサイプレス, サイプレス, サンダルウッド, フランキンセンス, ティートリー, etc.
アロマソムリエ | マンダリンの香りと効能・使い方
マンダリンはインド北東部のアッサム地方を原産とする常緑低木で、自然交雑を繰り返しながら世界中に広まったと言われています。温暖で湿気の多い気候を好みますが、比較的環境への適応性が高く、現在では主要産地のブラジルや地中海地方をはじめ、日本を含む様々な地域で商用的に生産されています。
その姿はオレンジよりも小ぶりで皮も薄く柔らかいのが特徴です。柑橘類の中では日本の「ぽんかん」の仲間にあたり、親しみやすさと繊細な甘さを併せ持っています。
名称の由来にはいくつかの説があり、中国において高級官僚を「マンダリン」と呼んでいた歴史から、この果実が権威ある大官たちに献上され、主君への敬意を示すものとされたためにその名が定着したといわれる説、あるいは彼らの衣の色が果皮の橙色と似ていたためとする説も伝わっています。
現代においてもマンダリンは「豊かさ」や「実りの象徴」とされ、中国の旧正月には縁起物として飾られる風習が残っています。その香りは甘く親しみやすく、アロマセラピーのみならず香水や製菓の分野でも幅広く用いられ、世界中で多くの人々の暮らしに彩りを添えています。
基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus reticulata
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法
主要産地: ブラジル
主な芳香成分:リモネン、γ-テルピネン、α-ピネンなど
香りのタイプ:シトラス
香りの揮発性:トップ
香りの印象:弱~中
マンダリンの香りの特徴
マンダリンの香りにはまったりとした甘さがあり、人々をほっとさせてくれるような優しさと温かみがあります。オレンジなど他の柑橘類がもつような瑞々しさはないものの、どこか懐かしさを感じるような雰囲気があります。みかんが身近な日本人にとってはとても親しみやすく、香りに慣れていない小さなお子さまや高齢の方とも一緒に楽しめる香りです。
またマンダリンは柑橘らしい香りに加え、ほのかにフローラルな印象も感じられます。これはマンダリンがお花のネロリなどに共通する芳香成分の一部をもっているためです。ネロリやカモミールを彷彿とさせるような、フルーティーな華やかさがトップノートとして立ち昇ります。
マンダリンの持つ機能
陽だまりのようなやさしさと甘さに包まれて
マンダリンの香りは、心を落ち着かせ、不安な気持ちや沈んだ感情を明るく持ち上げてくれる働きが期待できます。イライラしてしまった時やリラックスしたい時におすすめで、安心感をもたらすようなほっとするマンダリンの香りは、眠れない夜にも穏やかに寄り添います。
また、血行を促し、身体の芯から温めてくれるとともに、胃腸の働きを整えることで、ストレスや冷えからくるお腹の不調や食欲の乱れをやわらげるとされています。中医学では、マンダリンの果皮を乾燥させたものを陳皮と呼び、漢方薬の原料や食材として胃腸の調子を整えたり身体を温めたりする目的で使われてきました。
マンダリンを使うシーンや季節

マンダリンの香りは、誰もが安心できる親しみやすさを持つ心強い存在です。パブリックな空間からご自宅まで活躍します。
幅広いシーンに活躍するやさしさ
マンダリンは香りの印象がソフトで穏やかなため、たとえば小さなお子さまのいる保育施設からご年配の方が利用するような介護施設といった空間まで、アロマの香りにあまり慣れていない方が利用する場面でも使いやすい香りです。
一方で、ナチュラルさだけでなく、オリエンタルな一面も感じられるのがマンダリンの奥深い部分です。タイやバリ島などのアジアンテイストをコンセプトとしたスパやサロン、ホテルのレセプションなどの演出にも向いています。
日常を彩る親しみやすさ
そのソフトで穏やかな印象から、あたたかく柔らかな空間を演出するのにぴったり。
家族みんなが集うリビングでの寛ぎの時間、友人を迎えるリラックスしたおもてなしの場面など、日常的な空間に気軽に取り入れることができます。明るく安心感に満ちたその香りは、誰もが自然と笑顔になれるような、幸せな雰囲気をつくり出してくれるでしょう。
夜のベッドルームでマンダリンの香りをゆっくりと広げるのもおすすめです。子どもが安心して眠れるような優しさに包まれ、心地よい眠りをサポートしてくれます。
秋から冬に寄り添う香り
マンダリンの甘く柔らかな香りは、肌寒さを感じる秋から冬の季節に特によく映えます。丸みを帯びた香調とコクのある甘さが、冷えた空気をやさしく包み込み、心まで温めてくれるようです。
室内のファブリックや小物がオレンジや赤といった暖色系に移り変わる季節には、マンダリンのもつオレンジ色のイメージが空間に自然に溶け込み、香りがあることでさらに温もりある雰囲気を高めてくれます。
新しい季節が始まる春先の不安定な時期にも、マンダリンの穏やかな香りは心強い味方です。気分が落ち込みがちなときや、前向きなスタートを切りたい朝に、明るさと安心感をもたらしてくれます。
相性のいいオイル
シトラス系:ベルガモット、グレープフルーツ
フラワー系:カモミール・ローマン、ネロリ
ウッド系:ユーカリ、ヒノキ
マンダリンは非常に扱いやすく、シトラスの中でもとりわけマイルドな香りを持ち、他の精油とのブレンドにもよく調和します。
同じシトラス系のベルガモットやグレープフルーツを合わせると、軽やかで透明感のある香調にまとまり、日中のリフレッシュや気分転換に最適なブレンドとなります。一方で、フラワー系のカモミール・ローマンやネロリを添えると、甘さとやわらかさが増し、心を深く癒す穏やかな印象へ。
さらに、ユーカリやヒノキといったウッド系を加えれば、爽快さや落ち着きが加わり、呼吸が深くなるような安定感を演出できます。森林浴のような清らかさと、マンダリンの甘やかさが溶け合い、心身の芯から整うような香りに仕上がるでしょう。
ブレンドの際には、その「安心感と明るさ」を軸に考えるとバランスの良い香りを生み出すことができます。
「マンダリン」をブレンドした香り
B10 ベルガモットマンダリン
マンダリンのジューシーな甘さが、はつらつとした気分を引き出してくれるブレンド。ベルガモットの上品さにオレンジの明るさが重なり、柑橘のやさしさが際立ちます。すっきりと軽やかな印象の中に柔らかさがあり、小さなお子さまと一緒に安心して楽しめる香りです。
原料:ベルガモット, オレンジ, マンダリン
D15 チアフルイエロー
明るくカラフルな果実を思わせる、陽気で開放感あふれる香り。フレッシュなオレンジやマンダリン、レモンの瑞々しさに、ホーウッドやカモミールのやさしさが寄り添い、どんなシーンにも朗らかに馴染みます。心を軽やかにし、空間全体を明るく照らすようなブレンドです。
原料:オレンジ, マンダリン, レモン, ホーウッド, カモミール, etc.
