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アロマソムリエ | アロマのもつ機能性で風邪対策を

 

企業や家庭で感染予防のための対策を行うことが当たり前となっている今、機能と癒しを持ち合わせるアロマセラピーへの関心が高まっています。 アロマを取り入れて気持ちも穏やかに、ストレスフリーな日々を送りたいですね。

アロマセラピーに使われるエッセンシャルオイル(精油)は、その成分に応じて私たちの心や体、また環境に対してさまざま効果が期待できます。 特にいまの時期気になるのが抗菌・抗ウイルス作用ですが、それらの効果が期待できるオイルがいくつか存在します。

古代エジプトでは、ミイラの保存料に使われたり、17世紀にペストが流行ったときに、消毒や抗菌目的でハーブが用いられたりと、抗菌のためのアロマテラピーは古くから用いられ、伝承されてきました。

オーストラリアの先住民が、感染症などの病気に対して殺菌消毒作用のあるティートリーを使用してきたという話も有名です。今回は空気をクリーンに整えるエッセンシャルオイルについてご紹介していきます。

抗菌・抗ウイルス作用とは

まずは抗菌、抗ウイルス、殺菌など、それぞれの薬理作用と、その作用が期待できる精油についてみていきましょう。植物には様々な機能が期待できますので目的にあった香りを選ぶうえでも、それぞれの違いを理解することが大切です。

 

自然界に生きる植物には私たち人間と同じように、自分たちを守るための力が備わっています。植物自身が虫や鳥に食べられないように、また菌などに感染しないように、抗菌や殺菌作用をもともと持っているのです。私たちは植物が本来持つ力を使って、その作用を生活に役立てていくことができます。

 

おすすめのエッセンシャルオイル

ティートリー Tea tree

科名:フトモモ科 
抽出法:水蒸気蒸留法
抽出部位:葉

オーストラリア先住民のアボリジニがこの葉を煎じて飲んでいたことから名づけられたというティートリー。爽やかさと芯のある強さを合わせ持つ、大地や豊かな自然を想わせるアーシーな香りです。主な成分であるテルピネン-4-オール、1,8-シネオールは共に優れた抗菌作用をもつため、ティートリーには、抗菌作用や抗真菌作用が期待できます。
幅広い感染症に対して力を発揮し、呼吸器系の感染症、風邪やインフルエンザ、気管支炎などへの作用が期待できるとされています。

 

ユーカリ・グロブルス Eucalyptus Globulus

科名:フトモモ科 
抽出法:水蒸気蒸留法
抽出部位:葉

生命力が強く、生長が早いユーカリは、種類が500種以上あるともいわれていますが、グロブルスは代表格の品種。ティートリーと同様に、強い殺菌作用が期待できる香りです。
成分の6割以上を占めるのは、1,8-シネオール。揮発性がとても高く、ユーカリ特有の爽快感を感じさせます。去痰、抗炎症作用が期待できるため、風邪などの呼吸器トラブルを改善するのに役立ちます。
また、森の中の木々の香り成分で、森林浴をしているような効果をもたらすα-ピネンも含むため、自然に囲まれているような清々しさを感じることができます。 シャープでクリアーな清々しい香りは頭脳明晰の作用が期待でき、風邪症状時などの鬱屈とした気分の解消や、勉強や仕事時のリフレッシュにも活用されます。

 

ペパーミント Peppermint

科名:シソ 
抽出法:水蒸気蒸留法
抽出部位:葉

清涼感を感じさせるクリアーでさわやかな心地の良い香り。 主な成分は、メントール、メントン、1,8-シネオール。冷却作用をもたらすほか、抗菌や抗ウイルス効果も期待でき、空気環境のケアにも積極的に活用されているなど、さまざまな効果や効能があるといわれています。 乗り物酔いや吐き気をやわらげ、すっきりとした気分に整えてくれたり、鼻づまりといった呼吸器系のケアにもよく使用されています。

 

空気をクリーンに整えるアロマアイテム

アットアロマでは、天然アロマのもつ機能性に着目し、空間をクリーンに整えることをテーマにした「Clean air(クリーンエアー)」シリーズを展開しています。清潔感のあるシャープな香りで空間に働きかけ、風邪の流行る季節によく用いられるユーカリや、消臭作用をもち清涼感あふれる清々しい香りペパーミントなどを中心に10種類の香りをご用意しています。

