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アロマソムリエ | トドマツの香りと効能・使い方

トドマツは北海道に生息する唯一のモミ属とされ、その名前はアイヌ語で「トゥトゥニ(tutuni)」に由来します。アイヌ語では「トゥトゥ」が乳白色の樹脂を指し、「ニ」が木を意味します。傷ついた樹皮から滲み出る樹脂を木製容器の防水加工や、接着剤に活用してきた歴史があります。
道内では建築材をはじめ、お正月の松飾りとして、またその白く美しい木肌に、鮭やいくらなどの海産物が非常に映えるため、贈答用の木箱としても重宝されているそうです。
基本情報

科名:マツ科
学名:Abies sachalinensis
抽出部位:枝葉
抽出方法:マイクロ波減圧水蒸気蒸留法(VMSD)
主要原産地: 日本
主な芳香成分:α-ピネン、リモネン、カンフェン、β-フェランドレン、酢酸ボルニル
香りのタイプ: ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象: 中~強
香りのもつ機能
トドマツの香りは爽やかでありながら、しっかりとした芯のある香りが特徴で、もやもやした心や頭をスッキリとさせてくれます。
また、トドマツには空気中の二酸化窒素(NO2)などの有害物質を吸着し、浄化する効果があることが試験で確認されています。NO2は自動車の排ガスや工場設備、家庭のガスボイラーなどから発生し、呼吸器系のトラブルや生活習慣病の一因になるとされています。トドマツの芳香成分はこれらを分解・中和する働きがあり、トドマツの人工林が多い北海道の釧路市は、その清浄な空気と美しい環境で有名です。
使うシーンや季節

トドマツの香りが広がる空間は、まるで静かな森林の中に身を置いているかのような感覚を与えます。すっきりと浄化された空気の中、深く息を吸うことで、心身ともにリフレッシュできる効果をもたらします。
北海道の雪山の過酷な環境で育つトドマツは、自然の厳しさの中で生命力を育んできた植物であり、その香りには力強さが感じられます。同時に、どこか穏やかな清涼感も漂い、エネルギッシュでありながらも、心を落ち着けてくれる優れたバランスを持っています。
年間を通してお使いいただけますが、特に冬から春にかけての使用がおすすめです。冬は寒さや乾燥で空気がこもりがちで、室内の空気が重く感じられることもありますが、トドマツの爽やかな香りは空気を浄化し、清々しい空間を作り出します。春の爽やかな気候にぴったりで、冬の疲れた心と体を癒すとともに、新たな季節を迎える準備を整えてくれる香りです。空気だけでなく、心もリフレッシュさせてくれるトドマツの香りは、自然の力で心と体を整え、毎日の生活に新たな活力を与えてくれるでしょう。
相性のいいオイル
ハーブ系:ラベンダー、マジョラム、ペパーミント
シトラス系:レモン、オレンジ
ウッド系:ユーカリ、サイプレス、パイン
「トドマツ」をブレンドした香り
C07ピュアグリーン

センティングデザイナー自身がトドマツの産地に赴き、北海道の爽快さ・清々しさ・輝きを自ら感じ、そのインスピレーションをもとにブレンドされています。
原料:トドマツ、ユーカリ、ヒノキ、ライム、ペパーミントetc.
C08 ラベンダーハーブ

トドマツやパインの木の香りが心地よい清涼感を与え、ラベンダーとマジョラムが穏やかにリラックスへと導きます。
原料:トドマツ、ラベンダー、マジョラム、ユーカリ、パインetc.
C09 シトラスオレンジ

オレンジとレモンが明るく爽やかな雰囲気を作り、トドマツやユーカリが清潔感とリフレッシュをプラス。冬の季節にもぴったりの香りで、温かみと清々しさを感じられます。
原料:トドマツ、オレンジ、レモン、ゼラニウム、ユーカリetc.
アロマソムリエ | 高野槇の香りと効能・使い方

東北地方から九州の山地に自生している日本固有の常緑針葉樹。高野山真言宗の総本山である和歌山県の高野山に多く生育していたことからその名がつけられたと言われています。その昔、弘法大師空海が御仏前に花の代わりに高野槇の枝葉を供えたという言い伝えもあり、高野山では現在でもその慣わしが残っています。
木部は樹脂が多く水に強いのが特長で、古代より棺や水桶、建材、仏具など様々なシーンで利用されてきた、日本の伝統的な樹木です。
以前は、お供え用に剪定された後の枝葉の部分はお金を払って廃棄処分されていましたが、その香りの良さから精油としても利用されるようになりました。高野槇は成長がゆるやかで採油量も少ないため、枝葉から抽出されるエッセンシャルオイルはとても貴重です。
基本情報

科名:コウヤマキ科
学名:Sciadopitys verticillata
抽出部位:葉、枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:日本
主な芳香成分:α-ピネン、リモネン、ミルセン
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:中~強
香りのもつ機能
高野槇の香りは、材木として使用される木部と同様、抗菌や消臭の効果が期待できます。また、香りのもつ針葉樹ならではの青々しく爽やかな印象から、森林浴をしているような心地よさや、心身を落ち着かせる鎮静の効果もあると言われています。リフレッシュとリラックスの両方の効果が期待でき、アロマ空間デザインでも重宝される万能な香りです。
使うシーンや季節

高野槇の香りは、機能性や香りを活かして様々なシーンで活用することができます。
例えば、空気がこもりがちな場所や、お部屋の空気をきれいにしたい場面に。抗菌や消臭の効果が期待でき、すっきりとした香りの印象を持っているので、清潔感がありながら落ち着く空間をつくりだします。
心に働きかける効果も期待できますので、気持ちを切り替えたい時や心を落ち着けたい時には、自然と深い呼吸ができるでしょう。
また、香りのもつ荘厳で気品のある雰囲気を活かして、上質なアロマ空間を演出することもできます。実際に、多くの高級ホテルやカーディーラーなどでもおもてなしとして取り入れられており、日本らしい和の雰囲気から感じられる安心感がありながら、洗練された印象をもたらします。ご自宅でも、人が集まるシーンで香りを広げておくと、いつものお部屋がワンランク上に感じられるような空間でお客様を迎えることができます。
相性のいいオイル
ウッド系:サイプレス、ヒノキ、ティートリー、ユーカリ
シトラス系:レモン
ハーブ系:ラベンダー、マジョラム
木部から抽出されたウッドの香りや、ハーブの香りと一緒にブレンドすると、あたたかみのある印象に仕上げることができます。高野槇のすっきりとした印象を活かしたい時には、枝葉から抽出されるティートリやユーカリなどのシャープな香りと合わせるとユニセックスでかっこいい印象の香りに。
「高野槇」をブレンドした香り
JB03 高野槇
様々な木々の香りとブレンドすることで高野槇の香りのもつ個性を調和しながら、神聖な空気感が存分に楽しめるブレンドです。
原料:高野槇、ファーニードル、ホーウッド、ヒノキ、シダーウッドetc.
アロマソムリエ | ギンバイカの香りと効能・使い方