S02 ハッピー
オレンジとジャスミンが織りなす、やさしい甘さと華やかさが印象的なブレンド。そこにタンジェリンやマンダリンのジューシーな甘さが重なり、気分を自然と明るく軽やかに高めてくれます。家族や友人と過ごす空間を温かく彩り、親しみやすさの中に華やぎを添える香りです。
原料:オレンジ, ジャスミン, タンジェリン, ゼラニウム, マンダリン, etc.
アロマソムリエ | ブルーサイプレスの香りと効能・使い方
ブルーサイプレスは、オーストラリア北部の熱帯地域(特にノーザンテリトリー州やクイーンズランド州)に自生する、常緑針葉樹「カリトリス・イントラトロピカ」から抽出されます。サバンナ状の乾燥林に孤高に佇む姿は印象的で、火災や強風といった過酷な自然環境にも耐える、強靭な生命力を備えています。
一般的に木部から採れるオイルは透明から黄色の色をしていますが、カリトリス・イントラトロピカから抽出されるオイルは、珍しくも美しい青色をしています。この神秘的なブルーは、蒸留の過程で生まれる「グアイアズレン」という天然色素によるもので、見る人を惹きつけます。グアイアズレンは、ジャーマンカモミールなど、ごく限られた植物にしか含まれない貴重な芳香成分です。
古来より、オーストラリアのアボリジニたちはこの木を「聖なる木」と呼び、精神の浄化とバランスを整える存在として尊んできました。煙を焚いて浄化や虫除けの儀式に、樹脂を傷の手当てや皮膚の保護に用いるなど、その用途は多岐にわたります。数千年に及ぶその歴史は、自然と共に生きるアボリジニの精神を今に伝えています。
基本情報

科名:ヒノキ科
学名:Callitris intratropica
抽出部位:木部
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:オーストラリア
主な芳香成分:グアイオール、ブルネソール、ユーデスモール、ジヒドロカリトリシン、エレモフィレンなど
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ラストノート
香りの印象:中
ブルーサイプレスの香りの特徴
ブルーサイプレスの香りは、深い森に包まれるような静寂感と、煙をまとったようなスモーキーさを持ち合わせています。どこかお香のような落ち着きを感じさせる香りでありながら、樹木がもつ芯のある強さと、ほのかな甘さが余韻を残します。
同じヒノキ科の「ホワイトサイプレス」と名前が似ていますが、香りの印象は大きく異なります。ホワイトサイプレスが清涼感と軽やかさを持つのに対し、ブルーサイプレスは重厚で温かみのあるウッディさが際立ちます。まるで焚火を囲むような、静かな時間と深い呼吸を誘う香りです。そのスモーキーで神秘的な香りは、空間に静寂と安定感をもたらし、心を内側へと導いてくれます。
ブルーサイプレスの持つ機能
心の芯を整える、静かな盾
ブルーサイプレスは、静かな森の中にいるような感覚をもたらし、心の揺らぎを静かに整え、内なる自信と安定感を取り戻す助けとなる香りです。
希少な青の芳香成分であるグアイアズレンは、抗炎症作用や皮膚の修復促進効果に優れており、肌のケアに取り入れられることもあります。
また、α-ピネンやセドロールを含み、抗菌作用や呼吸を楽にするサポートが期待されるため、深い呼吸を意識したいときや、季節の変わり目のサポートにも適しています。
気持ちがざわつくときや、静かに自分と向き合いたいとき、ゆっくりと眠りの準備をしたい夜に。ブルーサイプレスの深くスモーキーな香りが、そっと寄り添い、穏やかな時間を演出してくれます。
ブルーサイプレスを使うシーンや季節

ブルーサイプレスは、スモーキーで静謐な香りが空間を深い落ち着きで包み込み、内省やリラックスを促すのに最適です。特に秋から冬にかけての季節や、1日の終わりに心を整える時間に、温もりと安らぎをもたらしてくれます。
静けさをデザインする空間に
ブルーサイプレスの香りにはスモーキーさと深みがあり、室内の雰囲気を落ち着いた印象に整えてくれます。
リラックスや集中を必要とする場面に適しており、ウェルネスサロンやスパの施術前後、静かなラウンジ空間、ホテルのリトリートルームなどにもおすすめです。香りの主張が強すぎず、清潔感と穏やかさを両立しているため、多くの人が出入りする空間でも使いやすいオイルです。
書斎や瞑想スペース、ヨガルームなど、シンプルな空間でも香りを加えることで、より目的に合った空気感を演出することができます。
1日の終わり、心をリセットする時に
夜のリラックスタイムや眠りに入る前にもぴったりの香りです。ディフューザーに数滴垂らせば、深い森の中で焚火にあたっているような、温もりと静けさに包まれます。
読書や日記をつける時間など、静かに過ごす時間に自然と意識を内側へ向けやすくなる香りです。ストレッチやスキンケアの時間に香らせることで、自然に呼吸が深まり、1日の終わりを静かに整えるサポートになります。お風呂上がりの寝室や、ベッドまわりに香らせることで、緊張をゆるめて気持ちを切り替えるきっかけになります。
深まる季節に寄り添う香り
気温が下がり始める秋から冬にかけて特におすすめです。深みのあるウッディさが、肌寒い空気に温もりを添えてくれます。
乾燥が気になる時期にも、香りを使うことで室内の印象がやわらぎ、季節の空気に合わせた心地よい空間づくりができます。リビングで過ごす時間、こたつで温まるひととき、暖房の効いた室内に少し自然の気配を取り入れたいときなど、暮らしの中に溶け込む香りです。
季節の変化によって気分が不安定になりやすいときにも、気持ちをゆるやかに整えるサポートとして活用できます。
相性のいいオイル
シトラス系:ベルガモット、オレンジ
ハーブ系:ラベンダー、ティートリー
ウッド系:サンダルウッド、フランキンセンス、パチュリ
ブルーサイプレスは、香り自体が強く個性のある精油のため、ブレンドするときは少量でも十分に香りが感じられるため、控えめに使うのがコツです。ほんの数滴で香りに深みと立体感が生まれ、ベースノートとしての役割をしっかり果たしてくれます。
サンダルウッドやフランキンセンスなどのウッディ系との相性が良く、組み合わせることで、深くグラウンディングされた神秘的な香りに仕上がります。香りに重さが出すぎる場合は、軽めのウッドや、シトラスやハーブで抜け感をプラスするとバランスが整います。
また、ラベンダーやティートリーと合わせると、香りに華やかさと軽やかさが加わり、スモーキーさと透明感が絶妙にマッチした洗練された空気感を演出します。
「ブルーサイプレス」をブレンドした香り
D18 トラストネイビー
信頼できる、包容力のあるウッディブレンド。ヒノキとブルーサイプレスの静謐な森林の香りに、ジュニパーの清涼感、パチュリの大地のぬくもりが重なり、心を静かに落ち着かせてくれます。
1日の終わりに心を整えるときはもちろん、緊張をゆるめたいビジネスシーンにも寄り添ってくれる香りです。
原料:ヒノキ, フランキンセンス, パチュリ, ジュニパー, ブルーサイプレス, etc.
