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アロマソムリエ | カモミール・ローマンの香りと効能・使い方

カモミールはその優れた治癒力により、古代エジプトでは神への捧げ物とされ、4千年前のバビロニアやヨーロッパでは、すでに熱病や婦人病の民間薬として用いられていたという記録があります。 また絶世の美女クレオパトラも、安眠のためにカモミールを沐浴やハーブティーとして使っていたそうです。そのためカモミールは、古くから家庭の中で日常的なハーブとして親しまれてきました。作用も穏やかで、赤ちゃんからご年配の方まで幅広い世代において安心して楽しむことができます。
カモミール・ ローマンの基本情報

主な成分:アンゲリカ酸イソブチル、アンゲリカ酸イソアミル
香りの機能:安眠、鎮静、抗ストレス
キーワード:やさしい、かわいらしい、清楚
カモミールの名前は、「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語の「カマイメロン」に由来します。 これはカモミールの花が青りんごのような香りをもつためです。アンゲリカ酸エステル類という芳香成分が中心となり、ソフトでフルーティーなフローラル調の香りを生み出します。清楚でかわいらしい香りは、パステルカラーのソフトピンクやホワイトといった柔らかなカラーイメージを連想させます。
フォーストレス
満ち足りた時間へ誘う、甘くやわらかなフローラルブレンド。
心身を華やかな香りで包み込んでくれます。
自分にも、人にもいつもより優しくなれるような、穏やかな気持ちになれる香りです。
原料:カモミール、エレミ、ベルガモット、ゼラニウム、イランイラン etc.
S04 リラックス&ビューティー
ゆるやかに気持ちを整えたいときに。
ラベンダーとカモミールの絶妙な甘さが、心と体を解きほぐしてくれる穏やかなブレンド。ほどよい爽やかさもある、優しく洗練された香りです。
原料:カモミール、スパイクラベンダー、ラベンダー、ベルガモット、オレンジetc.
D06 ピースフルスマイル
カモミールのやさしい甘さに、親しみやすいグレープフルーツやベルガモットなどの柑橘系の香りやハーブをブレンド。
やわらかな雰囲気で部屋の中を包み込み、心穏やかな時間をもたらします。
原料:グレープフルーツ、カモミール、ベルガモット、サイプレス、ホーウッド etc.
使うシーンや季節

鎮静作用が期待できるため、朝の時間帯というよりは、昼下がりから就寝時にかけての使用をおすすめします。オレンジなどのシトラス系とブレンドをすると、お子さまのいる子供部屋や家族みんなが集まるリビングに明るく朗らかな印象をもたらしてくれます。一日中パソコンやスマホに向き合って神経を消耗させた日などは、お風呂上がりから寝る前までのひとときに、カモミールの香りをやさしく広げてみましょう。香りとともに、頑張った心と身体を癒してくれます。
この柔らかい甘さとフルーティーな香りは、幅広い年齢層の方に親しんでいただけます。日常的なリラックス空間をより快適なものにするアイテムの一つとして、ぜひいろんなブレンドを楽しみながらカモミールの香りを活用してみてください。
アロマソムリエ | ストレス対策におすすめのアロマオイル

日々の仕事や人間関係の中には、我慢を強いられるシーンや自分の思い通りにならずイラッとしてしまうこともありますよね。
抑えられた欲求や感情は、少しずつストレスとして蓄積していきます。
うまく解消し、リフレッシュをして気分転換していないと、感情が爆発してしまうことも。みなさんはストレスがたまったとき、どのように解消していますか?
身体に負担を掛けない対策を

ストレスを解消する方法はさまざま。「おしゃべりする」「たくさん寝る」「走る」「運動する」「カラオケで大声を出す」など健康的に発散できる場合は良いですが、「好きなものをたくさん食べる」「お酒を飲む」「夜ふかししてゲームをする」など、身体に負担を掛ける方法を取ってしまうこともありますよね。
もちろんそのような方法でも、一時的に気を紛らわすことはできますが、ストレスそのものは発散できません。むしろ、「暴飲暴食してしまった」「寝不足で体調が悪い」など、自己嫌悪に陥り自らストレスを増加させてしまうことも。
そうは言っても、運動習慣のない方や、時間が無くたくさん寝ることが難しい方もいらっしゃいます。
抗ストレスの機能が期待できる「香り」の力
そんなときにおすすめなのが、天然のアロマの香り。
香りをかぐだけで、鼻から取り入れられた有機化合物が身体に効果的に作用し、ストレスケアに役立つと言われています。
どんなに忙しい方でも、香りをかぐだけならできそうだと思いませんか?
次からはシーン別のおすすめの香りをご紹介します。
【シーン別】おすすめの香り
上質な眠りへ導く
ストレスを感じ、不安や緊張が続くと眠りが浅くなります。睡眠が不足すると、短気になり、小さなことでもイライラしやすくなってしまいます。そんな負のサイクルを解消するためには、上質な睡眠をとることが重要。穏やかで鎮静の機能に優れたハーブの香りをご紹介します。
S06 スリープ
リラックス感あるラベンダーハーブの香りに、大人なイメージのジュニパーベリーが加わることで、より深く静かな落ち着きある空間になります。
原料:ラベンダー、スパイクラベンダー、マジョラム、シダーウッド、ジュニパーetc.
スリーピングサポート クールダウン
ラベンダーの香りにミントがアクセントとしてブレンドされている香り。
1日の終わりに頭の中をすーっと落ち着かせてくれるような空間を作り出します。
原料:ラベンダー、スパイクラベンダー、マジョラム、シダーウッド、ペパーミント etc.
ホルモンバランスを整える
ストレスを感じると肌荒れが起こるのは、ホルモンバランスが崩れるから。
天然のアロマの香りの中には、自律神経や内分泌系に作用するといわれている成分が含まれているものも。うっとりと心地よいフローラルの香りに包まれて、身も心もバランスよくなりたいですね。
S04 リラックス&ビューティー
ラベンダーとカモミールの香りを中心に、親しみやすい柑橘もブレンドされている香り。日々の疲れや緊張感をほぐしながらリラックスできる空間をつくりだします。
原料:カモミール、スパイクラベンダー、ラベンダー、ベルガモット、オレンジetc.
D09 コンフォートリラックス
ハーブやウッドなどとのバランスが心地よい、印象的な香り。
花々やハーブが織りなす香りが、心の緊張を解き、柔らかく包み込んでくれるような空間に。
原料:ローズアブソリュート、ラベンダー、スパイクラベンダー、ゼラニウム、ロサリナetc.
前向きな気持ちになりたい
ストレスを感じると、疲れから、ネガティブ思考に陥り何もかも前向きにとらえられなくなることがあります。そんなときには、明るく前向きな気持ちをもたらすと言われている柑橘系の香りの力を借りてみましょう。笑顔を心がけることで、自然と気持ちがほぐれていく効果が期待できます。
B01 オレンジグレープフルーツ
柑橘のみの親しみやすいブレンド。
すっきりとした爽やかさと独特の渋みがアクセントのグレープフルーツがブレンドされることで、爽やかな空間を演出します。
原料:オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット
B10 ベルガモットマンダリン
こちらも柑橘のみのブレンドで、少し大人っぽい雰囲気を持っています。
マンダリンのまったりとした甘さが、フレッシュな爽やかさだけでなく、どこか安心できるような温かさも感じられる香りになります。
原料:ベルガモット、オレンジ、マンダリン
適度なストレスは行動力の源になり、自分を向上させることに役立ちますが、過度のストレスは考え物です。ストレスと上手に付き合って、毎日を明るく健やかに過ごしたいですね。香りの力、ぜひ活用してみてください。
アロマソムリエ | スギの香りと効能・使い方
日本の北から南まで広い範囲に日本で一番多く植えられていると言われているスギ。日本一樹高が高くなる木と言われており、樹齢2,000年を超えるものも存在し、古くから日本人の生活とともに育まれてきました。抗菌や防虫、防腐作用があることから住宅の建材や家具の材料としても古くから親しまれています。
季節によっては花粉症に悩んでいる方はスギと聞くだけでネガティブなイメージを抱くこともあるかもしれませんが、枝葉から抽出されるエッセンシャルオイルはすっきりと爽やかな森林を思わせるような心地よい香りで、多くの方に親しまれています。
基本情報