 

 

99%以上のウイルス除去効果も

「クリーンエアー」シリーズの香りの中でも、特に抗ウイルス作用が高いと言われているのが「C02 クリーンミント」「C10 クリアーティートリー」の香り。北里環境科学センターにてウイルス抑制効果について試験を行った結果、空気中の浮遊ウイルスに対して99%のウイルス除去効果をもつことが実証されました。そんなクリーンエアーシリーズの人気の香りは下記の記事でご紹介しています。

 

【毎日の生活のなかでできること】

玄関やパウダールームをクリーンに整えたい

常にクリーンに保ちたい玄関は、手軽に使えて即効性のあるエアミストや、リードディフューザーコードレスディフューザーなどがおすすめ。 玄関の臭い対策や、湿気や換気が気になる場所には爽やかな香りを使いましょう。

 

 

外出時にも香りを楽しみながらケアしたい

マスクに貼るだけで、気軽に香りを楽しみながらウイルスケアができるマスク用アロマシール。 空気がこもりがちなマスク内も、スーっとする香りで心地よく感じられますよ。


アロマでできる風邪対策について興味をもっていただけましたか?

今回は、アロマの持つ機能の中でもウイルスへの作用についてご紹介していきました。 アロマセラピーは私たちの生活に彩りや癒しをもたらしてくれます。アロマが本来持つ機能、心身へと働きかけをうまく生活の中にも活用しながら、いい香りを日常生活に取り入れ、心身共に健康でいられるように心がけていきたいですね。

アロマソムリエ | カモミール・ローマンの香りと効能・使い方

カモミールはその優れた治癒力により、古代エジプトでは神への捧げ物とされ、4千年前のバビロニアやヨーロッパでは、すでに熱病や婦人病の民間薬として用いられていたという記録があります。 また絶世の美女クレオパトラも、安眠のためにカモミールを沐浴やハーブティーとして使っていたそうです。そのためカモミールは、古くから家庭の中で日常的なハーブとして親しまれてきました。作用も穏やかで、赤ちゃんからご年配の方まで幅広い世代において安心して楽しむことができます。

カモミール・ ローマンの基本情報

主な成分:アンゲリカ酸イソブチル、アンゲリカ酸イソアミル
香りの機能:安眠、鎮静、抗ストレス
キーワード:やさしい、かわいらしい、清楚

カモミールの名前は、「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語の「カマイメロン」に由来します。 これはカモミールの花が青りんごのような香りをもつためです。アンゲリカ酸エステル類という芳香成分が中心となり、ソフトでフルーティーなフローラル調の香りを生み出します。清楚でかわいらしい香りは、パステルカラーのソフトピンクやホワイトといった柔らかなカラーイメージを連想させます。

フォーストレス

満ち足りた時間へ誘う、甘くやわらかなフローラルブレンド。
心身を華やかな香りで包み込んでくれます。
自分にも、人にもいつもより優しくなれるような、穏やかな気持ちになれる香りです。
原料:カモミール、エレミ、ベルガモット、ゼラニウム、イランイラン etc.

S04 リラックス&ビューティー

ゆるやかに気持ちを整えたいときに。
ラベンダーとカモミールの絶妙な甘さが、心と体を解きほぐしてくれる穏やかなブレンド。ほどよい爽やかさもある、優しく洗練された香りです。
原料:カモミール、スパイクラベンダー、ラベンダー、ベルガモット、オレンジetc.

D06 ピースフルスマイル

カモミールのやさしい甘さに、親しみやすいグレープフルーツやベルガモットなどの柑橘系の香りやハーブをブレンド。
やわらかな雰囲気で部屋の中を包み込み、心穏やかな時間をもたらします。
原料:グレープフルーツ、カモミール、ベルガモット、サイプレス、ホーウッド etc.