JD01 清
シャープでクリーンな印象の中に、スモーキーな静けさが余韻として漂うブレンド。ブルーサイプレスの奥行きある静けさを、レモンやライムの透明感ある爽やかさが引き立て、アニスのやわらかな甘さがアクセントに。
清潔感と静けさを兼ね備えたこの香りは、ウェルカムアロマとして空間の浄化や、朝のリフレッシュにぴったりです。
原料:ブルーサイプレス, アニス, ユーカリ, レモン, ライム, etc.
GB03 オーストラリアブルーサイプレス
サイプレスとティートリーが呼び覚ますオーストラリアの大自然の息吹に、サンダルウッドとフランキンセンスが加わり、静けさと神秘的な気配が調和する香りです。中心に据えられたブルーサイプレスが、ブレンド全体に深みと奥行き、青い静寂の気配をもたらします。
瞑想やヨガの前後、心を鎮めたい空間におすすめです。
原料:ブルーサイプレス, サイプレス, サンダルウッド, フランキンセンス, ティートリー, etc.
アロマソムリエ | 金木犀の香りと効能・使い方
金木犀は、沈丁花、クチナシと並ぶ「三大芳香木」のひとつに数えられる中国原産の秋の花。秋になると街角でふと鼻をくすぐる、あの懐かしくも甘い香りの源です。黄金色の小花を密集させ、ふんわりとした甘く芳しい香りを放ちます。
中国では古くから「桂花(けいか)」として親しまれ、宮廷文化の中では香料や薬草として重宝されてきました。香りの強さや持続性から、古くは衣に香を移す「香衣(こうえ)」としても活用され、香文化の中に深く根付いています。現代でも、お酒やお茶、お菓子にも用いられ、詩や絵画の題材としても愛されている植物です。
日本には江戸時代に渡来し、庭木や街路樹として愛され、特に9~10月の開花期にはその魅惑的な香りにより、季節の移ろいを告げてくれます。
その香りは甘くやわらかく、どこかノスタルジック。天然の香りの採取には大量の生花が必要ですが、花は繊細で熱に弱いため抽出が非常に難しく、エッセンシャルオイルは大変高価で希少な香りとなっています。凝縮された華やかで濃厚な香りは金木犀そのもので、その芳醇で豊かな香りを存分に楽しむことができます。
基本情報

科名:モクセイ科
学名:Osmanthus abs.
抽出部位: 花
抽出方法: 溶剤抽出法(アブソリュート)
主要産地: 中国南部
主な芳香成分:トランス-βイオノン、リナロール、γデカラクトン
香りのタイプ:フローラル
香りの揮発性:ミドル~ラストノート
香りの印象:強
金木犀の香りの特徴
すみれの花にも含まれており、ベリーのような甘さをもつ「β-イオノン」という成分や、桃にも含まれている「γ-デカラクトン」という成分を含有していることから、「フルーティー」と表現されることも多い金木犀の香り。まるで熟したアプリコットや白桃のような果実のニュアンスを漂わせます。中でも「イオノン類」によってもたらされる、深くミルキーでパウダリーな余韻は、印象的な香り立ちをもたらします。
香りの奥には、ほんのりと感じられる青みとウッディなニュアンスが重なり合い、甘美な香りに奥行きと透明感を与えています。懐かしさと優美さが溶け合ったこの香りは、まるで秋の夕暮れ、茜色に染まる空の下で静かに揺れる金色の小花のようです。
金木犀の持つ機能
心の奥にそっと灯をともす香り
金木犀の香りには、心をやわらかく包み込むような穏やかな鎮静作用があります。まるで秋の夕暮れに差し込む柔らかな光のように、ストレスや孤独感でかたくなった心をやわらげ、静かな安心感で心を満たしてくれます。また、優れた心理的作用も期待でき、気分をリフトアップさせ、塞ぎ込んだ気持ちを少しずつ軽くしながら、前向きな気持ちへと導いてくれます。
また、ミルキーで甘い香調は、女性の心と体にもやさしく働きかけ、女性ホルモンのバランスを整えるといわれています。月経前のイライラや情緒不安、さらには更年期に感じる不調に対しても、寄り添うようなサポートが期待されます。
金木犀を使うシーンや季節

甘くノスタルジックな金木犀の香りは、空間に秋の情緒を漂わせるだけでなく、心を内側から癒す力を持っています。香りの深みとやさしさは、インテリア演出にもセルフケアにも最適で、特に秋の季節にその魅力が一層引き立ちます。
秋のインテリアに、やわらかな余韻を
金木犀は、その香りだけで空間に秋の情景をもたらす力を持っています。玄関やリビングでは、自然派ディフューザーに数滴垂らすだけで、まるで黄金色の木漏れ日が静かに差し込むような温もりに満ちた空間へと変わります。訪れる人の心に、どこか懐かしく、穏やかな気配を届けてくれます。
ドライフラワーや木製の家具、素焼きの器やリネンの布といった自然素材と組み合わせることで、ナチュラルな空間にやさしい甘さを添え、秋の空気を纏うような豊かな雰囲気に仕上がります。また、和モダンな佇まいとも相性が良く、漆喰や木の質感と調和しながら、知的で静謐な印象を漂わせます。
静かな夜のセルフケアに
1日の終わり、ふと自分と向き合う夜のひとときに。読書や日記を綴る時間、湯気の立つホットティーを手に、金木犀の香りをそっと漂わせれば、過去の思い出と語らうような穏やかな時間が流れ始めます。
その甘く奥ゆかしい香りは、感情の揺らぎに静かに寄り添い、心をなだめ、やさしく包み込んでくれます。アロマストーンやティッシュに1滴垂らして枕元に置けば、深い安らぎの中で心地よい眠りへと誘ってくれるでしょう。
また、心を整えたい夜、感情にそっと耳を傾けたい夜に。瞑想やセルフリフレクションにも最適で、感情の整理や自己対話を必要とする夜に、金木犀の香りはまるで静かな伴奏のように寄り添い、内面への旅を穏やかにサポートしてくれます。
秋の深まりとともに
秋の風物詩ともいえる金木犀の香りは、鮮やかなオレンジの花が咲き誇る時期と同様に9月から10月にかけての時期に楽しむのがおすすめです。花は咲き始めると1週間ほどで散ってしまいますが、芳香用にエッセンシャルオイルを取り入れることでその華やかで秋らしい雰囲気を引き続き楽しむことができます。
夏の余韻を残しつつも、日差しがやわらぎ、空が高くなる季節。気温が下がり始め、空気が澄んでくる秋の空気の中では、金木犀の濃密な甘さがいっそう際立ち、香りの余韻が長く、深く感じられます。季節の移ろいとともに感じる一抹の寂しさや、胸の奥にある静かな感情。そんな秋ならではの心模様に、金木犀はあたたかく、やわらかく寄り添い、そっと癒しをもたらしてくれます。