英名では「マートル」と呼ばれている「銀梅花(ギンバイカ)」は、純白で可憐な花が梅に似ていることから名付けられた、地中海沿岸地域が原産地の常緑低木です。イギリスでは、「祝いの木」として、ロイヤルウエディングブーケにも使われています。
日本では、30年ほど前、福岡県にて植木としての栽培が成功したことにより流通が開始され、福岡県の緑化木推奨樹種のひとつとなっています。
ギンバイカの基本情報

科名:フトモモ科
学名:Myrtus communis
抽出部位:枝葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要原産地:オーストリア、モロッコ、チュニジア
主な芳香成分:6,6-ジメチル-2-メチレンビシクロ、1.8シネオール、リモネン、リナロール
香りのタイプ:ハーバル
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:中
香りのもつ機能
ギンバイカの香りは、すっきりとしたシャープさとほんのり甘さのある香りです。抗不安、ストレス緩和作用、抗ウイルス作用などの効果が期待できるので、気持ちを落ち着かせたいときや、神経が高ぶって眠れないときに穏やかに寄り添ってくれる香りです。
同じフトモモ科のユーカリやティートリーと比べると、香りが穏やかで馴染みやすい香りのため、ユーカリやティートリーの爽快感が強く感じるという方でも使いやすい香りです。優れた成分を多く含んでいるため、古くから化粧品や石鹸の原料としても使われています。
使うシーンや季節

「祝いの木」として親しまれ、ロイヤルファミリーが愛した植物としても有名なギンバイカ。花言葉も「愛」や「愛のささやき」なので、幸福感やときめきを感じるを感じるような、祝福ムードにぴったりの香りです。また、香り自体は優しく爽やかな香りのため、ゆっくりしたいリラックスタイムにもおすすめの香りです。
相性のいいオイル
フローラル系:イランイラン、ネロリ
ハーブ系:ローズマリー、スペアミント
ウッド系:ユーカリ、サイプレス、ティートリー
優しい香りのギンバイカは、様々な香りと相性が良く、ブレンドによってさまざまな表現ができます。フローラルな香りとブレンドすれば、お祝いや祝福ムードを高める香りに、ウッド系の香りとブレンドすれば、森林浴をしているような爽やかな空間をつくりだすことができます。
「ギンバイカ」をブレンドした香り
ホリデーギフト 2024 瑞花 (ZUIKA)
上品でフローラルな印象の香りが、お祝いや祝福ムードを高めてくれます。
温かみも感じる香りのため、前向きで明るい気持ちにもなれる香りです。
原料:ギンバイカ, ネロリ, チュベローズ, 橙, アニス, etc.
アロマソムリエ | ウラジロモミの香り効能・使い方

「ウラジロモミ(裏白樅)」は葉の裏が白いことから名付けられた日本固有の常緑針葉樹です。また、ウラジロモミは古くから日本の文化と密接に関わりがあり、長野県の諏訪大社で約7年ごとに行われる「御柱祭」の「木落とし」にも使われる神聖な木として知られています。 クリスマスシーズンにはツリーやリースの素材としても親しまれています。成長すると絵本に描かれるような三角形の樹形になるため、クリスマスツリーとしてもよく使用されています。
ウラジロモミの基本情報

科名:マツ科
学名:Abies homolepis
抽出部位:葉、枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要原産地:日本
主な芳香成分:α-ピネン、リモネン、酢酸ボルニル、カンフェン
香りのタイプ: ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:中~強
日本ではクリスマスツリーに多く使われている日本原産の樹木で、葉の白さが光を受けて美しく見えることが特徴のウラジロモミ。香りは、針葉樹特有の爽やかさをもつ心地のよい森の香りです。葉を手で揉んだりこすったりすると、青々しさと、ほのかに甘みをもつ清涼感のある香りが漂います。
香りのもつ機能
ウラジロモミの香りは、森林浴をしているようなリラックス効果があり、心地よい清涼感で心身の緊張を和らげてくれます。フィトンチッドという天然成分が含まれており、穏やかな安らぎを与えると同時に、気分をリフレッシュさせてくれるのが特長です。
また、青々しく生命力を感じさせる香りで、抗菌作用などの効果が期待されています。清潔で爽やかな空気をもたらす香りが、心身ともに健康的な環境を作り出してくれるでしょう。
使うシーンや季節

ウラジロモミの精油は、冬の室内で空気をリフレッシュしたいときや、クリスマスシーズンのわくわくとした雰囲気にぴったりです。クリスマスツリーやリースとして飾ると、部屋中に穏やかな香りが広がり、まるで森のなかにいるような雰囲気にしてくれるのも魅力です。
また、入浴時に、アロマストーン使用して香りを楽しむのもおすすめ。浴槽のふちなどに置いたアロマストーンへ、数滴エッセンシャルオイルを垂らして湯気とともに柔らかく広がる香りでゆったりとした癒しの時間をお楽みください。
また、仕事や勉強の際に香りを取り入れることで、爽やかさが集中力を高めると同時に、安らぎをもたらし、気持ちの切り替えをスムーズにしてくれます。
相性のいいオイル
ハーブ系:ローズマリー、ラベンダー
シトラス系:レモン、柚子
ウッド系:ティートリー、ファーニードル
爽やかさと針葉樹ならではのパワーのあるウラジロモミの香りは、柑橘系の香りでは、爽やかな清涼感を持つすっきりめのオイルと合わせることがおすすめです。
また、ハーブ系のローズマリーやウッド系のティートリーとのブレンドは、穏やかさとともに澄み渡るようなグリーン調の香りとなり、より爽やかでクリーンな印象の空間を演出してくれます。
「ウラジロモミ」をブレンドした香り
ホリデーギフト 2024 常磐 (TOKIWA)
日本の伝統色である常磐色をイメージさせる、透明感や自然のぬくもりを感じられる香り。
原料:ウラジロモミ, 薩摩芳樟, サイプレス, ファーニードル, サンダルウッド, etc.
アロマソムリエ | クロモジの香りと効能・使い方

クロモジ(黒文字)は日本原産の植物で、岩手県以南の本州・四国・九州に自生するクスノキ科の低木です。
「黒文字」という少し変わった木の名の由来には諸説がありますが、枝の樹皮につく黒い模様が文字のように見えることからそう呼ばれるようになった説が有力のようです。
古くから楊枝の材料として重用され、現在でも、根元に皮を残した上品な楊枝は茶道の和菓子に添えられたり、高級料亭で使用されたりするなど、特別な時に活躍しています。
クロモジの基本情報