使うシーンや季節

鎮静作用が期待できるため、朝の時間帯というよりは、昼下がりから就寝時にかけての使用をおすすめします。オレンジなどのシトラス系とブレンドをすると、お子さまのいる子供部屋や家族みんなが集まるリビングに明るく朗らかな印象をもたらしてくれます。一日中パソコンやスマホに向き合って神経を消耗させた日などは、お風呂上がりから寝る前までのひとときに、カモミールの香りをやさしく広げてみましょう。香りとともに、頑張った心と身体を癒してくれます。
この柔らかい甘さとフルーティーな香りは、幅広い年齢層の方に親しんでいただけます。日常的なリラックス空間をより快適なものにするアイテムの一つとして、ぜひいろんなブレンドを楽しみながらカモミールの香りを活用してみてください。

アロマソムリエ | ストレス対策におすすめのアロマオイル

日々の仕事や人間関係の中には、我慢を強いられるシーンや自分の思い通りにならずイラッとしてしまうこともありますよね。
抑えられた欲求や感情は、少しずつストレスとして蓄積していきます。
うまく解消し、リフレッシュをして気分転換していないと、感情が爆発してしまうことも。みなさんはストレスがたまったとき、どのように解消していますか?

身体に負担を掛けない対策を

ストレスを解消する方法はさまざま。「おしゃべりする」「たくさん寝る」「走る」「運動する」「カラオケで大声を出す」など健康的に発散できる場合は良いですが、「好きなものをたくさん食べる」「お酒を飲む」「夜ふかししてゲームをする」など、身体に負担を掛ける方法を取ってしまうこともありますよね。
もちろんそのような方法でも、一時的に気を紛らわすことはできますが、ストレスそのものは発散できません。むしろ、「暴飲暴食してしまった」「寝不足で体調が悪い」など、自己嫌悪に陥り自らストレスを増加させてしまうことも。
そうは言っても、運動習慣のない方や、時間が無くたくさん寝ることが難しい方もいらっしゃいます。



抗ストレスの機能が期待できる「香り」の力

そんなときにおすすめなのが、天然のアロマの香り。
香りをかぐだけで、鼻から取り入れられた有機化合物が身体に効果的に作用し、ストレスケアに役立つと言われています。
どんなに忙しい方でも、香りをかぐだけならできそうだと思いませんか?
次からはシーン別のおすすめの香りをご紹介します。



【シーン別】おすすめの香り

上質な眠りへ導く

ストレスを感じ、不安や緊張が続くと眠りが浅くなります。睡眠が不足すると、短気になり、小さなことでもイライラしやすくなってしまいます。そんな負のサイクルを解消するためには、上質な睡眠をとることが重要。穏やかで鎮静の機能に優れたハーブの香りをご紹介します。



S06 スリープ

リラックス感あるラベンダーハーブの香りに、大人なイメージのジュニパーベリーが加わることで、より深く静かな落ち着きある空間になります。
原料:ラベンダー、スパイクラベンダー、マジョラム、シダーウッド、ジュニパーetc.




スリーピングサポート クールダウン

ラベンダーの香りにミントがアクセントとしてブレンドされている香り。
1日の終わりに頭の中をすーっと落ち着かせてくれるような空間を作り出します。
原料:ラベンダー、スパイクラベンダー、マジョラム、シダーウッド、ペパーミント etc.




ホルモンバランスを整える

ストレスを感じると肌荒れが起こるのは、ホルモンバランスが崩れるから。
天然のアロマの香りの中には、自律神経や内分泌系に作用するといわれている成分が含まれているものも。うっとりと心地よいフローラルの香りに包まれて、身も心もバランスよくなりたいですね。



S04 リラックス&ビューティー

ラベンダーとカモミールの香りを中心に、親しみやすい柑橘もブレンドされている香り。日々の疲れや緊張感をほぐしながらリラックスできる空間をつくりだします。
原料:カモミール、スパイクラベンダー、ラベンダー、ベルガモット、オレンジetc.




D09 コンフォートリラックス

ハーブやウッドなどとのバランスが心地よい、印象的な香り。
花々やハーブが織りなす香りが、心の緊張を解き、柔らかく包み込んでくれるような空間に。
原料:ローズアブソリュート、ラベンダー、スパイクラベンダー、ゼラニウム、ロサリナetc.