相性のいいオイル
シトラス系:オレンジ、グレープフルーツ
フラワー系:ジャスミン、ローズ、イランイラン
ハーブ系:クラリセージ、ゼラニウム
ウッド系:シダーウッド、サンダルウッド
金木犀の香りは、非常に個性的で甘く強い印象を持つため、ブレンドする際には香り同士のバランスに繊細な注意が必要です。とくに、ジャスミンやイランイランといった濃厚なフローラル系と合わせると、華やかな印象は増しますが、香り全体が重くなりすぎてしまうことがあります。
一方、シトラス系やハーブ系の軽やかな香りと組み合わせることで、金木犀の甘さに透明感や抜け感が生まれ、日常使いにも心地よいブレンドに仕上がります。また、サンダルウッドやシダーウッドのような深みのあるウッディ系のアロマを加えると、香りに芯と落ち着きが生まれ、穏やかで美しい余韻が続きます。
金木犀はそれ自体が非常に印象的な香りのため、他の香りとブレンドする際には、まずは数滴から控えめに加えていき、心地よいバランスを探してみましょう。
「金木犀」をブレンドした香り
GB04 桂林キンモクセイ
柔らかな陽だまりを思わせる、爽やかさと甘さのバランスが絶妙な香り。金木犀の濃密なフローラルに、ロサリナとパルマローザの優しいグリーンさが寄り添い、レモンとライムの柑橘が軽やかさを感じさせます。
午後のリラックスタイムや休日の夕方におすすめの、心をそっと照らすブレンドです。
原料:キンモクセイ, ロサリナ, パルマローザ, レモン, ライム, etc.
アロマソムリエ | ベチバーの香りと効能・使い方
熱帯から亜熱帯にかけて生育するイネ科の多年生植物のベチバー。その外見はススキに似ており、細く長い茎は2メートルにも達し、多数が集まって大きな株を形成します。他のイネ科とは異なり、根からエッセンシャルオイルが抽出されるのが特徴です。2〜3年育てた根は、淡黄色から赤みを帯びた色をしており、ちぢれて長い独特の形です。抽出されたエッセンシャルオイルは、瓶を逆さにしてもなかなか落ちてこないほどほどの高い粘性を持ちます。
「ベチバー」という名は、タミール語で「掘り起こした根」を意味し、古い時代から広い地域に分散していたため、多くの名称で呼ばれています。インドでは「香り高い根」という意味を持つカスカスやクスクス、ジャワではアカール・ワンギといった名があり、それぞれの土地に根差した呼び名が存在します。
古代インドでは乾燥させた根を粉末状にして宗教儀式の薫香に用いたり、衣蛾除けに利用したりと暮らしの中で取り入れられていました。その他にもスリランカでは女性がココナッツオイルに根を漬け込みヘアオイルとして使用し、ジャワでは根を編んでマットや帽子を作り、葉は扇や屋根材として利用されてきました。さらに深く根を張る性質を持つため、土壌流出を防ぐ目的でも植えられました。
基本情報

科名:イネ科
学名:Vetiveria zizanioides
抽出部位:根
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:インドネシア、インド、スリランカ
主な芳香成分:べチベロール、ベチボン、クシモール など
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ベースノート
香りの印象:強
ベチバーの香りの特徴
ベチバーは湿った土や煙たい土を思わせる独特のウッディーでアーシーな香りが特徴です。燻した干し草のような落ち着きとやや渋みや苦みを含んだ香りは、産地によってニュアンスに違いがあります。個性的で土っぽさが強いため好き嫌いが分かれやすいものの、エキゾチックで深く神秘的な香りは、どこか惹きつけられる魅力を持ちます。
香りの持続性が非常に高く、他の精油との相性も良いため、香りを長く保つ保留剤として香水のベースノートとしても重宝されています。
ベチバーの持つ機能
心と体を深く落ち着ける、静寂の精油
ベチバーはインドやスリランカで「静寂の精油」と呼ばれるほど鎮静作用に優れ、心を落ち着け地に足をつけるような安心感をもたらします。落ち込みや精神疲労を和らげ、不眠や食欲不振といった心の不調を優しくサポートしてくれます。
また、関節や筋肉の緊張をほぐし、血行を促すことで、滞りやすい疲れやストレス解消が期待できます。さらに、強い殺菌作用が期待できるため、肌トラブルのケアにも応用され、ニキビや吹き出物、感染性皮膚炎のケアに適し、オイリー肌から年齢肌まで、様々な肌質にやさしく働きかけてくれます。
ベチバーを使うシーンや季節

心が落ち着かないときや疲れがたまっているときに。
安心感と安定をもたらしてくれるベチバーの香りが、深いリラックスや安眠をサポートし、心身を穏やかに整えてくれます。
落ち着きと高級感を作り出すベースノート
湿った土や重厚な木を思わせる奥行きのあるベチバーの香りは、ベースノートとして使用されることが多く、メインの香りとしてはあまり使用されません。しかし様々な香りと相性が良く、ブレンドを静かに引き締めてくれる効果を発揮するため、香りの保留剤として様々なブレンドで活躍します。
スモーキーでアーシーな印象を持つベチバーがブレンドされた香りは、空間に安心感や落ち着きをもたらすだけでなく、高級感や洗練された雰囲気を作り出します。特にフローラル系とブレンドすると、リラクゼーションサロンやおもてなしにぴったりな重厚感と高級感のある空間を作り出します。
夜のリラックスタイムに
深く落ち着きのあるベチバーの香りは、夕方から夜にかけてのリラックスタイムにぴったりの香りです。
地に足の着いた、どっしりとしたベチバーの香りが、疲れた体をやさしく包みこんでくれるため、穏やかでゆったりとした時間を過ごすことができます。
静かな空間にそっと漂わせることで思考がゆるみ、自然と呼吸も深くなるような感覚に包まれます。読書やストレッチなどのナイトルーティンのひとときをより穏やかに演出したいときに、そっと寄り添ってくれる香りです。
通年で使いやすい、万能な香り
ブレンドする香りによって印象が変わってくるベチバーの香りは、合わせる香りによっては1年を通して楽しむことができる香りです。
蒸し暑く疲れを感じやすい夏時期は、湿った土を思わせるような香りがひんやりと心地よく感じます。サンダルウッドなどのオリエンタル系の香りとブレンドすることで、より深い落ち着きと夏のリゾートらしいくつろぎ空間をお楽しみいただけます。