科名: クスノキ科
学名:Lindera umbellata Thunb.
抽出部位:葉、枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要原産地:日本
主な芳香成分:リナロール、ゲラニオール、α-テルピネオール、酢酸ゲラニル
香りのタイプ: ウッド
香りの揮発性:ミドルノート~ベースノート
香りの印象:中~強程度
クロモジは、暮らしの身近にある良い香りの木として古くから日本人に親しまれてきました。小枝や葉を折るとよい香りを放つことから「疲れを癒す木」としても有名で、旅人は山歩きの合間にその香りで疲れを癒したそうです。
クロモジの香りはまさに疲れを癒してくれるような、落ち着きのある甘さが特徴的な木の香り。木の落ち着いた印象だけでなく、フローラル調の甘さを含んだ香りです。和精油らしい繊細な奥ゆかしさがありながらも、気品や華やかさを感じさせる大変上品な香りです。
香りのもつ機能
リラックス効果の高い成分が多く含まれており、気持ちを高揚させ、ほぐすようにしてストレスから開放してくれる香りです。日本の暮らしに昔からなじんでいる香りなので、日本人には特になつかしさや落ち着きを感じさせ、安心感を与えてくれます。
また、クロモジに特徴的な花のような華やかな香りの成分には、フローラル系の精油が持つようなホルモン調整の効果が期待でき、PMSや更年期などホルモンバランスの乱れから来る気持ちの浮き沈みを整えてくれます。
抗菌、免疫力を高める効果も優れているので、疲れを感じたときの風邪予防などにもおすすめです。
使うシーンや季節

クロモジは、和精油の中でも高級感や上品さを感じさせる香りです。穏やかなやさしい印象とともに、知性を感じさせる凛としたイメージも合わせ持った、和服をまとった美しく落ち着いたたたずまいの日本女性のような風情を感じさせます。
日本人の感性に合う香りなので、高価な香りではありますが、和室にほのかに香らせて使用することはもちろん、日ごろから疲れを感じた時に、ハンカチに1滴垂らしたり、眠る前に寝室に漂わせるなど、日常にもぜひ取り入れていただきたい香りです。
落ち着いた印象なので、秋から冬にかけてなど、気温が低い時期のほうがより、あたたかみが心地よく感じられます。希少価値が高く、精油は大変高価なため、他の香りとの組み合わせを楽しみながら、魅力を味わってみてください。
相性のいいオイル
ハーブ系:ラベンダー
シトラス系:ユズ、ベルガモット
ウッド系:ヒノキ、サンダルウッド、ホーウッド
フラワー系:ゼラニウム
日本らしい上品で繊細な華やかさのある木の香りなので、和精油同士の組み合わせは格別。ユズやヒノキなど清涼感がある和精油と組み合わせると、甘さとさわやかさのバランスが絶妙な、心地よい香りになります。
また、お香の原料「白檀」としても有名な、重厚な香りサンダルウッドと組み合わせれば、ゆったりと落ち着いた、日本らしい上品なウッドの香りに。また、同じクスノキ科の「ホーウッド」の香りと良く似ているので、その香りの魅力を堪能したいときには、比較的入手しやすく価格も手ごろなホーウッドとあわせるのも良いでしょう。
「クロモジ」をブレンドした香り
JD08 禅
少し背筋が伸びる心地よい静けさと、知性を感じる香り。心の扉を開き、落ち着きをもたらします。
原料:サイプレス、ヒノキ、クロモジ、ローズマリー、シダーウッドetc.
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City series 仙台(SENDAI)
木漏れ日が差し込む並木道を彷彿とさせるような、落ち着きのある木の香り。
原料:サンダルウッド、クロモジ、青森ひば、コリアンダー、柚子 etc.
アロマソムリエ | グレープフルーツの香りと効能・使い方

爽やかで甘酸っぱい、フルーティーな印象のグレープフルーツの香り。男女ともに人気のある香りで、オレンジに次いで、好まれやすく親しみやすい香りと言えるでしょう。
グレープフルーツという名前は、果実がブドウのように実がなることから、grape(グレープ)+fruit(フルーツ)と言われるようになったそうです。香りは果実そのもののようにフレッシュで爽やかで、心を明るくし、身体にも活力を与えます。
基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus paradisi
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法
主要産地:中国、台湾
主な芳香成分:リモネン、ミルセン、ヌートカトン
香りのタイプ:シトラス
香りの揮発性:トップノート
香りの印象:中~弱
香りのもつ機能
グレープフルーツの香りは、交感神経を刺激し、脂肪燃焼を促すため、脂肪燃焼の効果が期待できます。そのため、運動中などに嗅ぐ香りとしては最適です。ただし、一方では胃の調子を整えて食欲を増進する働きもありますので気を付けてください。
使うシーンや季節

甘すぎないすっきりとした爽やかさは、男性にも人気で、好き嫌いをあまり気にせずに使うことができる、万人受けする香りです。
朝の寝起きを快適にしたいときや、夏の暑い日を爽やかに過ごしたい時などに使うと、空間を明るくリフレッシュさせ、若々しく元気な印象を与えてくれます。
また、ブレンドする香りによっていろいろな表情を見せる香りなので、グレープフルーツの爽やかさの中に感じる独特の渋みをアクセントとして活用し、おしゃれな印象をつくりだすこともできます。
香りが作り出す雰囲気としては「爽やかな夏の海」。サーフィンをしている人、日光を浴びている人、いろいろな人々が和やかに楽しく過ごすようなイメージをつくりだすことができます。海や西海岸の雰囲気を感じさせるインテリアイメージのアパレルショップ店内や、フィットネスクラブなどでは、爽やかさを演出することができます。
相性のいいオイル
シトラス系:オレンジ、ライム
フローラル系:イランイラン、ゼラニウム
ハーブ系:ミント、ユーカリ
さまざまな香りと相性がよく、使い易い香りであまり失敗もしないので、いろいろなブレンドにチャレンジしていただきたい香りです。ブレンドの中にグレープフルーツを加えることで、なじみやすさや、爽やかで清々しい印象をもたらします。
「グレープフルーツ」をブレンドした香り
頭痛ーるアロマ デイリーケア

グレープフルーツにミントやユーカリがブレンドされた、明るく元気の出る香り。
ミルキーな印象のマジョラムもブレンドされているため、ほんのり優しさも感じることができます。
原料:グレープフルーツ, ペパーミント, マジョラム, ユーカリ, ローズマリー
B04グレープフルーツミント