前向きな気持ちになりたい

ストレスを感じると、疲れから、ネガティブ思考に陥り何もかも前向きにとらえられなくなることがあります。そんなときには、明るく前向きな気持ちをもたらすと言われている柑橘系の香りの力を借りてみましょう。笑顔を心がけることで、自然と気持ちがほぐれていく効果が期待できます。



B01 オレンジグレープフルーツ

柑橘のみの親しみやすいブレンド。
すっきりとした爽やかさと独特の渋みがアクセントのグレープフルーツがブレンドされることで、爽やかな空間を演出します。
原料:オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット




B10 ベルガモットマンダリン

こちらも柑橘のみのブレンドで、少し大人っぽい雰囲気を持っています。
マンダリンのまったりとした甘さが、フレッシュな爽やかさだけでなく、どこか安心できるような温かさも感じられる香りになります。
原料:ベルガモット、オレンジ、マンダリン




適度なストレスは行動力の源になり、自分を向上させることに役立ちますが、過度のストレスは考え物です。ストレスと上手に付き合って、毎日を明るく健やかに過ごしたいですね。香りの力、ぜひ活用してみてください。

アロマソムリエ | イランイランの香りと効能・使い方

イランイランの香りは好き嫌いがわかれることもありますが、女性の不調を改善する機能が期待でき、日頃から愛用している方も多い香りです。女性的な香りともいわれますが、実は男性からの人気が高い香りでもあります。エキゾチックで魅惑的な香りが、性別を問わず人々を魅了しているのかもしれません。アロマ空間デザインでは華やかなシーンの演出によく使用されます。

基本情報

科名:バンレイシ科
学名:Cananga odorata
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:フィリピン、コモロ、レユニオン、マダガスカル
主な芳香成分:リナロール、β-カリオフィレン、安息香酸ベンジル

まるで、海外のホテルリゾートに来たような印象を受けるこの香りは、異国情緒漂う、甘く、濃厚な香りが印象的です。
非日常感や幸福感を感じる香りのため、ウエディングなどの華やかな空間演出にも好まれる香りです。催淫作用も特徴的で、インドネシアのほうでは、昔から、新婚初夜にイランイランの花びらをベッドにまいているとも伝えられています。イランイラン自体は、黄色の花ですが、ピンクや赤を思わせる魅惑的な香り。いつもとはちがった、華やぎのあるラグジュアリーな雰囲気を創り上げたい時に使いたい香りです。



香りのもつ機能

香りを嗅ぐだけで、リラックスした気持ちになり、心を落ちつかせることができます。またホルモンバランスを調整する成分も含まれているため、冷静になって自分らしさを取り戻したい時に使うと効果的です。

・注意点
百合のように主張のある香りで、好き嫌いの分かれる香りです。嫌いな人は本当に苦手といいます。他の香りとブレンドすると使いやすくなり、香りのアクセントになります。濃度が高いので、使用の際には、量に注意しましょう。



使うシーンや季節

リラックス作用や、女性に嬉しいホルモンバランス調整などの機能も期待できるため、寝室などで過ごすリラックスタイムにおすすめです。ゆっくり眠れるような心身を落ちつかせていく香りです。
新芽が芽吹き花々が咲く、華やぎのある春の季節には、甘く優雅なイランイランの香りがおすすめです。カモミールやラベンダーなどとあわせて、春を楽しみたい香りです。



相性のいいオイル

ハーブ系:クラリセージ
シトラス系:オレンジ、グレープフルーツ、レモン
ウッド系:サンダルウッド
フローラル系:ローズ、ネロリ

オレンジやグレープフルーツなど柑橘系との相性がよく、ブレンドすることで、イランイランらしさは変わらず、強い主張を馴染みやすく、嗅ぎやすくしてくれます。 その他、サンダルウッドなど、同じく温かい地方で育つ植物と相性が良く、よりオリエンタル、エキゾチックな印象を際立たせます。



「イランイラン」をブレンドした香り

B13 イランイランシトラス

イランイランの濃厚で甘い香りが軽やかに広がっていく香りです。フレッシュなグレープフルーツの香りを合わせることで、香り全体が重くなりすぎず、上品な香りでお部屋の中を包み込むような広がりのよさを持っています。
原料:イランイラン、グレープフルーツ、ライム

D07 スタイリッシュグラマー

イランイランやゼラニウム、パルマローザといった華やかで上品な香りの中に、スパイスの効いたジンジャーや渋みのあるライムの香りがアクセントとしてきらりと光ります。甘さがありながらも大人な雰囲気を感じる香りです。
原料:イランイラン、ゼラニウム、パルマローザ、ジンジャー、ライムetc.

