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太陽の光をたっぷり浴びて育ったレモンは、オレンジなどの柑橘類とともに、鮮やかさとみずみずしい香りで、食卓に彩りを添えてくれます。
名前の由来は、アラビア語とペルシャ語で柑橘類の果実を指す「ライムン」と「リムン」に由来すると言われています。主要産地はメキシコやスペインなど、南米や地中海沿岸が主流ですが、原産国はインド北東部と言われており、ヨーロッパに伝わったのは11~13世紀頃。十字軍の遠征がきっかけとなり、レモンを日常生活の中に取り入れる習慣が伝播したと言われています。
ビタミンCを含むレモンは長い航海において不可欠であり、大航海時代には乗組員に対し、ビタミンC欠乏によって起きる壊血病を予防するためにレモンやオレンジの摂取が推奨されたと伝えられています。 その他にも、レモンは古くから殺菌効果が認められ、食中毒の防止や感染症予防などに役立てられてきました。また、近代アロマセラピーの礎を築いたフランスの軍医、ジャン・バルネ博士は、レモンに空気中の菌を殺菌する効果があることを、研究により明らかにしました。
こうしてレモンは食材としてだけでなく、健康や衛生、香りの面でも時代や文化を超えて、私たちの暮らしに寄り添い続けてきた存在です。

基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus limon
抽出部位: 果皮
抽出方法: 圧搾法
主要産地: メキシコ、スペイン、アメリカ
主な芳香成分:リモネン、β-ピネン、γ-テルピネン、α-ピネン、ゲラニオール など
香りのタイプ:シトラス
香りの揮発性:トップノート
香りの印象:弱~中



レモンの香りの特徴

レモンの果汁は、想像しただけで思わず唾液がじわりと出てくるような、弾けんばかりの酸味が特徴ですが、エッセンシャルオイルの香りとなると、爽やかさはあるものの果汁ほどのすっぱい酸味はなく、フレッシュさと同時にマイルドな甘さすら感じることができます。
レモンそのものの酸味が苦手という方でも、アロマセラピーで使用されるレモンの香りであれば、比較的酸味も優しいので嗅ぎやすく、ほどよい清涼感とナチュラルな印象を楽しんでいただけるのではないでしょうか。
すっきりとした透明感と清潔感のあるレモンの香りは、みずみずしさや若々しさといった爽やかなイメージがあり、香りもカジュアルであることから、多くの方に親しんでいただきやすい香りです。



レモンの持つ機能

リフレッシュにぴったり
レモンの主成分であるリモネンには、リラックス作用とともに交感神経を刺激し、血液の流れをよくする作用があることから、身体の新陳代謝や消化活動を助ける働きがあります。
さらに、レモン特有のフレッシュな香りには集中力を高める働きがあるため、リラックス効果が期待できると同時に、心身をリフレッシュさせてくれます。
その他、リモネンには抗菌作用もあることから、体調を崩しやすい季節や空気を一掃したい時にお部屋で芳香浴をおこなうと、空間をすっきりと整えてくれます。
レモンの香りは食欲をそそるとともに、消化を助ける働きもあるため、脂っこい食事をした後などにもおすすめです。
※レモンには光毒性がある場合があるため、オイルトリートメントなどで身体に塗布した後は、直接紫外線に当たらないよう注意しましょう。



レモンを使うシーンや季節

機能性に優れながらナチュラルな印象をもつレモンの香りは、お子さまからご年配の方まで、幅広い方に親しんでいただきやすく、私たちの日常生活にも取り入れやすい香りのひとつです。

日常生活に取り入れやすく、親しみやすい香り
軽快で明るい印象があることから、インテリアとしては、ポップでナチュラルな雰囲気によく合い、日常の様々な空間で活用しやすい香りです。
脳を活性化する働きがあるため、ワークスペースや書斎などに香りを広げることで、集中力を高めたり、作業効率アップが期待できるような空間を作ることができます。
また「爽やか」「清潔感」などの印象を持つ香りで、ダイニングや水まわりなどでの使用もおすすめです。お手洗いでは、トイレットペーパーの芯にエッセンシャルオイルを5~6滴垂らしたコットンやティッシュを入れておくと、カラカラと回すたびに香りが広がり、清潔な空間を演出できます。