爽やかなシトラスハーブの香りは清涼感があり、頭をクリアーにしてくれる香り。暑い夏の運動時や集中したい時に使われる方も多いです。
原料:グレープフルーツ、ペパーミント、スペアミント
バランシングマインド ピュアインスパイア

爽やかでフレッシュなグレープフルーツなどの柑橘とハーブの香りをブレンドし、みずみずしくクリアーな印象をもたらす、清潔感のある香り。性別や年齢を問わず親しみやすい雰囲気を持っています。
原料:グレープフルーツ、スペアミント、マジョラム、ライム、ユーカリ etc.
アロマソムリエ | 香りを体感しながらブレンドできるアロマオイルブレンダーとは

自分の香りの好みがある程度わかってくると、今度は「気分や体調によって香りを使い分けたい」「より自分好みの香りを選びたい、カスタマイズしたい」という要望がでてくるものです。
そんな方にお勧めしたいのが、香りを空間で体感しながらブレンド体験ができる「アロマオイルブレンダー」です。

空から香りが降ってくる、新しいアロマ体験
アットアロマ直営ストアにある「アロマオイルブレンダー」は、業界初の体験型のブレンドマシーンです。
マシーンには、オレンジやラベンダー、ペパーミントなど、常時15種類の天然エッセンシャルオイルが装着されており、その中から、お好きな「オイル」と「ブレンド配合」を選択すると、マシーンが香りをブレンドし、天井部から香りを噴霧。
オリジナルレシピによるアロマブレンドを、空間に噴霧させた状態で体感できるサービスです。香りを試しながら、何度でもブレンドを調整することができます。
気に入ったブレンドレシピが見つけられたら、すぐにその場でオリジナルアロマとして購入することもできます。

アロマオイルブレンダーのここがスゴイ
1:空間に香りを噴霧して、体感できる!
店頭でアロマオイルを選ぶとき、香りはボトルの蓋を開けて試すことが多いかと思います。
このとき、香りの強いペパーミントやユーカリなどの香りが入っていると、その印象が強く残ることもあります。
しかし、印象の強い香りは空間に広げることで優しくのびやかに感じられることがあります。
このときの香りの印象は、ボトルから嗅いだときとは、まったく異なります。
アロマオイルブレンダーの画期的なところは、香りを空間に広げてブレンドの割合を決定できること。
このブレンダーマシーンを使えば、お部屋で香りを広げたときの感じ方で、ブレンドする香りの種類や量を決定することができるのです。
2:何度でも香りを試しながら、じっくりとブレンドできる!
香りのブレンドはプロでも難しいもの。どこで、どんなときに、誰と使いたい香りなのか?香りのブレンドのゴールをしっかりと思い浮かべながら、作ることをおすすめします。
通常のブレンドでは一度ブレンドしてしまった「オイル」の種類自体を変更したり「ブレンド配合」を減らしたい場合は作り直しが必要ですよね。
ブレンダーマシーンでは、「オイル」の種類も「ブレンド配合」の変更も何度でも可能です。
ブレンドの種類、量を少し変えただけでも、香りの印象は変わっていきます。
香りの奥深さを楽しみながら、好みを見つけていきましょう。

3:オリジナルレシピのオイルがその場で購入できる!
レシピが完成したら、店頭でスタッフがブレンドします。
オリジナルアロマには、香りの種類・配合を記載した「レシピシート」もついてくるので、次のご来店時にそのシートを持ってきていただければ、同じ香りを再度購入することができます。
[基本プラン]
費用:アロマオイル10ml 5,720円(税込)
所要時間: 約30~45分間
[おためしプラン] ※ブレンドする香りは3種類まで
費用:アロマオイル5ml 2,970円(税込)
所要時間: 約30分間
※予約制、WEB予約またはお電話で承ります。
※季節・店舗により香りラインアップが異なります。詳細は各店舗までお問い合わせください。
店舗がお近くにない方はWEBでも
この「アロマオイルブレンダー」、実はWEBでも体験可能です。
店頭のマシーンの前にいなくても、WEBサイトにアクセスすれば、いつでもじっくりとブレンドをおこなうことができます。
オリジナルアロマのレシピは、携帯に送信・保存できるので、店頭でそのレシピ仕上がりを試すことも可能です。
店舗がお近くにない方や、おうちでじっくりとブレンド内容を決めたい、空き時間にいろいろ自分なりに考えたいという方にはおすすめです。
▼アロマオイルブレンダーWEB
https://www.at-aroma.com/blender/
アロマソムリエ | アロマと山 自然の恵みと心の癒し

8月11日は山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する「山の日」です。
新鮮な空気、清らかな水、そして四季折々の美しい風景。日常の中でも、家具や食器、紙類など木から生まれたものを使ったり、山菜やキノコ、木の実や果実など、山で育った食材を食べたりと、私たちは山からさまざまな恩恵を授かっています。
山がもたらす「香り」もその恩恵のひとつと言えるのではないでしょうか。
山の香り

森林浴という言葉があるように、森の中で深呼吸をすると心が落ち着いたり、リフレッシュできた経験はありませんか。これは「フィトンチッド」と呼ばれる植物、特に樹木が発散する揮発性の物質による効果です。副交感神経を活性化させることで、ストレスを軽減してくれます。
山を感じられる香り
実際に山に足を運ぶのは難しい場合もありますよね。そんなときは、香りで山を感じてみるのはいかがでしょうか。思わず深呼吸したくなるような山や森、木の香りを厳選してご紹介します。

B12 パインヒノキ
森林を静かに満たすような、凛とした空気に包まれる
原料:パイン、ヒノキ、ユーカリ

D04 グルーヴィーフォレスト
樹々のうるおいに満ちた空気感を表現した、シックでストイックな世界観をもつ香り
原料:ファーニードル、サイプレス、フランキンセンス、グレープフルーツ、プチグレンetc.