肌寒い季節には、オレンジやフランキンセンスなどの温かみを感じる香りと一緒に使用することで、ベチバーの重厚で温かみのある印象が引き立ち、寒さで縮こまった身体を優しく包みこんでくれます。
相性のいいオイル
シトラス系:オレンジ、レモン
フラワー系:イランイラン、ローズ
ハーブ系:ユーカリ、ラベンダー
ウッド系:サンダルウッド、フランキンセンス
非常に強く、個性的な香りのため、ブレンドに用いる際には使用量に注意が必要です。湿った土や重厚な木を思わせる奥行きのある香調に加え、アーシーで甘く残るようなアンダートーンを含むため、少量でも存在感が強く、ブレンド全体の印象を大きく左右します。
そのためメインの香りとして前面に出すことは少なく、ベースノートとして他の精油を支える役割で活用することが多いです。香りを長く持続させる保留剤としてブレンドに取り入れることが多く、フローラル系やシトラス系などと組み合わせると、香りに深みと落ち着きを加え、上質な空間を演出します。一方で土っぽさが強いため、ブレンド次第では重すぎたり、個性的すぎたりする印象になることもあります。調和を意識し、少量から試しながらバランスをとることが大切なポイントです。
「ベチバー」をブレンドした香り
D16 クワイエットサンセット
柑橘の温かみとゼラニウムの華やかさにラベンダーのリラックス感がブレンドされた、穏やかで上品な香り。そこにベチバーが加わることで香りに奥行きが増し、全身が優しく香りに包みこまれていくようなくつろぎをご体感いただけます。
原料:ベルガモット, オレンジ, ゼラニウム, ラベンダー, ベチバー
City series 横浜(YOKOHAMA)
お酒のジンに使用されるジュニパーや、カクテルに添えられるライムなどをブレンドした、お酒を連想させるような香り。ローズのエレガントさと、ベチバーのスモーキーなウッドの香りがプラスされることで、まるでオシャレなバーでゆっくり過ごしているような大人な空間を作り上げます。
原料:ジュニパー, ローズ, ライム, ヒノキ, ベチバー, etc.
アロマソムリエ | タンジェリンの香りと効能・使い方
タンジェリンはミカン科の柑橘類で、別名「マンダリンオレンジ」とも呼ばれます。マンダリンよりも香りが穏やかでやさしく、すこし大きめの果実と鮮やかな色が特徴です。収穫時期もマンダリンより3ヵ月ほど早く、旬の時期に違いがあります。
「タンジェリン」という名前は、かつて果実が輸出されていたモロッコの港町「タンジェ」に由来し、19世紀頃にヨーロッパへ広まったとされています。香りは甘くフルーティーで、どこか懐かしいような親しみやすさがあります。この香りには、気分を明るくし、心を落ち着かせるリラックス効果が期待でき、特にストレスや不安を感じるときにおすすめです。
アロマオイルとしては、芳香浴やマッサージに適しており、就寝前のリラックスタイムにもぴったりです。また、消化を助ける働きや整腸作用も期待できるため、胃腸の不調にも重宝されています。スキンケアとしても人気があり、肌のターンオーバーを促すことで、ニキビ跡やくすみのケアにも役立ちます。ただし、光毒性を持つため、使用後は直射日光を避けることが大切です。
爽やかで甘い香りは、子どもから大人まで幅広く愛され、家庭での癒しの時間を豊かにしてくれます。
基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus reticulata
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法
主要産地:アメリカ、イタリア、ブラジル
主な芳香成分:d-リモネン、α-ピネン、リナロール、γ-テルピネンなど
香りのタイプ:シトラス
香りの揮発性:トップノート
香りの印象:弱~中
タンジェリンの香りの特徴
タンジェリンの香りは、甘くみずみずしい柑橘の香りに、ほのかにフローラルなニュアンスが重なる、軽やかでやさしい香調が魅力です。マンダリンに似た印象を持ちながらも、より明るくすっきりとした香り立ちが特徴で、心に開放感をもたらし、気分を前向きに整えてくれます。ストレスや不安を感じたときには、穏やかに気持ちを落ち着け、緊張を和らげてくれる効果が期待できます。やさしい香りは子どもにも好まれやすく、家族みんなで心地よく楽しめます。リラックスとリフレッシュのバランスを備えたタンジェリンの香りは、晴れやかな光を感じさせるような明るさと、そっと包み込むやさしさをあわせ持っています。
日常にそっと溶け込みながら、自然な癒しをもたらしてくれる香りです。気分を切り替えたいときや、ほっとひと息つきたいときに、気持ちを軽くしてくれる存在です。
タンジェリンの持つ機能
心をほどく、甘く爽やかな癒しの香り
タンジェリンには、主成分であるリモネンをはじめ、γ-テルピネンやミルセンなどの天然成分が豊富に含まれており、心と体に穏やかで幅広い働きかけをします。精神面では、不安や緊張をやわらげ、気持ちを明るく前向きに整える作用があるため、ストレスを感じやすいときや眠れない方にもおすすめです。やさしく心に寄り添い、穏やかなリラックスタイムをサポートしてくれます。身体面では、胃腸の働きを助ける消化促進作用や整腸作用があり、便秘や食欲不振の改善にも効果が期待できます。
また、皮膚の再生を促す働きがあることから、くすみやニキビ跡のケアにも適しており、美容面でも高く評価されています。タンジェリンは、健やかな心と体、美しさのために取り入れたい、やさしい力を持つアロマです。
タンジェリンを使うシーンや季節

タンジェリンは、甘く爽やかな香りで、心と空間に寄り添うアロマ。気分を整えたいときや家族でくつろぐひとときに、やさしい癒しをもたらしてくれます。
空間を彩る、やさしさと温もりの香り
タンジェリンの香りは、空間にやわらかく親しみやすい雰囲気をもたらします。甘く爽やかな柑橘の香りは、リビングや子ども部屋など、家族が自然と集まる場所にぴったり。ナチュラルな木製の家具や、明るく軽やかな色合いのインテリアと組み合わせることで、より温もりのあるリラックス空間を演出できます。また、店舗やサロンなどでは、お客様の緊張感をやわらげる「ウェルカムアロマ」としても効果的です。香りと空間デザインの調和が、心地よい印象づくりをサポートしてくれます。