科名:スギ科
学名:Cryptomeria japonica
抽出部位:葉、枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:日本
主な芳香成分:α-ピネン、シス-β-オシメン、ヘディカリノール
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:中~強
香りのもつ機能
スギの香りは木材と同様に抗菌や防虫の作用が期待でき、クリーンな空間をつくりだします。香りを嗅いでいると爽やかで森林浴をしているかのような気分が感じられ、心身をリラックスする作用に優れています。自然と呼吸が深くなり、安眠効果にもつながります。心にバランスと静けさを与えてくれ、気分を切り替えたいときや、ストレスを感じているとき、眠りに悩みを抱えている時などに取り入れたい香りです。
使うシーンや季節

スギの香りは、爽やかな森林を思わせるような雰囲気をもっているので、1日の始まりに香らせることで気持ちのいい朝の時間を過ごすことができます。その日の気分によって、一緒にブレンドする香りを変えると、より心地よく過ごすことができるでしょう。リフレッシュにもリラックスにも使えるような面を持っている香りなので、仕事や家事に疲れてしまった時の気分転換などにも使うことができます。香りをお部屋に広げながら深呼吸すると、すっきりとした気分を味わえます。
また、日本人の生活の中で馴染みの深い香りでもあるので、日本らしい空間を演出したい際や、心が落ち着くようなおもてなしをしたい際にも活躍してくれます。ブレンドに加えることで和の雰囲気や爽やかさ、落ち着きを演出することができます。和モダンのインテリアをあしらった空間や、深い呼吸を促したい客室やリラクゼーション空間、ご自宅の寝室など幅広いシーンで活用できる香りです。
相性のいいオイル
ウッド系:サイプレス、シダーウッド、ジュニパー
シトラス系:ベルガモット、ライム
ハーブ系:ローズマリー、ラベンダー、マジョラム
同じウッド系の香りとブレンドすることで、より深みのある森のような香りを楽しむことができます。また、柑橘系の香りとも相性がよく、ベルガモットは落ち着き、ライムは爽やかさを引き立てたりと、合わせる香りによって様々な表情を見せてくれます。
「スギ」をブレンドした香り
JB06 飛騨杉

岐阜県の飛騨高山で育ったスギのフルーティーさのある爽やかさを活かしたブレンド。
思いっきり深呼吸したくなるような、気持ちを爽やかにリフレッシュしてくれる香りです。
原料:飛騨杉、シダーウッド、パイン、ジュニパー、ローズマリー etc.
アロマソムリエ | ロサリナの香りと効能・使い方

ロサリナ(ロザリーナ)は、オーストリア原産の植物で、世界的にも流通が多くなく稀少性が高いと言われています。
精油に含まれる成分がラベンダーの成分と似ていることと、ティートリーの近縁種であることから、別名「ラベンダーティートリー」ともよばれています。
オーストラリアのニューサウスウェールズ北東沿岸地域や、クイーンズランドの内陸部に生育する低木で、古くから先住民たちはこの精油を薬に、また樹皮を毛布や屋根の代用として使用していたといいます。
基本情報

科名:フトモモ科
学名:Melaleuca ericifolia
抽出部位:葉、枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:オーストラリア
主な芳香成分:リナロール、1,4-シネオール
香りのタイプ:ウッディー
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:やや弱
香りのもつ機能
昔から医薬的にも使われてきたロサリナは、近縁種であるティートリーと同じように抗菌抗ウイルス作用に優れています。
一方でロサリナの香り成分は、同じフトモモ科の植物としては珍しく、リナロールという鎮静、不安、疲労回復作用をもつ成分が約半分を占めているため、日常のリラックスタイムにも向いている香りです。
空気環境をクリーンに保ちながら、ストレスケアにも役立てることができる、現代社会を生きる私たちをサポートしてくれる香りの一つといえます。
使うシーンや季節

ロサリナは、香りは爽やかですがマイルドでラベンターのような甘さも持ちあわせているので、季節を問わず、一年中日常の様々なシーンで活用しやすい香りです。
リラックスの活用では、眠る前に寝室に漂わせるのがおすすめ。おだやかな香りとブレンドして漂わせておくだけで、程よい爽やかさが心地よい睡眠環境をつくりあげてくれます。
また、空気をキレイにすっきりと整えてくれるので、水場などのじめじめした空間をクリーンに整えることができます。近しい印象の爽やかなティートリーやユーカリ、ラベンダーやスパイクラベンダーなどとブレンドすれば、ハーバルな印象を引き出しつつ、心地よさを感じさせてくれます。
その他にも、柔らかさや透明感のある空間だけではなく、モノトーンで統一されたクールな印象のインテリアやモダンな印象のおしゃれな空間にも合わせられる香りです。 重厚感のあるウッド調の香りにロサリナや、スパイスなどをブレンドすれば、すこし個性的でいながらも洗練された、大人な雰囲気の空間を創りあげます。
相性のいいオイル
ハーブ系:ラベンダー、ローズマリー、ペパーミント
ウッド系:ユーカリ、サイプレス、パイン
フラワー系:ゼラニウム、イランイラン
比較的多くの香りと馴染みやすいロサリナですが、ラベンダーは同じ成分を含むことからとても相性のよい組み合わせです。また、イランイランやゼラニウムなど重くなりがちな香りとロサリナをブレンドすると、透明感や軽さが生まれ、バランスを整えやすくなります。刺激の強いユーカリやティートリーとブレンドすると、清涼感がやわらかくなるため、すっきりとした香りが欲しいけれど、スッとするような香りが苦手という場合はぜひ試してみてください。
「ロサリナ」をブレンドした香り
B11 ユーカリラベンダー