ディープブレス
自然と深呼吸したくなる、清々しく深い森林の香り
原料:パイン、ファーニードル、ヒノキ、ユーカリ、プチグレン etc.
アロマを取り入れた山の楽しみ方

トレッキングやキャンプなど、山でのアウトドアを楽しむ際にも「香り」を取り入れることができます。自然の中で感じる香りとアロマオイルの香りが相まって、リラックスやリフレッシュ効果を高めることができます。
持ち運びやすく、さまざまな用途で使いやすいスプレーにして持って行くと、山の中でも手軽に香りを楽しむことができます。
山に持って行きたいアロマオイル

ペパーミント
メントールという成分を多く含むため、清涼感のある香りが特徴でリフレッシュ効果が抜群。疲れたときや、集中力が下がってきたときにはペパーミントの香りでリフレッシュして思わぬケガを防ぎましょう。
また濡らしたタオルを絞ってスプレーして、首や頭に巻くと涼しさを感じることができます。オイルが肌に直接触れないように注意してください。

ティートリー
オーストラリア原産の木から抽出され、抗菌・抗ウイルス作用があると言われています。1日使った靴の中やバックパックの内側にスプレーすることで、臭いの元となる細菌の繁殖を抑える効果が期待できます。
臭いの元を断ちながら、ナチュラルで爽やかな香りが疲れた心身をリフレッシュしてくれます。

レモングラス
柑橘系の爽やかな香りが特徴のハーブで、私たち人間には心地よく、虫には嫌われると言われている興味深い香りです。レモングラスの香りに含まれるシトラールという成分に虫を遠ざける効果があり、服や装備はもちろん、テントや寝袋の入口周辺や内部にスプレーすることで虫除け効果を発揮します。
アロマと山は、自然の恵みが心の癒しに繋がるという共通点を持っています。「山の日」をきっかけにアロマとともに山そのものや、山の香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
アロマソムリエ | アロマのサブスクで香りのある暮らしを

日常的に使うようになったサブスクリプションサービス、略してサブスク。定額制でドラマや映画が見放題といったデジタルコンテンツが人気ですが、最近は野菜やお花、家電なども見かけるようになりサービスが多様化してきていますよね。
今回はアロマのサブスクサービスについてご紹介します。
サブスクリプションとは

サブスクリプションは、「定額制で製品やサービスを利用できる」という意味。英語で「予約購読」を意味する「subscription」が語源です。例えばお花のサブスクリプション。ボリューム感や利用頻度によって価格は様々ですが、お花屋さんに出向くことなく、おうちで季節を感じるお花を楽しむことができます。
考えてみると、お花のように部屋を彩り、買い替えや買い足しが必要なものはサブスクとの相性が良いような気がしてきませんか?
実は、アロマオイルなどの香りのサブスクサービスも増えています。指定のサイクルで自動的に商品が届くので、アロマオイルを切らしてしまう心配がありませんし、毎回の注文や外出して買い物する手間が省けるのもいいですね。
アロマのサブスクがおすすめな理由

例えばアットアロマでは、約50種類のラインナップからアロマオイルを選ぶことができる「オイル1種コース」と、香りのプロである「アロマ空間デザイナー」が選んだ、季節にぴったりの香りが届く「セレクトオイルコース」があります。また、ディフューザー付きコースとオイルのみのコースも準備されています。プロが季節に合わせて選んだ香りを定期的に届けてくれるコースがあるのは嬉しいポイントです。
アットアロマの定期購入はお住まいの地域にかかわらず送料無料でお届け。
お得に香りを楽しむことができます。
オイルのみコース:通常価格の約5~15%OFF
セレクトコース:通常価格の約20%OFF
機器付コース:通常価格の約30%OFF
コースによって、解約までのお届け回数などご利用のルールがありますのでご注意くださいね。

定期購入についていただいたお客様のご意見をまとめてみました。
香りのある生活は、お部屋の雰囲気を少し変えてくれたり、よりリラックスできる空間になったりと、日常をより豊かにしてくれますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
天然アロマのある暮らし

アットアロマのサブスクについていくつかご紹介してきましたが、気になるものはありましたか?ディフューザー付きのコースやアロマ空間デザイナーがセレクトした香りをお届けするコースなど、これからアロマを生活に取り入れたい方には、準備なしで手軽に始められそうなものが多いですよね。明日からでも気軽に始められて、もし自分には合わないなと思ったら解約できたりするのもサブスクならでは。ご自身の生活スタイルや使いやすいアイテムのサブスクを選び、簡単に「天然アロマのある暮らし」を始めてみてはいかがでしょうか?
▼コースの詳細はこちら
[COLUMN]天然アロマの定期便日々をアップデート
アロマソムリエ | 北海道薄荷の香り・使い方

「北海道薄荷」は、古くから医薬品や食品など、様々な用途で活用されてきた和ハッカ。
100品種はあるといわれている和ハッカ中の1種である「北海道薄荷」は、「和種ハッカ」と洋種ペパーミントの「ブラックミント」の掛け合わせた品種で、葉は卵形で、成長すると花と茎部分が淡紫色に染まるのが特徴です。
芳香成分の65%~80%がメントールで、葉を軽く揉むだけで爽やかな香りが広がります。
主な生産地は、オホーツクの北部に位置する滝上町で、国内生産量の95%を占めています。
基本情報

科名:シソ科
抽出部位:葉、茎
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地: 北海道・滝上町
香りのタイプ:ハーバル
香りの揮発性:トップノート
香りの印象: 中~強
使うシーンや季節

北海道薄荷の香りは、ハッカならではのスッとするメントールの清涼感だけでなく、ブラックミントの持つ甘さが特徴的な唯一無二の香りです。ハッカといえば真夏をイメージされる方も多いですが、穏やかな甘さもあわせもつ北海道薄荷は季節を問わず活用しやすい香りです。
とても濃い香りなので、ブレンドする際には少量から使用するのがおすすめです。ハッカならではの爽やかさや透明感できらきらとした情景を表現したり、やさしい清涼感を活かしてやわらかく心地よい印象をつくりだしたりと、さまざまな表現が可能です。また、和精油ならではの日本人に馴染みやすい雰囲気ももっているため、安心感やどこか懐かしさのある空間をつくりだしてくれます。
お客様をおもてなしする場面や、心身を落ち着けたいときなど幅広いシーンで使いやすい香りです。
相性のいいオイル
ハーブ系: ラベンダー、マジョラム・スイート
シトラス系: グレープルーツ、レモン
ウッド系: ヒノキ、サイプレス
同じ香りタイプのハーバル系や、ウッド系とよく馴染みます。清涼感と甘さを持ち合わせている香りなので、透明感や安心感を感じるブレンドになります。
他の和精油に合わせてブレンドしてみるのもよいでしょう。
「北海道薄荷」をブレンドした香り
JB05 北海道薄荷

北海道薄荷と一緒にラベンダーなどのハーバルな香りが混ざり合う、透明感ある香り。
柔らかで心地よい香りがハッカ畑を思わせます。
原料:北海道薄荷、ラベンダー、マジョラム、吉野檜、モミリーフ, etc.
CITY series 札幌(SAPPORO)

甘く安心感を感じるホーウッドとラベンダーの中に、ほんのり北海道薄荷が香る、温かみのあるウッディフローラルの香り。
原料:ホーウッド、ラベンダー、プチグレン、エレミ、北海道薄荷 etc.
アロマソムリエ | ジュニパーベリーの香りと効能・使い方