日常に寄り添う、心を整えるアロマ習慣
タンジェリンは、慌ただしい日常の中で心をそっと整えて穏やかな気持ちへと導いてくれるやさしい香りです。ディフューザーに数滴垂らすだけで、リラックスしたい夜のひとときや、ゆったり過ごす週末に最適な空間を演出します。甘く親しみやすい香りは子どもにも好まれやすく、家族みんなで楽しめるのも大きな魅力です。気分が沈みがちな朝のスタートや、ちょっとしたリフレッシュタイムに取り入れることで、明るく前向きな気持ちをそっと後押しし、日々のストレスを和らげてくれます。忙しい毎日にやさしい癒しをもたらし、心のバランスを保つための心強い味方となるでしょう。
秋から冬にかけて
タンジェリンの香りは1年を通して楽しめますが、特に秋から冬にかけての季節におすすめです。日照時間の減少や寒さにより気分が沈みがちな時期に、明るく甘いフルーティーな香りが心を軽やかに整え、前向きな気持ちへと導いてくれます。また、年末年始の慌ただしさに追われるなかで、ふと心を落ち着けたいと感じるときや、新生活が始まる春先など気持ちをリセットしたいタイミングにも最適です。季節の変わり目や、環境の変化によるストレスを感じやすい時期こそ、タンジェリンのやさしく親しみやすい香りが、心にそっと寄り添い、穏やかな日常を支えてくれます。
相性のいいオイル
シトラス系:オレンジ、グレープフルーツ
フラワー系:ゼラニウム、ネロリ
ハーブ系:ラベンダー、ペパーミント、ローズマリー
ウッド系:サンダルウッド、シダーウッド、ヒノキ
タンジェリンは、甘くみずみずしい香りが魅力で、さまざまな精油と相性よく調和する万能な香りです。ブレンドの際は、香りのバランスと目的に合わせた組み合わせがポイントになります。心を落ち着けたいときは、ラベンダーやゼラニウムなどの落ち着きのある香りと組み合わせることで、やさしく安らぎのある香りに。気分をリフレッシュしたいときは、爽やかな印象のペパーミントやグレープフルーツとのブレンドがおすすめです。また、サンダルウッドやシダーウッドなどの甘く濃厚なウッド系の香りを加えると、香りに深みと落ち着きが生まれ、より上質な印象に仕上がります。タンジェリンの明るさを引き立てながら、シーンや気分に合わせて香りをデザインすることで、自分だけの心地よいアロマブレンドを楽しむことができます。
「タンジェリン」をブレンドした香り
D14 バニラベージュ
まるで心地よい甘さのカクテルに酔いしれるような、魅惑的な香りと色彩をまといます。柔らかなバニラの甘さに、爽やかなシトラスのアクセント、そして繊細に香るフローラルノートが混ざり合い、うっとりとするような余韻を残します。タンジェリンは、全体に明るさと透明感を添え、甘さの中に軽やかさをもたらす役割を担っています。
優雅でありながらも親しみやすく、心まで満たされるような上質なひとときを演出する香りです。
原料:バニラ,タンジェリン,カモミール,アニス,ジュニパー,etc.
S02 ハッピー
明るく元気な気持ちを誘う、オレンジとジャスミンの香りは、明るい陽射しを思わせるようなフレッシュさと、やさしく華やかな甘さが絶妙に調和しています。気分をリフレッシュさせたい朝や、前向きなエネルギーがほしいときにぴったり。シトラスの香りが重なり合い、香り全体にフルーティーなやわらかさと親しみやすさが感じられます。
心を軽やかにし、毎日を前向きに過ごすためのサポートをしてくれる、爽やかで心地よい香りです。
原料:オレンジ,ジャスミン,タンジェリン,ゼラニウム,マンダリン,etc.
サンシャイン
おだやかな時間をもたらしてくれる、太陽を思わせる明るく優しい香りは、心にそっと寄り添いながら、自然と気持ちを前向きに整えてくれます。柑橘のフレッシュさとやわらかな甘さが心地よく調和し、まるで陽だまりの中にいるような安らぎを演出します。タンジェリンの甘く穏やかなトーンが、全体にぬくもりとやさしさを添えています。
忙しい日常の中でも、自分だけの穏やかなひとときを過ごしたいときにおすすめの香りです。
原料:オレンジ,レモン,タンジェリン,カモミール,ユズ,etc.
アロマソムリエ | 紫蘇の香りと効能・使い方
大葉として、香味野菜としてなじみが深い日本を代表する和のハーブ。
もともとは中国南部、ヒマラヤが原産地の一年生の植物で、日本には平安時代に伝わったと言われています。
豊富な有効成分を持ち、古くから食用、薬用として幅広く用いられてきました。優れた殺菌作用をもち、食中毒の人を回復させた「紫色の蘇る葉」として、その名前の由来となったと言われています。
紫蘇には様々な産地、種類がありますが、中でも北海道・上富良野町で育てられた「上富良野紫蘇」は、香りが豊かな青紫蘇として知られています。草丈は約30㎝から、背の高いものでは200㎝近くにまで成長します。
上富良野町は北海道のほぼ中心に位置し、周囲を十勝岳、夕張山地などの山々に囲まれた盆地で、日中や季節の寒暖差のある気候が特徴です。上富良野紫蘇は火山灰や河川由来の天然養分を含んだ大地と、澄み渡った空気の中で成長していきます。
上富良野紫蘇以外の紫蘇では、葉が赤く縮れている「チリメンジソ」などもエッセンシャルオイルの原料として使用されることがあります。
基本情報

科科名:シソ科
学名:Perilla frutescens Britton var. crispa Decaisne forma crispi-discolor Makino
抽出部位: 葉(茎)
抽出方法: 水蒸気蒸留法
主要産地: 北海道・上富良野
主な芳香成分:ぺリラアルデヒド、リモネン、リナロール など
香りのタイプ:ハーバル
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:強
紫蘇の香りの特徴
食欲をそそる紫蘇の香り。紫蘇の葉そのものからは、爽やかさの中にほのかな甘さが感じられますが、香り成分を凝縮したエッセンシャルオイルになると、爽やかさに加えて、濃厚でジューシーな甘酸っぱい香りが広がります。
紫蘇特有のやわらかさと温かみのある甘さを持った香りは、どこか懐かしく、日本人にとって非常に馴染み深く、唯一無二の存在です。この紫蘇らしい香りのもととなっている芳香成分が、成分の半分以上を占めているぺリラアルデヒドです。この成分が、紫蘇に優れた抗菌作用や食欲を増進させる効果が期待できる理由となっています。