日々のケアに
身体を温め、血液やリンパの流れを促進し、新陳代謝を高めてくれるので、冷えや足のむくみなどの改善、肌の明るさを取り戻したりする効果が期待できます。血行不良を感じた時はレモンのエッセンシャルオイルを取り入れた半身浴やトリートメントをするのもおすすめです。
また、心のケアにも取り入れていきたい香りです。気持ちが沈んでいる時や、自信をなくしてしまった時などに用いると、クリアーな香りが前向きな気持ちへと促してくれます。さらに殺菌作用も期待できるため、風邪の予防としても活用できます。

春から夏にかけての午前中におすすめ
フルーティーでフレッシュ、そしてはじける甘さが特徴のレモンの香り。
そのカラーイメージは、まさにレモンイエローとよばれるような薄い黄色~黄色を表し、春から夏にかけてのさんさんと降り注ぐ太陽の日差しや、まばゆい輝きといった活動的なイメージの季節に合う香りです。
リラックス作用もありますが、どちらかというと香りの印象もすっきりとして爽やかな香りのため、時間帯としては、朝から昼にかけての使用がおすすめです。
たとえば、朝一番の起床時にアロマストーンに数滴オイルを垂らしたり、エアミストを吹きかけたりすると、フレッシュな気持ちで一日をスタートできます。



相性のいいオイル

シトラス系:レモン、ベルガモット
フラワー系:ゼラニウム
ハーブ系:ローズマリー、ペパーミント
ウッド系:ホワイトサイプレス、ジュニパーベリー、ヒノキ

分量次第でクール系、ウォーム系両方に使える香りです。
ローズマリーやペパーミントなどのシャープなハーブ系や、ホワイトサイプレス、ヒノキといった軽やかなウッド系と合わせると、爽やかさを後押しし、キラリと光る輝きのようなものを表現できます。
一方で、ゼラニウムやカモミール・ローマンなど甘さのある香りと合わせると、華やかさとあたたかみのある雰囲気を作ることもできます。
レモンは比較的薄く感じやすいため、ついたくさんの量を使いがちですが、入れすぎると重たく甘さが強すぎる印象となるため、まずは控えめな量から使ってみましょう。
また、レモン単体だけではレモンらしさをうまく表現しにくいことがあります。レモンらしい香りを表現したい場合は、レモングラスやレモンユーカリなどレモン調の強い印象の香りも一緒に活用すると、よりレモンらしい香りが表現しやすくなります。



「レモン」をブレンドした香り

B03 シトラスライム

ジューシーな果汁感たっぷりのシトラスブレンド。ビターさや渋みも感じるライムやグレープフルーツと一緒にブレンドしているため、レモンピールのようなほろ苦さも感じられる香りです。同じ柑橘でも、オレンジをメインにしたブレンドに比べ、爽やかで大人な印象の空間を演出します。レモンが全体に透明感をもたらし、キレのある爽快感が際立ちます。
原料:レモン, ライム, グレープフルーツ


B05 ローズマリーシトラス

フルーティーでフレッシュなレモンと、みずみずしくシャープなローズマリーをブレンドした、目の覚めるようなブレンド。レモンの清らかな酸味が、香りに軽やかな広がりを添えています。
シャキっとした気分になる香りのため、起床時や集中モードに入りたい時などに気分の切り替えをサポートする香りです。
原料:ローズマリー, レモン, シソ


C01 クリーンシトラス

ユーカリのクリアーな香りがレモンのフレッシュさを引き立て、レモンのマイルドな甘さがユーカリの清涼感を優しく包みこんでいる、透明感あふれるシトラスの香り。スーッと溶け込むような軽やかな香りが、空間全体を明るくクリアーに整えてくれます。
原料:ユーカリグロブルス, ユーカリラディアタ, レモンタイム, レモン