ロサリナに近しい印象のユーカリとラベンダーをブレンドした香り。
ロサリナが加わることで、より馴染みあいそれぞれの香りが引き立ちます。
原料:ユーカリ、ラベンダー、ロサリナ
D08 グレイッシュウッド

ロサリナにスパイスやウッドをブレンドした、モダンでおしゃれな印象の香り。
様々な香りがブレンドされているため、深みのある香りをお楽しみいただけます。
原料:サイプレス、ロサリナ、ネロリナ、ローレル、クローブetc.
D09 コンフォートリラックス

ローズがメインの上品で贅沢な香り。
ロサリナ以外にもゼラニウムやラベンダーが入っているため、ハーブやグリーンの印象も感じます。
原料:ローズアブソリュート、ラベンダー、スパイクラベンダー、ゼラニウム、ロサリナetc.
アロマソムリエ | マジョラム・スイートの香りと効能・使い方

地中海沿岸地域を原産とするマジョラム・スイートは、20~60cm程度まで成長するシソ科のハーブで、丸みを帯びた小さな葉形が愛らしく、初夏には白や淡い桃色の可憐なお花を咲かせます。マジョラム・スイートは寿命を延ばしてくれるという言い伝えから、ラテン語で「より大きく(major)」を意味する「marjonara(マヨナラ)」という種小名が付けられたという説があります。また、中世ヨーロッパでは「幸福のシンボル」として、新婚夫婦へマジョラムの花冠を贈る慣わしがありました。衛生的な管理が遅れていた中世ヨーロッパでは、疫病除けや魔除けのお守りとして、抗菌作用のあるマジョラムをはじめとするハーブや小花を束ねた「タッジーマッジー」を持ち歩いていたと言われています。
基本情報

科名:シソ科
学名:Origanum marjorana
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:エジプト、スペイン
主な芳香成分:テルピネン-4-オール、リナロール、ボルネオール
香りのタイプ:ハーバル
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:やや強い
香りのもつ機能
マジョラム・スイートの主な芳香成分である「テルピネン-4-オール」により、緊張などで高ぶった興奮状態を落ち着かせるリラックス作用が期待できると同時に、強壮作用により心が安定感を取り戻し、バランスをとってくれます。心身ともにリラックスへと導くことから、睡眠サポートとしても役立てることができます。
また、抗菌、抗ウイルスの作用も期待できるため、空気をキレイに整えたい空間でも活用できる香りです。
使うシーンや季節

マジョラム・スイートはほのかにスパイシーで温かみのある香りなので、季節的には少しずつ冷え始める秋頃から春頃までが特におすすめです。また、リラックス作用も期待できることから、午後からおやすみ前にかけてのくつろぎタイムの演出に向いています。やや甘さを持つ香りですが、男性の方にも使いやすい甘さですので、カップルやご家族で共有する空間でもおすすめです。
幅広くパブリックな場所で演出する場合は、リラックス作用や強壮作用などの機能性を活かしてリラクゼーションスペースで使われる他、マジョラム・スイートの持つグリーンのカラーイメージや個性的な印象を活かして、モダンなデザインの空間にも使われます。また、創造性を掻き立てるように香り立つマジョラム・スイートの独特な雰囲気とほのかなスパイシーさは、クリエイティブな仕事が求められる空間にもおすすめです。
どこかほっとするようなやさしさと温かみ、そして独創的な個性を持ち合わせるマジョラム・スイートの香りは、心のバランスを整え、フラットな気持ちをもたらしつつも、新たなアイデアのインスピレーションを湧かせてくれるような、新鮮な印象を創り出します。
相性のいいオイル
シトラス系:ベルガモット、グレープフルーツ、レモン
ウッド系:ホワイトサイプレス、パイン
ハーブ系:プチグレン、ラベンダー
フラワー系:ゼラニウム
マジョラム・スイートは、少量使いでコクや甘味をもたらします。ハーブの中では温かさや、やさしさに包まれるような雰囲気を作ることができ、ミルキーな印象を与えます。メイン使いというよりは、ポイント使いで濃い緑を表現したり、反対に濃くなりすぎた色味をやわらげ、パステル調のトーンにしてくれたりします。
「マジョラム・スイート」をブレンドした香り
C08 ラベンダーハーブ

空気を浄化する機能が期待できるトドマツをベースに、ラベンダーやマジョラム・スイートのやさしいハーブを感じられるフローラルハーブの香り。
清々しさだけでなく、華やかでエレガントな印象をもたらします。
原料:トドマツ、ラベンダー、マジョラム、ユーカリ、パインetc.
S06 スリープ

ラベンダーにマジョラム・スイートのミルキーな甘さが加わった、温かみを感じる香り。
心身ともに安定感を取り戻せるような、心地よい睡眠空間を演出します。
原料:ラベンダー、スパイクラベンダー、マジョラム、シダーウッド、ジュニパーetc.
ピュアインスパイア

グレープフルーツやスペアミントの親しみやすさとマジョラム・スイートの個性的な印象をあわせもつ、シトラスハーブの香り。
新しいアイデアのひらめきが生まれるような前向きで明るい印象をつくりだします。
原料:グレープフルーツ、スペアミント、マジョラム、ライム、ユーカリ etc.
アロマソムリエ | コリアンダーの香りと効能・使い方

コリアンダーはヨーロッパ東部、地中海沿岸を原産とするセリ科の一年草(または二年草)で、古代より宗教儀式などで使われてきた歴史のある植物です。紀元前1,500年頃の医学書ではコリアンダーの料理法や利用法が記されていたことがわかっており、旧約聖書にも登場しています。
中国では香菜(チャンツァイ)、タイではパクチーとよばれ、葉の部分は南米やアジアといった熱帯地方のエスニック料理に欠かせません。近年日本でもパクチーの人気が高まっていますが、葉の部分の香りは独特のクセがあり、好みが分かれる食材でもあります。
基本情報

科名:セリ科
学名:Coriandrum sativum
抽出部位:種子
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:モロッコ、ロシア
主な芳香成分:リナロール、α-ピネン、カンファー
香りのタイプ:スパイス
香りの揮発性:トップノート~ミドルノート
香りの印象:強い
香りのもつ機能
成分のうち、鎮静作用を司る「リナロール」が半分以上を占めます。また、似たような作用をもたらす「α-ピネン」なども含まれることから、リラックス効果が期待できます。
コリアンダーの刺激的な香りは、無気力で元気が出ない時などに気分を高揚させ、やる気アップや集中力を高めることにも役立ちます。
使うシーンや季節