紫蘇の持つ機能
殺菌効果と豊かな香りで夏バテ予防
紫蘇特有の香りのもととなるぺリラアルデヒドには、高い抗菌・防腐作用が期待でき、昔から食中毒の予防として活用されてきました。さらに、消化を助けて食欲を促す働きもあるため、胃腸をすっきり整えてくれる効果も期待できます。
また、柑橘系の香りにも含まれるリモネンには、血行促進や代謝を高める作用に加え、気持ちを落ち着かせたり、リフレッシュさせてくれる働きもあります。
様々な効果効能が期待できる紫蘇は、日常の食事はもちろん、漢方でも生薬として使用されてきた、心と体にやさしい植物です。
紫蘇を使うシーンや季節

親しみのある和ハーブ。紫蘇特有の甘く爽やかな香りが、どこか懐かしく、安心できる空間を作り出します。
和を感じる、懐かしくて安心する居場所
和の雰囲気とどこか懐かしさを感じさせてくれる紫蘇の香りは、心がほっとするようなノスタルジックな空間づくりや和の演出にぴったりの香りです。畳の香りや風鈴の音を思い出すような、やさしく穏やかな香りが、現代の暮らしの中に静かな癒しをもたらしてくれます。
さわやかさと落ち着きをもたらす紫蘇の香りが広がる空間は、気持ちが整い、元気を取り戻し、前向きな気持ちへと導いてくれます。
よりノスタルジックな雰囲気を演出したい時には、和精油同士のブレンドがおすすめです。たとえば、ユズと組み合わせれば甘くやわらかな印象に、和ハッカとブレンドすれば、そよ風が通り抜けるような、清々しく軽やかな空間が広がります。日本の四季や文化を感じさせる香りの組み合わせで、深く心に響く「和の居場所」を演出してみてください。
リラックスからリフレッシュまで
紫蘇の香りは、リラックスとリフレッシュの両方を叶えてくれる香りです。
ひと息つきたいとき、気持ちを切り替えたいとき、あるいはなんとなく元気が出ないときなど、その時々の気分に合わせてやさしく働きかけてくれます。
穏やかな時間を過ごしたいときには、ラベンダーやホーウッドなどのやさしい香りとブレンドがおすすめです。緊張がほぐれ、深い安らぎをもたらしてくれます。
一方で、気分をすっきりとさせたい時には、プチグレンやミントなどのさっぱりとしたハーバル系と合わせることで、軽やかで爽快感のある香りに。
1日の始まりやリセットしたいタイミングなど、さまざまなシーンで活用いただける香りです。
初夏から夏にかけて、軽やかな気持ちに
フレッシュな爽やかさと優しい甘さをもつ紫蘇の香りは、嗅ぐだけで夏の訪れを感じさせてくれる、初夏から夏にかけての季節にぴったりです。
梅雨のじめじめとした時期には、紫蘇の清涼感あふれる香りが空間を軽やかな印象へと変え、猛暑が厳しい真夏には、その穏やかな香りがそっと寄り添いながら、心身のエネルギーをチャージしてくれるような感覚をもたらします。
疲れを感じたり食欲が落ちたりする夏バテの時期には、紫蘇のさっぱりとした香りを嗅ぐことで、気分がリフレッシュされ、疲労や食欲の回復をサポートしてくれます。
相性のいいオイル
シトラス系:ベルガモット、ユズ、レモン
フラワー系:ゼラニウム
ハーブ系:プチグレン、ラベンダー
ウッド系:サンダルウッド、ホーウッド
紫蘇のオイルは大変良く広がるため、ごく少量からブレンドするようにしましょう。紫蘇の持つやわらかい甘さや爽やかさが軽やかに心地よく広がります。
紫蘇の香りは個性的な香りのため、好き嫌いの分かれる香りでもあります。他の香りとブレンドすることで使いやすくなり、紫蘇の香り高さが程よくアクセントとなります。
ブレンドの相性としては、和精油や同じシソ科のラベンダーやハッカなどとの相性が良いです。
紫蘇と同じシソ科に属するラベンダーや和ハッカとのブレンドは、植物同士の親和性が高く、爽やかでやさしい印象の香りに仕上がります。
また、紫蘇の軽やかで抜け感のある香りは、ウッド系の落ち着いた香りと組み合わせることで、全体に深みとバランスが生まれ、より洗練された印象になります。
「紫蘇」をブレンドした香り
JD06 淡(AWA)
華やかなフローラルの香りとフレッシュなグレープフルーツが、咲きほころぶ春の花々を思わせる香りです。
紫蘇をブレンドすることで、満開の桜に包まれる日本の春の情景をやさしく表現しています。
成人式や春のお祝い、おもてなしのシーンに華やかさと品の良さを添えてくれる香りです。
原料:ジャスミン, イランイラン, シソ, ゼラニウム, グレープフルーツ
B05 ローズマリーシトラス
爽快で力強いローズマリーとみずみずしく爽やかなレモンの香りに、紫蘇のほのかな甘さが漂う、清々しいブレンドです。 シャープさの中にも、親しみやすさがあり、仕事や勉強など集中したい場面に寄り添い、やる気や集中力を引き出してくれます。
原料:ローズマリー, レモン, シソ
アロマソムリエ | レモンの香りと効能・使い方
太陽の光をたっぷり浴びて育ったレモンは、オレンジなどの柑橘類とともに、鮮やかさとみずみずしい香りで、食卓に彩りを添えてくれます。
名前の由来は、アラビア語とペルシャ語で柑橘類の果実を指す「ライムン」と「リムン」に由来すると言われています。主要産地はメキシコやスペインなど、南米や地中海沿岸が主流ですが、原産国はインド北東部と言われており、ヨーロッパに伝わったのは11~13世紀頃。十字軍の遠征がきっかけとなり、レモンを日常生活の中に取り入れる習慣が伝播したと言われています。
ビタミンCを含むレモンは長い航海において不可欠であり、大航海時代には乗組員に対し、ビタミンC欠乏によって起きる壊血病を予防するためにレモンやオレンジの摂取が推奨されたと伝えられています。 その他にも、レモンは古くから殺菌効果が認められ、食中毒の防止や感染症予防などに役立てられてきました。また、近代アロマセラピーの礎を築いたフランスの軍医、ジャン・バルネ博士は、レモンに空気中の菌を殺菌する効果があることを、研究により明らかにしました。
こうしてレモンは食材としてだけでなく、健康や衛生、香りの面でも時代や文化を超えて、私たちの暮らしに寄り添い続けてきた存在です。
基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus limon
抽出部位: 果皮
抽出方法: 圧搾法
主要産地: メキシコ、スペイン、アメリカ