ジュニパーは、北半球に広く分布する常緑低木です。生育する場所によって変種しやすく、多くの品種が存在します。香りが採られる球果(実の部分)は、秋に実がなり黒く熟すまでに2~3年かかると言われます。
ジュニパーといえば、洋酒の「ジン」の香りづけとしても有名です。高い浄化作用をもつため、中世ヨーロッパでは魔除けや疫病除けとして、ローズマリーなどのハーブとともにジュニパーの枝葉が焚かれていたという歴史があります。
現代でもそのデトックス作用を活用して、ボディトリートメントなどで使われるジュニパーベリー。香りとしてはどのような特徴があるのか、ご紹介していきます。
基本情報

科名: ヒノキ科
学名:Juniperus communis
抽出部位:果実
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要原産地: フランス、クロアチア、ブルガリア
主な芳香成分:α-ピネン、テルピネン-4-オール、リモネン
香りのタイプ: ウッド
香りの揮発性: ミドルノート
香りの印象: 中~強
ジュニパーベリーは、針葉樹ならではのすっきりとしたウッドの中に、スパイシーさやほのかな甘さを感じさせる香りです。大人の雰囲気漂う落ち着いたイメージを持っている方も多く、メンズ用の香水としても活用されています。
香りのもつ機能
身体に溜まった老廃物の排出を促すデトックス作用に優れ、「ジン」の香りづけとして使われ始めたきっかけも、ジュニパーベリーのもつ利尿作用などの薬効を期待してのことだといいます。
気持ちを前向きに持ち上げてくれるようなリフレッシュ作用もあります。爽やかな針葉樹の香りが呼吸を整え、頭の中がすっきりとし、気持ちを切り替えることができます。
使うシーンや季節

空間で演出すると、まるで薄暗い森の中を散策するような、しんとした静けさを表現できる一方で、どこか洗練されたモダンな印象もあわせ持つため、都会的でクールな世界観を演出することもできます。
針葉樹ならではのウッドの爽やかさや抗菌作用を活かして、清潔感が必要とされるパウダールームやフィットネスクラブで使用したり、日中は仕事の合間の集中力UPや、心と頭のリフレッシュに役立ち、気持ちを切り替えたりすることができます。
また、ジュニパーベリーは、濃い青や深い緑のカラーをイメージさせる香りです。ペパーミントなどの香りがキラキラとしたマリンブルーや鮮明なグリーンを表現することに対し、ジュニパーベリーのもつ青色はもっと深く、海の底や、静かな夜空をも連想させるような印象があります。
夏はペパーミントなどとブレンドし、「水」や「ガラス」などの透明感を表現したり、すっきりとした清涼感のあるハーバルウッド調のクリアーな空間づくりを。冬には、ジュニパーベリーのもつ静けさを活かして、深々とした凍てつく冬の空気感を表現するなど、香りのデザイン性を楽しむことができます。
静寂と洗練さ、清涼感と落ち着き。一見相反するような要素をあわせもち、自在に表現できるのが、ジュニパーベリーの特長です。
相性のいいオイル
シトラス系:グレープフルーツ、レモン
ウッド系:ヒノキ、ホワイトサイプレス、シダーウッド
ハーブ系:ラベンダー、マジョラム、ローズマリー
フラワー系:イランイラン
ジュニパーベリーは、メインとして使うことは少ないかもしれませんが、ブレンドに少量加えるだけで香り全体が引き締まり、アダルトでエッジの効いた雰囲気が出せ、香りに独特な個性をもたせることができます。芯のある力強い香りなので、香りのアクセントとして少量から使うのがおすすめです。
「ジュニパーベリー」をブレンドした香り
SUMMER NIGHTS(サマーナイツ)

海面をなでる柔らかな夜風を思わせる、上質なウッドの香り。ジュニパーベリーの持つカラーイメージが夜の海を感じさせます。
原料:シダーウッド、ジュニパーベリー、サンダルウッド、ベチバー、レモングラス etc.
D18 トラストネイビー

アクセントとしてジュニパーベリーをブレンド。木々の深い香りの中にスパイシーさを感じる、落ち着いた印象をもたらす香りです。
原料:ヒノキ、フランキンセンス、パチュリ、ジュニパー、ブルーサイプレス etc.
S06 スリープ

ストレスのない眠りへと導くラベンダーの香りと、シダーウッドとジュニパーベリーのウッドの香りで奥行きのある香りに仕上げています。
原料:ラベンダー、スパイクラベンダー、マジョラム、シダーウッド、ジュニパーetc.
アロマソムリエ | ローズの香りと効能・使い方

「香りの女王」と称され、時代を超えてロマンと伝説が絶えないローズ。
その起源は約5,000万年以前とも言われ、中国西南地区からヒマラヤにかけて、またイランなどの中近東地区の野生種をはじまりとする説が有力です。
ローズを語る上で欠かせない歴史的人物といえば、古代エジプト最後の王女、クレオパトラ。この花をこよなく愛したクレオパトラは、毎日のようにバラ風呂に浸り、寝室には膝の高さまでバラの花びらを敷き詰めていたという伝説が残っています。
今回は、芳しい香りと美しい姿で人々を惹きつけてやまないローズについてご紹介いたします。
基本情報

科名:バラ科
学名:Rosa centifolia
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法、溶剤抽出法
主要産地:モロッコ、フランス、ブルガリア
主な芳香成分:フェニルエチルアルコール、シトロネロール、ゲラニオール
香りのタイプ:フローラル
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:強
香りの世界で使われるローズは主に2種類あり、ダマスク種とセンチフォリア種に分けることができます。また抽出方法にも水蒸気蒸留法(オットー)と、アルコールやワックス剤などに香りを移す溶剤抽出法(アブソリュート)があり、一般的にダマスク種には水蒸気蒸留法、センチフォリア種は溶剤抽出法を用いることが多いです。
香りのもつ機能
緊張・ストレスの緩和や、高い鎮静作用で心をリラックスさせると同時に、沈んだ気分を持ち上げてくれる効果が期待されます。
また女性ホルモンのバランスを整える働きがあると言われ、PMSや更年期にみられる心理的な諸症状をサポートしてくれると言われています。
使うシーンや季節