アロマ空間デザインにおいて、コリアンダーは空間のイメージを大きく左右する重要な香りの一つです。
脇役として使うことが多いながらも、時にはポジティブ、オリジナリティー、先進的といった印象を、また時には温かみを助長するような印象をもたらします。
インテリアスタイルも、ナチュラルなものからオリエンタル、モダンといったスタイルまで幅広く使えます。とくに、個性的なデザインや流行りのアイテムを取り扱うアパレルやセレクトショップ、またホテルエントランスでの演出に向いている香りです。
香り自体も独特な個性があるため、一度体感すると忘れられないような特別感のある演出をすることができます。
コリアンダーの香りの魅力は、単なるスパイス系というだけでなく、じんわりと温かくなるような柔らかな甘さをもち合わせているところにあります。甘さといっても、ローズやゼラニウムなどの様な華やかなイメージではなく、スパイシーな刺激も感じられるキレのよい甘さのため、スイートな印象が苦手な方にもおすすめできる香りです。
普段使いの香りにコリアンダーをほんの数滴プラスして、いつもと違う空間を楽しんだり、気分転換をしたりと、日常のアクセントとして活用することができます。
相性のいいオイル
シトラス系:ベルガモット、グレープフルーツ、ライム
ウッド系:ヒノキ、ホワイトサイプレス、ジュニパー
ハーブ系:ローズマリー、マジョラム、ラベンダー
バルサム系:フランキンセンス
コリアンダーは個性的な香りのため、ブレンドのメインというよりは、他の香り同士をつなぐ潤滑油として活用することで、その魅力を活かせる香りです。ハーブ系とフローラル系、またはウッド系の香りが上手くまとまり、香りのアクセントとして独特なニュアンスと奥行きを出すことができます。
フランキンセンスやヒノキなどとブレンドすると、温かみのあるスパイシーさが際立ち、またグレープフルーツなどの爽やかなシトラス系と合わせると、個性あるシトラス調の香りが表現できます。
「コリアンダー」をブレンドした香り
B07 ベルガモットラベンダー

リラックスの定番であるラベンダーとベルガモットの組み合わせに、コリアンダーのアクセントが効いた香り。
甘く柔らかな、ゆったりとしたくつろぎをもたらします。
原料: ベルガモット、ラベンダー、コリアンダー
CITY series OSAKA

シトラスの親しみやすさの中にコリアンダーの個性が光る、明るく朗らかなスパイシーシトラスの香り。
笑顔があふれるようなポジティブな印象をつくりだします。
原料: オレンジ、ベルガモット、ブラックペッパー、マジョラム、コリアンダー etc.
CITY series SHIBUYA

洗練されたウッド調の香りに華やかな印象のハーブと、独特なニュアンスをもつコリアンダーが合わさった香り。
奥行のある個性的な香りが、自分だけのリラックスタイムを演出します。
原料: レモングラス、ブッダウッド、パチュリ、ゼラニウム、コリアンダー etc.
アロマソムリエ | 柚子の香りと効能・使い方

柚子は日本の伝統的な柑橘のひとつで、国内生産の約半分が高知県で栽培されています。古くから調味用に使われ、みかんのようにそのまま食べることは少なく、料理の味や香りを引き立てるために使われることが多いです。日本の柚子は、昼夜の寒暖の差が大きい内陸の山間部に産地が集中しており、海外に比べ香り高いのが特長です。
また、柚子といえば冬至の風物詩の「ゆず湯」があります。銭湯ができた江戸時代に始まったといわれており、「冬至にゆず湯に入ると風邪を引かない」と言われています。柚子の果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果や、芳香によるリラックス効果も期待でき、日本の冬の慣習として親しまれています。
基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus junos
抽出部位:果皮
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地: 日本
主な芳香成分:d-リモネン、γ-テルピネン
香りのもつ機能
柑橘ならではの爽やかな香りからリフレッシュのイメージをもつ方もいらっしゃるかと思いますが、ゆず湯に入ると心身がほぐれていくように、柚子の香りには高いリラックス効果も期待できます。鎮静作用のあるリモネンという成分を多く含むため、交感神経の働きを穏やかに鎮めてくれると言われています。イライラしてしまう時や気分が落ち込んでしまった時にもやさしく寄り添い、自然と前向きな気持ちをもたらしてくれます。
使うシーンや季節

柚子のエッセンシャルオイルは、果実が収穫される秋から冬にかけての季節に蒸留されることも多く、フレッシュな香りを楽しむことができます。爽やかさの中にあたたかみを感じられる香りなので、気温の下がる時期の空気をやさしく包み込みます。
日本人に馴染みの深い香りで、安心感やどこか懐かしさのある空間をつくりだし、香りを嗅ぐだけで心が温かくなるような気分をもたらします。子供から大人まで「いい香り」と感じる親しみやすさから、人が多く集まる商業施設や宿泊施設、ご自宅のリビングでの家族団らんのシーンなどにもおすすめです。
果実やエッセンシャルオイルの黄色いカラーのイメージから、ナチュラルなインテリアや和の雰囲気のあるお部屋にもよく似合い、空間に明るさをもたらしてくれます。
また、穏やかな香り立ちで他の香りとブレンドすることで様々な印象を楽しめます。他の和精油やウッドやフローラルなど様々香りと相性がよく気分に合わせてブレンドしてみるのもよいでしょう。
相性のいいオイル
シトラス系:オレンジ、マンダリン
ウッド系:ヒノキ、パチュリ、サンダルウッド
フローラル系:ゼラニウム、ネロリ
「柚子」をブレンドした香り
JB04 柚子

柚子の他に伊予柑やカボス、グレープフルーツ、オレンジといった様々な柑橘類をブレンドすることで、果実らしいフレッシュさだけでなく奥行きのある香りをつくりだしています。
原料:柚子、伊予柑、カボス、グレープフルーツ、オレンジetc.
D02 アーバンスカイ

キリッとした爽快感がクールな印象のライムやユーカリ、やわらかく落ち着きのあるヒノキとブレンドすることで、都会的で開放感のある印象に。
原料:ライム、ユズ、ユーカリ、ヒノキ、ティートリーetc.
スリーピングサポート フィールマイルド

ベルガモットやネロリといった鎮静効果の高い香りと合わせることで、柑橘のあたたかみを感じながら自然とリラックスできるような香りに仕上げました。
原料:ベルガモット、ネロリ、ユズ、オレンジ、フランキンセンス etc.
アロマソムリエ | ホーウッドの香りと効能・使い方