主な芳香成分:リモネン、β-ピネン、γ-テルピネン、α-ピネン、ゲラニオール など
香りのタイプ:シトラス
香りの揮発性:トップノート
香りの印象:弱~中
レモンの香りの特徴
レモンの果汁は、想像しただけで思わず唾液がじわりと出てくるような、弾けんばかりの酸味が特徴ですが、エッセンシャルオイルの香りとなると、爽やかさはあるものの果汁ほどのすっぱい酸味はなく、フレッシュさと同時にマイルドな甘さすら感じることができます。
レモンそのものの酸味が苦手という方でも、アロマセラピーで使用されるレモンの香りであれば、比較的酸味も優しいので嗅ぎやすく、ほどよい清涼感とナチュラルな印象を楽しんでいただけるのではないでしょうか。
すっきりとした透明感と清潔感のあるレモンの香りは、みずみずしさや若々しさといった爽やかなイメージがあり、香りもカジュアルであることから、多くの方に親しんでいただきやすい香りです。
レモンの持つ機能
リフレッシュにぴったり
レモンの主成分であるリモネンには、リラックス作用とともに交感神経を刺激し、血液の流れをよくする作用があることから、身体の新陳代謝や消化活動を助ける働きがあります。
さらに、レモン特有のフレッシュな香りには集中力を高める働きがあるため、リラックス効果が期待できると同時に、心身をリフレッシュさせてくれます。
その他、リモネンには抗菌作用もあることから、体調を崩しやすい季節や空気を一掃したい時にお部屋で芳香浴をおこなうと、空間をすっきりと整えてくれます。
レモンの香りは食欲をそそるとともに、消化を助ける働きもあるため、脂っこい食事をした後などにもおすすめです。
※レモンには光毒性がある場合があるため、オイルトリートメントなどで身体に塗布した後は、直接紫外線に当たらないよう注意しましょう。
レモンを使うシーンや季節

機能性に優れながらナチュラルな印象をもつレモンの香りは、お子さまからご年配の方まで、幅広い方に親しんでいただきやすく、私たちの日常生活にも取り入れやすい香りのひとつです。
日常生活に取り入れやすく、親しみやすい香り
軽快で明るい印象があることから、インテリアとしては、ポップでナチュラルな雰囲気によく合い、日常の様々な空間で活用しやすい香りです。
脳を活性化する働きがあるため、ワークスペースや書斎などに香りを広げることで、集中力を高めたり、作業効率アップが期待できるような空間を作ることができます。
また「爽やか」「清潔感」などの印象を持つ香りで、ダイニングや水まわりなどでの使用もおすすめです。お手洗いでは、トイレットペーパーの芯にエッセンシャルオイルを5~6滴垂らしたコットンやティッシュを入れておくと、カラカラと回すたびに香りが広がり、清潔な空間を演出できます。
日々のケアに
身体を温め、血液やリンパの流れを促進し、新陳代謝を高めてくれるので、冷えや足のむくみなどの改善、肌の明るさを取り戻したりする効果が期待できます。血行不良を感じた時はレモンのエッセンシャルオイルを取り入れた半身浴やトリートメントをするのもおすすめです。
また、心のケアにも取り入れていきたい香りです。気持ちが沈んでいる時や、自信をなくしてしまった時などに用いると、クリアーな香りが前向きな気持ちへと促してくれます。さらに殺菌作用も期待できるため、風邪の予防としても活用できます。
春から夏にかけての午前中におすすめ
フルーティーでフレッシュ、そしてはじける甘さが特徴のレモンの香り。
そのカラーイメージは、まさにレモンイエローとよばれるような薄い黄色~黄色を表し、春から夏にかけてのさんさんと降り注ぐ太陽の日差しや、まばゆい輝きといった活動的なイメージの季節に合う香りです。
リラックス作用もありますが、どちらかというと香りの印象もすっきりとして爽やかな香りのため、時間帯としては、朝から昼にかけての使用がおすすめです。
たとえば、朝一番の起床時にアロマストーンに数滴オイルを垂らしたり、エアミストを吹きかけたりすると、フレッシュな気持ちで一日をスタートできます。
相性のいいオイル
シトラス系:レモン、ベルガモット
フラワー系:ゼラニウム
ハーブ系:ローズマリー、ペパーミント
ウッド系:ホワイトサイプレス、ジュニパーベリー、ヒノキ
分量次第でクール系、ウォーム系両方に使える香りです。
ローズマリーやペパーミントなどのシャープなハーブ系や、ホワイトサイプレス、ヒノキといった軽やかなウッド系と合わせると、爽やかさを後押しし、キラリと光る輝きのようなものを表現できます。
一方で、ゼラニウムやカモミール・ローマンなど甘さのある香りと合わせると、華やかさとあたたかみのある雰囲気を作ることもできます。
レモンは比較的薄く感じやすいため、ついたくさんの量を使いがちですが、入れすぎると重たく甘さが強すぎる印象となるため、まずは控えめな量から使ってみましょう。
また、レモン単体だけではレモンらしさをうまく表現しにくいことがあります。レモンらしい香りを表現したい場合は、レモングラスやレモンユーカリなどレモン調の強い印象の香りも一緒に活用すると、よりレモンらしい香りが表現しやすくなります。
「レモン」をブレンドした香り
B03 シトラスライム
ジューシーな果汁感たっぷりのシトラスブレンド。ビターさや渋みも感じるライムやグレープフルーツと一緒にブレンドしているため、レモンピールのようなほろ苦さも感じられる香りです。同じ柑橘でも、オレンジをメインにしたブレンドに比べ、爽やかで大人な印象の空間を演出します。レモンが全体に透明感をもたらし、キレのある爽快感が際立ちます。
原料:レモン, ライム, グレープフルーツ
B05 ローズマリーシトラス
フルーティーでフレッシュなレモンと、みずみずしくシャープなローズマリーをブレンドした、目の覚めるようなブレンド。レモンの清らかな酸味が、香りに軽やかな広がりを添えています。
シャキっとした気分になる香りのため、起床時や集中モードに入りたい時などに気分の切り替えをサポートする香りです。
原料:ローズマリー, レモン, シソ
C01 クリーンシトラス
ユーカリのクリアーな香りがレモンのフレッシュさを引き立て、レモンのマイルドな甘さがユーカリの清涼感を優しく包みこんでいる、透明感あふれるシトラスの香り。スーッと溶け込むような軽やかな香りが、空間全体を明るくクリアーに整えてくれます。
原料:ユーカリグロブルス, ユーカリラディアタ, レモンタイム, レモン