優雅で気品高いローズの香りは、数あるフローラルの香りの中でもひときわ存在感を放ちます。
アロマ空間デザインでは、幸福感や祝福ムードを高めたいシーンで活用します。結婚式や、特別なパーティーシーンなどで使用すれば、甘く魅惑的な香りが会場を包みこみ、誰もがハッピーな気持ちになれるようなあたたかい雰囲気を創出します。
また、格式高い伝統的なホテルのロビーなどで演出すると、大切なお客様へのおもてなしにもつながります。インテリアスタイルとしては、ロマンティックでエレガントな空間や、豪華なシャンデリアの装飾が施された、贅沢感のあるラグジュアリーな空間にぴったりです。
心に働きかける作用も大きいため、ストレスを感じているときや気分が冴えないときに優しい濃度で香らせると、じんわりと心を明るく持ち上げてくれます。
相性のいいオイル
シトラス系:オレンジ、ベルガモット
ウッド系:ホワイトサイプレス、シダーウッド
ハーブ系:マジョラム・スイート、ラベンダー
フラワー系:ゼラニウム、イランイラン
少量で上品さや華やかさを表現できます。組み合わせ次第でより甘く華やかなフローラル感を強調したり、また香りのアクセントとして使うとほんのり艶やかさを表現できたりと、ローズの使い方はさまざまです。お花の濃厚さを和らげたいときはシトラスとブレンドするとソフトになり、さらにあたたかみのある雰囲気になります。また、重みのある落ち着いたウッドと合わせると、より荘厳で格式高い伝統的な印象を表すことができます。
トルコローズについて
世界有数のバラ産地、トルコ。そのトルコの「ローズガーデン」と評されているのが、南西部に位置するウスパルタという街。土地の3割が湖、ラベンダーやユリの花が咲く美しい街です。トルコローズは、そんな景色を思わせるような透明感と瑞々しさ、軽やかさを感じられます。
「ローズ」をブレンドした香り
PINK ROSE(ピンクローズ)

トルコローズの瑞々しさを生かし、ローズガーデンを散策しているときや、フラワーショップで感じる繊細な生花の香りをイメージ。
原料:ローズ、ゼラニウム、オレンジ、ホーウッド、カモミール etc.
D09 コンフォートリラックス

ハーブやウッドなどとのバランスが心地よい、印象的な香り。ローズとハーバルな香りが、深みのある上品な空間を作り出します。
原料:ローズアブソリュート、ラベンダー、スパイクラベンダー、ゼラニウム、ロサリナ etc.
S07 ローズドリーム

華やかな印象を存分に楽しめるブレンド。ローズならではの優雅さと気品が、眠りのクオリティを高めてくれます。
原料:ローズ、パルマローザ、ネロリナ、ゼラニウム、ベルガモッ トetc.
アロマソムリエ | マグノリアの香りと効能・使い方
桜に先駆け庭木や街路樹で花を付けるモクレン。ふわっと甘い香りが漂ってくると、春の訪れを感じずにはいられません。
マグノリアとは、モクレン科モクレン属の総称で、モクレンもマグノリアの1種です。よく目にするピンク色の花の「シモクレン」や白花の「ハクモクレン」、日本原産のコブシなどの種類があり、いずれも香りのよい花を咲かせる花木です。
香りを楽しめる庭木として古くから愛され、品種改良も盛んに行われています。アジア、アメリカ、ヨーロッパなどに広く分布しています。
基本情報

科名:モクレン科
学名:Magnolia Glandifolia
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:中国
主な芳香成分:リナロール、2-メチル酪酸メチル、βカリオフィレン、βエレメン
香りのタイプ:フローラル
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:強
香りのもつ機能
マグノリアの芳香成分に含まれるリナロールは鎮静作用が期待でき、不安や緊張、イライラを抑え、心を落ち着かせてリラックス効果を与えてくれると言われています。
特に、甘く華やかさのある香りが気持ちを和らげ、落ち着かせることに優れており、ストレスを感じそうになった時や、気持ちも軽やかに一日を始めたいときにもおすすめです。
使うシーンや季節

ほんのりスパイシーで甘くエキゾチックでありながら、グリーンやフルーティーといった印象も感じられるフローラルの香り。花が咲く春にぴったりな香りで、春の初々しさとともに、気品を感じていただけます。
空間に広げることで、「上質」「優雅」「優しさ」を表現することができます。濃い香りなので、ほんのり広げるだけで、空間が贅沢で上品な印象に。マグノリアは、生命力があり、希望や純粋さ、持続性を象徴しているといわれているため、ブライダルシーンにも適しています。華やかな祝いの場で、特別な一日を演出するのにおすすめです。
また気持ちを落ち着かせる機能性から、ストレスを溜め込んでしまったときなどにも効果が期待できます。リラックスタイムや気分が沈みがちなときに、お部屋に香りを広げてゆっくりとした時間とともに心身の疲れを癒すのもおすすめです。
相性のいいオイル
シトラス系:レモン、グレープフルーツ
ハーバル系:マジョラム、ラベンダー
フラワー系:ネロリ、イランイラン、ジャスミン
ウッド系:サンダルウッド
マグノリアにフルーティーさがあるため、シトラス系と相性がいいです。グリーンノートを活かすならハーバル系、上品な甘さを活かすならフローラル系とのブレンドもおすすめです。イランイランやジャスミン、サンダルウッドなどと合わせると奥行きのあるオリエンタルな香りを楽しめます。
「マグノリア」をブレンドした香り
WHITE MAGNOLIA(ホワイトマグノリア)

マグノリアの洋梨のような甘くフルーティーな香りを活かしたブレンド。春の芽吹きを感じさせる爽やかなグリーンノートの香りです。
原料:マグノリア、ネロリ、レモンマートル、ロサリナ、マジョラム etc.
アロマソムリエ | ベルガモットの香りと効能・使い方

ベルガモットは「紅茶のアールグレイの香り付けに使われている」というと、香りをイメージできる方も多いのでは。
柑橘系ですが、オレンジやレモンと違い、食べられません。果実は苦味があり、食用には使われていませんが、フローラルな印象をもち合わせた柑橘の香りは、オーデコロンや化粧品の香り付けとして、古くから活用されており、万人に人気のある香りです。
基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus bergamia
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法
主要原産地:イタリア、モロッコ
主な芳香成分:リモネン、酢酸リナリル、リナロール、ベルガプテン
柑橘系の中でもしっかりとした香り立ちで、エレガントさや上品さを持ち合わせた印象の香りです。 柑橘系というと、柚子やミカンなど、日本らしさや和のイメージがある香りも多いのですが、ベルガモットは、香水やアールグレイの香りづけという歴史からも想像できるように、気品ある洗練された香りが、西洋の雰囲気を作り出す香りです。花のような甘さと、落ち着きと清々しさを持ち合わせています。
香りのもつ機能
主に抗ストレス、鎮静、抗菌機能などが期待できる香りです。
その他の柑橘系と比べて、鎮静作用のある酢酸リナリル、リナロールなどの成分が多いのがベルガモットの特徴。これらは、ラベンダーにも多く含まれる成分ですので、リラックス効果が期待できます。
香りを嗅ぐと、気分をすっきりさせ、落ち着きをもたらすとともに、気持ちを明るく前向きにしてくれます。イライラしたり落ち込んだりしたときには、この香りでリラックス&リチャージがおすすめです。軽すぎない爽やかさで、朝の玄関で元気を出したいときや、夜に疲れを癒すためなど幅広いシーンで使われる香りです。
使うシーンや季節