和名を「芳樟(ホウショウ)」といい、クスノキの変種といわれています。主に台湾や中国南部に分布し、日本では昭和22年に台湾から種子が持ち込まれ、鹿児島県にて増産が始まったとされています。
ホーウッドは、ローズウッドの代用としても知られています。ローズウッドがワシントン条約の保護の対象となったことで、ブラジル産ローズウッドの輸出入が難しくなり、その香りの印象が似ているということから注目を集め始めたのがホーウッドでした。
香りはローズウッドにとても似ていますが、より軽やかさがあり、甘さとスパイシーさが感じられるのは、ホーウッドの特徴と言えます。
基本情報

科名:クスノキ科
学名:Cinnamomum camphora
抽出部位:木部
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:中国、台湾
主な芳香成分:リナロール、トランスリナロールオキサイド
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:中~強
香りのもつ機能
ホーウッドの芳香成分のうち、80%以上を占めるのがリナロール。リナロールは、ラベンダーやベルガモット等にも含まれ、高い鎮静作用が期待できると言われています。また香りも穏やかなことから、ストレスを感じた時やおやすみ前など、心を解放してリラックスしたいときに使うのがおすすめです。
すっと肩の力が抜けていくような、緊張を解してくれる働きが期待できます。
使うシーンや季節

ホーウッドのキーワードといえば、落ち着き、クラシック、エレガントなど。ウッドの中でもひときわ華やかさと甘さをもち、空間演出では暖かみのあるムードを演出することのできる香りです。カラーイメージも茶色だけでなく、赤やオレンジなどの暖色系の色味も表現します。
香り自体には癖がなく、アロマ初心者の方や、強い香りが苦手という方にも使いやすく、活用シーンも幅広いのが特徴です。
リラックス作用のある香りなので、心と身体を休める時間に使うのがおすすめです。たとえば、自宅であればくつろぎの時間を過ごすリビングや寝室で香りを広げると、ほっと心が和むリラックスタイムを演出できます。
また、イランイランやローズといった華やかなフローラル調の香りとブレンドして、ブライダルやパーティーなどで祝福ムードを高める演出をしたり、フランキンセンスやサンダルウッドなどの落ち着いたウッドの香りとブレンドして、格式高いホテルのエントランスでのおもてなしの演出をすることもできます。
日常的な癒しのひとときから、ちょっとクラシカルな特別空間まで、様々な表現が叶うホーウッドの香りです。
相性のいいオイル
ウッド系:フランキンセンス、サンダルウッド
フローラル系:イランイラン、ゼラニウム
ハーブ系:ラベンダー、クラリセージ
基本的に色々なオイルと合わせやすく、合わせるオイルによって華やかにも落ち着いた印象にもなります。
優しさや柔らかさを出したい時の香りのベースになりやすく、ウッドの中では、西洋的な表現ができる香りと言えます。
「ホーウッド」をブレンドした香り
B19 フランキンセンスウッド

フランキンセンスとホーウッドを中心に、アクセントにサンダルウッドが加わり、気品のある静けさを感じられる落ち着いた香りです。
原料:フランキンセンス、ホーウッド、サンダルウッド
C06 ウォームフィール

柑橘、フローラル、ウッドなどの香りにさらにジンジャーのスパイシーさが加わり、奥深い香りです。ホーウッドなどのまったりとした甘さがあたたかみのある印象をつくりだします。
原料:ジンジャー、オレンジ、ホーウッド、イランイラン、シダーウッドetc.
JB07 薩摩芳樟

鹿児島県産の芳樟とホーウッドをブレンドした香りで、芳樟の木の枝葉の爽やかさや上品な甘さを存分に感じられます。
原料:薩摩芳樟、ホーウッド、パルマローザ、ユーカリ、クラリセージ etc.
アロマソムリエ | ヒノキの香りと効能・使い方

ヒノキの香りを嗅ぐと、日本を感じるという方が多いのではないでしょうか。香りから、ヒノキ風呂や寺社を連想してゆったりとした気分になったりと、日本人には親しまれているなじみ深い香りです。
ヒノキは、日本と台湾にだけ育つ針葉樹で、昔から高級建材として知られています。寺社の建材としても多く用いられており、現存する世界最古の木造建築・法隆寺にもヒノキが多く使われていると言います。清々しいだけでなく、防虫や防腐といった機能にも優れているのです。
基本情報

科名:ヒノキ科
学名:Chamaecyparis obtusa
抽出部位:木部、葉、枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:日本
主な芳香成分:α-ピネン、ボルネオール
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:やや弱い
香りのもつ機能
鎮静や抗ストレスだけでなく、抗菌、防虫も期待できます。そのため、古くから建材や生活用品としても使われてきた、日本人にとてもなじみのある香りです。
毎日忙しい都会に住む人々が嗅ぐと、ふと森の中を歩いているようにリラックス&リフレッシュを感じられる香りです。鎮静作用が安らぎをもたらし、眠りをサポート。明日に向かってゆっくりと気持ちをリフレッシュしていくことができます。
使うシーンや季節

ヒノキのもつカラーイメージは、やや薄い茶色~黄土色~くすんだ黄緑色。カラッとしたブラウンから、オリーブグリーンのような、ヒノキの「木」そして「枝葉」を含むような植物そのもののカラーイメージです。
落ち着きや気品を感じさせるヒノキの香りは、葉の色が色づきだした秋から冬のシーンにあう香り。明るくはつらつと元気なシーンよりは、落ち着いたトーンの静かな場所で使いたい香りです。
家の中であれば、やはり和室がおすすめ。畳の青々とした香り、柱や床の間などの安定感のある木の香りとの相性もよいでしょう。ヒノキの香りを広げることで、凛とした印象を和室にもたらします。たまには、和室で正座をしながら、心身ともに解放されたゆっくりとした時間を過ごすのもいいですね。
相性のいいオイル
ウッド系:サイプレス、パイン、ホーウッド
シトラス系:レモン、オレンジ、ベルガモット
ハーブ系:ローズマリー、ラベンダー
日本のヒノキはあまり癖がなく、清々しい香りなので、様々な香りと幅広く調和します。シトラス系の香りとのブレンドや、甘さをもつウッド系のホーウッドや、ラベンダーなどとの相性もよく、ヒノキ単体では感じられないフルーティーさをもたらすことができます。
同じヒノキ科のサイプレス、ジュニパーベリーなどとの相性も良く、様々な木々の香りが複雑さをもたらします。
「ヒノキ」をブレンドした香り
B12 パインヒノキ

森林浴をしているような、静かで落ち着きのある香りです。ユーカリがブレンドされているため、透明感も感じられます。
原料:パイン、ヒノキ、ユーカリ
JB02 吉野檜

馴染みのあるヒノキの無垢で柔らかい香りと、様々なウッド系のオイルがブレンドされてた香りで、心を落ち着かせてくれます。
原料:吉野檜、ヒノキリーフ、サイプレス、シダーウッド、パイン etc.
JD05 粋(IKI)

木質の香りとハーブの透明感が印象的な香りです。香りを広げると、スタイリッシュで研ぎ澄まされた空間を作り出します。
原料:ヒノキ、ジュニパー、サイプレス、ロサリナ、スパイクラベンダーetc.
アロマソムリエ | ライムの香りと効能・使い方

ライムは香酸柑橘とよばれ、ユズやカボスなどと同様にそのまま食べることよりも、風味や酸味を楽しむことの多い柑橘です。同じミカン科のレモンに比べると実のサイズが小さく、果皮も薄いことが特徴です。
ライムは私たちの身近で市販されている様々な食品の香りづけに用いられ、コーラを始めとする清涼飲料水やお菓子の他、モヒートやモスコミュールなどのカクテルにも使われています。エスニック料理にも欠かせない果実で、爽やかな香りが料理の味を引き立てるととともに食欲をそそります。
基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus aurantifolia
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法、水蒸気蒸留法
主要産地:ペルー、スリランカ
主な芳香成分:リモネン、γ-テルピネン、α-テルピネオール
香りのタイプ:シトラス
香りの揮発性:トップノート
香りの印象:中
香りのもつ機能
ライムの主な成分は、オレンジやグレープフルーツなどの柑橘にも含まれるリモネンです。リモネンには、神経バランスを整える働きが期待できるため、頭をシャキッとリフレッシュしたい時や、仕事や勉強中の効率アップに役立てることができます。
一方で心を落ち着かせてくれることからストレスケアに用いたりすることもできます。爽快なライムの香りには、頭の中をリセットしてくれるようなリフレッシュ作用があります。考え事が煮詰まってしまった時、やるべき事が立て込んで頭の中がいっぱいになってしまった時などに用いると、気持ちの切り替えをサポートしてくれます。また、集中力アップも期待できるため、仕事や勉強中の効率アップにも役立てることができます。
また、身体面では、食欲増進や消化促進が期待できるため、体調を崩してしまった時などの呼吸器系のトラブル解消にも向いています。
その他、抗菌、消臭、肌の収れんなど様々な作用をもっています。
使うシーンや季節

鮮やかな明るい黄緑色を想わせる、とびきりジューシーなライムの香り。カジュアルで快活なイメージがありますが、グリーン色の果皮ならではの青々しさや、ビターな余韻を感じることから、シトラスの中でもひときわ大人っぽさや洗練された印象を与える香りです。
使うシーンとしては、集中力の向上や心身のリフレッシュを促してくれるため、朝の起きたてや、日中のビジネスシーン、在宅ワーク中のオンとオフの切り替えなどで有効的に活用できます。
ライムの香りは親しみやすく、空間自体を明るく開放的な雰囲気にすることから、大事な会議の場面でのアイスブレークや、コミュニケーションの活性化を目的に演出するという粋な活用もおすすめです。
日常的なナチュラルさと、他の柑橘にはないモダンさをもち合わせたライムの香りは、日々の暮らしに新たなアクセントをもたらし、場の空気感をパッと切り替え、前向きな気持ちにしてくれます。なんとなく気持ちをすっきりさせたい時、また明るく和やかな時間を過ごしたい時など、ぜひ爽やかなライムの香りを取り入れてみてください。
相性のいいオイル
シトラス系:レモン、グレープフルーツ
ハーブ系:ペパーミント、ローズマリー、プチグレン
ウッド系:ホワイトサイプレス、ユーカリ
フラワー系:ゼラニウム、イランイラン
比較的合わせやすいライムですが、とくにミントやローズマリーといったハーブ系の香りや、さっぱりとしたシトラス系とはよく合います。
ライムは香りのメインとして使うことは少なく、ブレンドのアクセントとして使用することで香りがグッと引きしまり、ライムの個性が引き出されやすくなります。
似た柑橘のレモンと比べると都会的で洗練された印象をもち、香りがナチュラルになりすぎた場合やモダンさを表現したい時にほんの少量加えると、印象を大きく変えることができます。
「ヒノキ」をブレンドした香り
B03 シトラスライム

森林浴をしているような、静かで落ち着きのある香りです。ユーカリがブレンドされているため、透明感も感じられます。
原料:レモン、ライム、グレープフルーツ
B06 ミントユーカリ

ミントとユーカリの透明感あふれる香りにライムが加わることで、香りが引き締まり、澄んでいながらもまとまりを感じる香りです。
原料:スペアミント、ユーカリ、ライム
D02 アーバンスカイ

シトラスハーブの爽やかさの中に、ウッドの深さも加わった、エネルギー溢れる香りです。空間へ香りを広げると、爽快でオープンな印象になります。
原料:ライム、ユズ、ユーカリ、ヒノキ、ティートリーetc.
アロマソムリエ | 香りと過ごす夜のおうち時間
仕事にプライベートと毎日を忙しく過ごしていると、自分のために使う時間、ゆっくりできるお休み時間がなかなか取れないことも多いのでは。
おうちに帰ってからの時間に香りを取り入れることで、ほっとひと息つける、自分時間をつくりませんか。
自分らしくリラックスして快適に過ごすための、香りの使い方、取り入れ方をご紹介します。

目的にあわせてアロマを賢く使おう
まずは、香りの使いかた。いつ、どうやって、どの香りを使うかで、香りの効果は確実に変わってきます。
疲れているときは、帰ったらすぐにベッドに入って眠りたい・・と思ってしまいがちですが、眠りへと心と身体を意識させていく時間をゆっくりと過ごすことで、リラックス効果が高まると言われています。今日から眠る前の習慣に、アロマを香らせながら過ごしてみませんか。
落ち着いて過ごす読書タイムに
読書や勉強時間を持ちたい方は、リラックスしたいけど、すこし集中力も高めたいですよね。そんなときには、すぐに香りが広がる使い方がおすすめです。
一番簡単なのは、ティッシュやハンカチにアロマを垂らす方法。1~2滴直接オイルを垂らして、ソファーの肘掛けや、デスクの上においておくだけでも、香りを感じられます。
ディフューザーをお持ちでない方は身近なもので代用してみましょう。
香り空間で心地よい深呼吸を
ヨガやストレッチを楽しみたい方には、手軽に使えるエアミストタイプのアロマが使いやすくておすすめです。ヨガのポーズをとりながら、ゆったりと呼吸を整えていきましょう。清々しい香りによって気持ちを穏やかに開放され、森の中にいるような心地よさに感覚が研ぎ澄まされていくのが感じられます。エアミストなら、ポーズの合間や瞑想時にも簡単に香りを取り入れやすいですね。身体の心地よい伸びとともに、ゆっくりと深呼吸して、香りの心地よさを感じてください。
お風呂タイムに簡単アロマ
1日の疲れをとるには、湯船にしっかりとつかってみましょう。
香りは浴槽内にいれるのではなく、バスルームにエアミストをシュッとふと吹きするのがおすすめです。湯気とともに、優しい香りがバスルームに漂い、心地よいバスタイムを過ごせます。
眠る前に香りを漂わせましょう
就寝時に香りを使う際には、眠る30分~1時間くらい前から香りを寝室に広げてみましょう。寝室全体がほのかに香りづくと、寝室に入った瞬間から、しっかりと香りを感じられ、眠りモードへと入りやすくなる効果が期待できます。
お部屋いっぱいに香りを広げられる機械系のディフューザーをお持ちの場合は、そちらの活用がおすすめ。寝室に香りが広がっている状態を作れていると、眠りへの意識も高まります。
ウッドやストーンタイムプの香りを垂らすだけの自然派ディフューザーをお使いの方は、香りを垂らして枕元に置いてください。眠りに入るときには、周りも静かで香りも感じやすい状態です。枕元でもふんわりと感じられて、気持ちが落ち着くのを感じていただけるかと思います。