柑橘系ですが、ラベンダーのような優しさを持ち合わせるベルガモットは、生活の中でも、時間帯を問わず、使いやすい香りです。季節もあまり感じさせない香りですが、柑橘系の中でも春にオレンジ、夏にグレープフルーツが似合う一方で、冬の近づきとともに落ち着いたトーンとなる秋が、ベルガモットが一番似合う季節です。 気品や上質さを感じさせてくれる香りは、他の柑橘系にはない雰囲気を作り出します。
重厚感のある家具をあしらった洗練された大人の空間や、優雅さや気品を持ちあわせたエレガントな印象の空間など、落ち着いたトーンの部屋にあう香りです。様々なシーンであわせやすい香りですので、用途にあわせて、他のアロマオイルとのブレンドもお楽しみいただけます。手軽に楽しみたいときには、ベルガモット単体でも十分リラックス&リフレッシュを感じられます。例えば、疲れも溜まってきた週の後半の目覚めがあまりよくない朝に、ベルガモットの香りを嗅ぐと「今日も一日頑張ろう」と自然と明るい気分に。
相性のいいオイル
フラワー系:ゼラニウム、ネロリ
ハーブ系:ラベンダー
ウッド系:ホーウッド、フランキンセンス
シトラス系:オレンジ
どの精油とも相性は良い香りで、使いにくいなと感じる香りもベルガモットをあわせると、香りが落ち着きます。
メインとして使っても、心地よく他の香りと調和しあいます。
ゆっくり落ち着いた香りがほしいときには、ラベンダーやゼラニウムなどのフラワー系の香りのブレンドを、爽やかさやリフレッシュ感がほしいときには、他の柑橘系の香りとあわせて、すっきりしたブレンドに。
柑橘系の香りとはいえ、香りに落ち着きと複雑さを持っているため、様々な香りとのブレンドによって、色々な楽しみ方をできる香りです。
「ベルガモット」をブレンドした香り
B02 フラワーオレンジ

フレッシュでかわいらしい香り。
親しみやすいフローラルシトラスで、自然と明るい雰囲気をもたらすので
リピーターの方も多く、人気ランキングにも入る香りです。
原料: オレンジ、ベルガモット、ゼラニウム
B10 ベルガモットマンダリン

マンダリンのジューシーさをダイレクトに体感できる、ナチュラルで明るい印象の香り。
小さなお子さまと一緒に楽しめる安心ブレンドです。
原料: ベルガモット、オレンジ、マンダリン
スリーピングサポート フィールマイルド

穏やかでやさしい柑橘が上品さと親しみを兼ね備えた印象の香り。
眠り空間に安心感をもたらします。
原料: ベルガモット、ネロリ、ユズ、オレンジ、フランキンセンス etc.
アロマソムリエ | ネロリの香りと効能・使い方

「オレンジフラワー」ともよばれるネロリは、非常に品種の多いミカン科の植物の中でも特に「ビターオレンジ」の花から採られる精油を指します。 ビターオレンジの果実は苦みが強く食用には適していませんが、香りの良さから花からはネロリ、枝葉からはプチグレン、果皮からはビターオレンジの精油がとられ、香料として余すところ無く活用されています。 また、精油を採る際に、副産物として蒸留時にできるネロリの芳香蒸留水は、「オレンジフラワーウォーター」として飲料、お菓子など食品の材料、化粧品としても活用されています。
「ネロリ」と言う名前は、17世紀のイタリア、ネロラ公国の王妃アンナ・マリアがこの香りを愛したことが由来しています。当時ネロリの香りはパリ社交界で大流行し、皮手袋や手紙の香り付けや、入浴時にも使用されたそうです。
基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus aurantium
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:イタリア・フランス・モロッコ
主な芳香成分:リナロール、ネラール、酢酸リナリル、リモネン、ネロリドールなど
ネロリの香りは、オレンジのような明るい爽やかさと花精油ならではの華やかさを合わせ持つ非常に魅力的な香りです。オレンジの親しみやすく明るい香りの印象を彷彿とさせながらも、ぐっとやわらかく、上品にした香りです。一度感じると印象的で忘れられないようなほのかな青みがアクセントになっています。
またネロリは、大量に精油が作れないため、希少価値の高い香りです。花はひとつひとつ手で摘まれるため、収穫に時間と手間がかかります。たくさんの花からわずかな精油しか取ることができないため、非常に高価なオイルのひとつです。
香りのもつ機能
ネロリの香りは心を穏やかに落ち着かせながらも、明るさのある香りが気持ちを前向きにし、ストレスをほぐしイライラを解消してくれます。「天然の精神安定剤」と言われることもあるほどです。不安感や心配事があるとき、ストレスがたまって元気が出ない時にやさしく励ましてくれる香りです。また、ストレスによる胃腸の働きの不調を和らげ、消化不良や腹痛や心因性のトラブルにも効果が期待できます。
使うシーンや季節

ネロリの上品で華やかさの中に清楚さとフレッシュさのある香りは、とっておきのひとときにぴったり。 お客様をお招きしてティータイムを楽しむお部屋に香りを広げておもてなしするのもおすすめ。 ブライダルパーティーなどの特別なときにも、場を華やかに盛り上げてくれる香りです。
また、ストレスケアにも適しているので、疲れがたまって贅沢気分を味わいたいときに、アロマミストを使えばシュッとひと吹きで気持ちの切り替えに。
季節を問わず使用できますが、明るくほがらかな印象から春~初夏にぴったりの香りです。
相性のいいオイル
ハーブ系:ラベンダー
シトラス系:ベルガモット、オレンジ
ウッド系:サンダルウッド、ベンゾイン
フラワー系:イランイラン、ローズ、ジャスミン
フローラルとシトラスの要素を持った香りなので、フラワー系、シトラス系とは広く好相性です。
組み合わせにより青みが目立つ場合があるので、ビターさのあるハーブ系やウッド系とは様子を見ながら組み合わせるのがおすすめです。深い甘さのある樹脂系や重厚感のあるウッド系との相性も良いです。
「ネロリ」をブレンドした香り
JD04 艶
大人の女性を思わせる落ち着いた上品な華やかさ。
鮮やかさの中に、さり気なく情熱と色気を秘めた日本的な美意識を表現したブレンド。
原料:ネロリ、イランイラン、パルマローザ、ヒノキ、グレープフルーツetc.
スリーピングサポート フィールマイルド
眠る前に、穏やかで満たされた時間を。
ネロリと相性のよいシトラス系のピュアでやさしいリラックスブレンド。
原料:ベルガモット、ネロリ、ユズ、オレンジ、フランキンセンス etc.