アロマソムリエ | マンダリンの香りと効能・使い方
マンダリンはインドのアッサム地方を原産とするミカン科の常緑低木で、自然交雑を繰り返しながら世界中に広まったと言われています。温暖で湿気の多い気候を好みますが、比較的環境への適応性が高く、現在では主要産地のブラジルや地中海地方をはじめ、日本を含む様々な地域で商用的に生産されています。見た目はオレンジ・スイートよりも小ぶりで皮も薄く柔らかいのが特徴で、柑橘類の中では日本の「ぽんかん」の仲間になります。
かつて中国では高級官僚のことを「マンダリン」と呼んでいた歴史があり、そうした大官たちの主君に敬意を表すしるしとして献上されていたこの果実をマンダリンと呼ぶようになったという説があります。現代でもマンダリンは豊かさや実りの象徴として新年の飾りものとして使われたり、また香りも甘く親しみやすいことから香水や製菓材料としても多くの国で活用されています。
マンダリンの基本情報

主な成分:リモネン、γ-テルピネン、α-ピネン
香りの機能:鎮静、抗うつ、抗菌、抗ウイルス
キーワード:懐かしさ、温かさ、やわらかい甘さ
マンダリンの香りにはまったりとした甘さがあり、人々をほっとさせてくれるようなやさしさと温かみがあります。オレンジ・スイートなど他の柑橘類がもつような瑞々しさはないものの、どこか懐かしさを感じるような雰囲気があります。みかんが身近な日本人にとってはとても親しみやすく、香りに慣れていない小さなお子さまや高齢の方とも一緒に楽しめる香りです。
またマンダリンは柑橘らしい香りに加え、ほのかにフローラルな印象も感じられます。これはマンダリンがお花のネロリなどに共通する芳香成分の一部をもっているためです。まるでカモミール・ローマンにも似たような、フルーティーな華やかさがトップノートとして立ち昇ります。
マンダリンの香りには心を落ち着かせ、不安な気持ちや沈んだ感情を明るく持ち上げてくれる働きが期待できます。イライラしてしまった時やリラックスしたい時におすすめです。安心感をもたらすようなほっとするやさしく温かい香りは、眠れない夜にもそっと寄り添ってくれます。
シングルオイル「マンダリン」をブレンドした香り
B10 ベルガモットマンダリン
マンダリンのジューシーさを感じられるナチュラルで明るい香り。
小さなお子さまと一緒に楽しめるブレンド。
原料:ベルガモット、オレンジ、マンダリン
D10 サニーデイ
マンダリンの温かみに包み込まれるような安心感。
休日の昼下がりにまどろむようなリラックスブレンド。
原料:オレンジ、マンダリン、カモミール、カボス、フランキンセンスetc.
S02 ハッピー
やさしい甘さと華やかさが明るく元気な気持ちを誘う。
家族や友人と過ごす空間に彩りを与える、親しみを感じられるブレンド。
原料:オレンジ、ジャスミン、タンジェリン、ゼラニウム、マンダリンetc.
使うシーンや季節

マンダリンの香りは、秋から冬にかけて、ちょっと肌寒さを感じるような季節に演出すると、その丸みを帯びた柔らかな印象とコクのある甘さが、空間をやさしく包み込んでくれるような、心温まる雰囲気を創り上げることができます。また、寒い季節は室内のファブリックや小物もオレンジや赤色など暖色系のカラーが増えるものです。そうした空間では、マンダリンのもつオレンジ色のカラーイメージがよく馴染み、香りがあることでさらにその場のムードを高めることができます。
マンダリンは香りの印象がソフトで穏やかなため、パブリックなシーンにおいても幅広く活用することができます。たとえば小さなお子さまのいる保育施設からご年配の方が利用するような介護施設といった空間まで、アロマの香りにあまり慣れていない方が利用する場面でも使いやすい香りです。一方で、ナチュラルさだけでなく、オリエンタルな一面も感じられるのがマンダリンの奥深い部分です。タイやバリ島などのアジアンテイストをコンセプトとしたスパやサロン、ホテルのレセプションなどの演出にも向いています。
マンダリンの香りは好みが分かれにくく、とりわけ柑橘類が身近な日本人にとっては親しみを感じやすい香りの一つです。日常的なシーンにも取り入れやすく、誰もが笑顔になれるような明るい印象をもった香りですので、家族みんなが集まる寛ぎの時間や、友人をお迎えするときなど、身近な空間からぜひトライしてみてください。
アロマソムリエ | おうち時間は香りでセルフケア

少しずつ秋めいてきた夜長に、自分らしいお気に入りの過ごし方を見つけてセルフケアしませんか。
音楽や映画鑑賞などゆったりリラックスする日、読書や勉強など自分磨きの日、ヨガやストレッチなど身体のケアをする日、「頭・心・体」のコンディショニングをしていきたいですね。
その日のテーマや目的に合わせて香りを取り入れれば、おうち空間が心地よくグレードアップ。
少しずつ寒さを感じるようになるので、温かみを感じさせるような穏やかで優しい香りや、疲れを癒すリラックス感のある芳醇で程よい重さをもつ香りがおすすめです。
今この季節だから使いたいアロマの香りを、目的別に3つご紹介していきます。
音楽鑑賞や瞑想など、心から寛ぎたいときには
マジョラム・スイート

ほのかにスパイシーで温かみのあるハーブの香り。
独特な甘さからぬくもりを感じ、クラシカルで安心感のある印象をもたらします。
目を閉じて、香りを味わいながら好きな音楽を嗜めば心から安らげますよ。
グレープフルーツやライムとブレンドして、落ち着きの中にフルーティな爽やかさをプラスするのもおすすめです。
語学や資格の勉強など、新しい自分を見つけたいときには
ジュニパー・ベリー

深く静かな森の木々を思わせる爽やかでウッディな香り。
モダンさや個性を出し、洗練された都会的なスペースを作り出します。
デトックスや浄化効果も期待できるので穏やかな気持ちで物事に取り組めますよ。
芯のある力強い香りなので、ハーブやウッド系のブレンドのアクセントとして使用すると香り全体が引き締まります。
ヨガやストレッチなど、自分の心と身体に向き合いたいときには
ラベンダー

リラックスや安眠で広く知られ、多くの人から親しまれるフローラルハーブの香り。
真夏には少し重たさを感じることもありますが、肌寒くなる気候には程よくマッチする柔らかな香りです。
軽く体を動かすときには、空気をクリーンに整えるユーカリとブレンドすれば、心身を落ち着かせる爽やかなそよ風のような香りに。
ゆったりと呼吸を整えて、香りの心地よさを実感できますよ。
最後に
これから訪れる冬の厳しい寒さを乗り切るためにも、今はゆっくり自分の心と身体を労わってあげましょう。
そんな大切なセルフケアタイムに香りを添えて、豊かなひとときをお過ごしください。
アロマソムリエ | レモンタイムの香りと効能・使い方

タイムとは、シソ科のイブキジャコウソウ属に分類される植物全般のこと。地中海原産のハーブで、春から初夏にかけて小さな花を咲かせます。
古くからミイラを作る際の防腐剤や感染症の防止に使われたり、日常的な料理の素材としても使われてきました。
タイム(Thymus)の語源はいくつかあり、一つはギリシャ語で「勇気」を表す「Thymos(Thymus)」から来たという説で、中世ヨーロッパでは戦いに向かう騎士たちに、タイムの小枝をお守り代わりに渡していました。
タイムは350~400種もの種類があるといいますが、今回は香りが穏やかで親しみやすい「レモンタイム」の香りをご紹介します。
レモンタイムの基本情報

主な成分:1,8-シネオール、リナロール、カンファー
香りの機能:抗菌、抗ウイルス、鎮静
キーワード:空気清浄、リラックス、集中
レモンタイムの爽やかな香りは、気分をすっきりとしてくれるだけでなく、心を落ちつかせてくれる働きが期待できます。これは鎮静作用として代表的なリナロールなどの成分が含まれているからです。ハーブの香りと、親しみやすい柑橘のような香りが心に染み渡り、リラックスさせてくれます。また、風邪やインフルエンザの予防や免疫力が低下している時に役立てることができ、お部屋をすっきりとさせたい時や、においの気になる水回りでも活躍してくれます。
レモンタイムは、ブレンド次第で様々な印象を表現できる香りで、ハーブ系、シトラス系とは全般的に好相性です。香りに個性があるため、メインで使うというよりは、他の香りを引き立てる存在として、少量からブレンドしてみるとよいでしょう。
B15 グレープフルーツハーブ
グレープフルーツとハーブが深みのある透明感を醸し出す
爽やかな香りに包まれながら心が落ち着く香り
原料:グレープフルーツ、スパイクラベンダー、レモンタイム
C01 クリーンシトラス
ユーカリとレモンが加わり心地よい爽快感が感じられます
原料:ユーカリグロブルス、ユーカリラディアタ、レモンタイム、レモン
使うシーンや季節

優れた抗菌、抗ウイルス作用を利用して、ぜひ風邪や感染症の気になる季節に取り入れてみましょう。
また集中力のアップと、空気環境ケアがともに必要とされるオフィス空間の執務室には特におすすめです。やさしいシトラス系の香りとブレンドすれば、子供部屋や学習塾にも使用できます。ウッド系の香りとブレンドすれば、たちまち森の中を散策するかのような、さわやかで心地よい森林浴気分を味わうことができます。
おうちの中の空気をクリーンに保ちながら深い呼吸とともにゆったりとリラックスしてみてはいかがでしょうか。
アロマソムリエ | 金木犀の香りと効能・使い方

金木犀は、沈丁花、クチナシと並ぶ「三大芳香木」のひとつに数えられる中国原産の秋の花です。日本では古くから花をめでたり香りを楽しむ観賞用として親しまれてきましたが、原産地の中国では花をお茶に混ぜたり、お酒に漬けるなど商業用としても利用されている人気の香りです。
天然の香りの採取には大量の生花が必要です。花は繊細で熱に弱いため抽出が非常に難しく、エッセンシャルオイルは大変高価で希少な香りとなっています。凝縮された華やかで濃厚な香りは金木犀そのもので、その芳醇で豊かな香りを存分に楽しむことができます。
金木犀の基本情報

主な成分:トランス-β-イオノン、リナロール、γ-デカラクトン
香りの機能:鎮静、抗不安
キーワード:フルーティー、柔らか、温かい
すみれの花にも含まれており、ベリーのような甘さをもつ「β-イオノン」という成分や、桃にも含まれている「γ-デカラクトン」という成分でを含有していることから、「フルーティー」と表現されることも多い金木犀の香り。甘く濃厚な香りで、身に着けると柔和で温かな印象をつくりだすことができます。
金木犀の花の香りは朝が一番感じられます。成分を産生する酵素は午前中に活発になり、夕方以降は落ち着くと言われており、街中に金木犀の花が咲くようになると、香りを楽しみながら朝の出勤や通学の時間を迎え、帰りの時間帯にはほのかに甘く漂う香りを再び感じ、癒されながら家路につくことができます。
シングルオイル「金木犀」をブレンドした香り
KINMOKUSEI(キンモクセイ)
天然の金木犀のもつ豊かな香りを、他の香りもブレンドすることによって引き立て、秋らしい香りに仕上げています。
原料:キンモクセイ、イランイラン、レモン、ライム、ロサリナ etc.
使うシーンや季節

秋の風物詩ともいえる金木犀の香りは、鮮やかなオレンジの花が咲き誇る時期と同様に9月から10月にかけての時期に楽しむのがおすすめです。花は咲き始めると1週間ほどで散ってしまいますが、芳香用にエッセンシャルオイルを取り入れることでその華やかで秋らしい雰囲気を引き続き楽しむことができます。
金木犀のエッセンシャルオイルはフルーティーで甘い香りが特徴的ですが、他の花の香りや柑橘系やウッドの香りとも相性がよく、少量をアクセントとして加えることでブレンドに華やかさや秋らしさをプラスすることができます。
ラベンダーに代表される、鎮静作用が高いと言われている「リナロール」という成分も多く含まれているため、夜が長い秋の時期にほっとひと息つきたいシーンにもぴったりです。自宅でのリラックスタイムはもちろん、リラクゼーションサロンや美容院といった場所でのおもてなしや、秋のウェディングシーンにも香りで明るく華やかな彩りを添えることができます。