D11 ルーセントパープル

シャープな清涼感が特徴のスパイクラベンダーやスペアミントがブレンドされており、「B13 イランイランシトラス」とはまた違った軽やかさが感じられます。上品で洗練された香りを感じながら、自然と落ち着きをもたらします。
原料:イランイラン、スパイクラベンダー、ライム、スペアミント、ユーカリetc.

アロマソムリエ | ゼラニウムの香りと効能・使い方

ゼラニウムは200種類以上の種類があるといわれる多年草の植物で、ピンク色の美しい花を咲かせます。観賞用として広く親しまれており、世界各地で栽培されています。そのなかで精油が抽出される種類のものはローズのような香りがすることからも、「ローズゼラニウム」と呼ばれています。華やかなローズを思わせる香りは女性からの人気が高く、化粧品やヘアケアの香料として使われることも。テンジクアオイやニオイゼラニウムなどの別名でも親しまれる香りです。 今回はゼラニウムの香りと、おすすめのブレンドオイルについてご紹介。ぜひチェックしてみてください。

ゼラニウムの基本情報

主な成分:シトロネロール、ゲラニオール、蟻酸シトロネリル
香りの機能:抗ストレス、精神安定、ホルモン分泌調整、虫除け
キーワード:華やか、落ち着き、艶やか

華やかなローズを彷彿させるような女性らしいフローラルな香りですが、葉から抽出されているためグリーンな印象も併せ持っています。葉や茎の中の油胞に精油が含まれているため、ゼラニウム自体からもふんわりといい香りが広がります。抗ストレスや精神安定といった働きがあるので、心身を整えあらゆるバランスの乱れを整えてくれる香りとして広く親しまれています。嗅いでいるだけで幸せな気分になり、自然と前向きに元気になれるような効果が期待できます。

B16 ゼラニウムラベンダー

ゼラニウムとラベンダーのみずみずしいフローラルな香りが軽やかに感じられる香りです。抗ストレス作用や精神安定の効果が期待できるゼラニウムと、高い鎮静効果をもつラベンダーをブレンドしており、心を落ち着け前向きな気持ちをもたらします。爽やかな香りをもつレモンもブレンドされており、心身をリフレッシュさせ気分の切り替えを促してくれるような効果が期待できます。
原料:ゼラニウム、ラベンダー、レモン

D09 コンフォートリラックス

ゼラニウムやラベンダーの他にも、鎮静効果がありながら気分を高揚させてくれるような働きをもつローズなどがブレンドされた、上品でやわらかな雰囲気をもつフローラルグリーンの香りです。まるで上質なファブリックに包み込まれているかのような安心感をもたらします。また、空気環境をクリーンに保ちながらストレスケアにも役立てることができると言われているロサリナもブレンドされています。
原料:ローズアブソリュート、ラベンダー、スパイクラベンダー、ゼラニウム、ロサリナetc.

D12 ブリリアントレッド

幸福な気持ちを思い出させてくれるような、ジャスミンやイランイランといった甘く華やかなフローラルな香りを中心にブレンドされています。大胆な華やかさがありながら品のよさも併せ持っており、ドラマティックで壮麗な印象をもつ香りです。ジャスミンやイランイランには、心を落ち着かせ前向きな気分をもたらす効果が期待できます。
原料:ジャスミンサンバック、ゼラニウム、イランイラン、オレンジ、クラリセージetc.

使うシーンや季節

ゼラニウムは、そのピンク色の花のイメージや華やかなローズのような香りから、「エレガント」「ロマンチック」といったキーワードが似合う香りです。ウエディングやパーティーなどの華やかなお祝いのシーンを艶やかに彩れば、幸せムードがより引き立ちます。
その機能性から、四季を問わずに体調とあわせてパーソナルに活用する方も多いですが、空間演出では春がおすすめ。すこしグリーン調の印象をまとう香りは、春の季節には草木との相性もよく甘美に空間を演出します。また、秋が深まり、冬にかけて落ち葉ちらつく季節には、ローズのような華やかさが落ち着いた印象を演出するなど、使い勝手のいい香りです。

アロマソムリエ | スギの香りと効能・使い方

日本の北から南まで広い範囲に日本で一番多く植えられていると言われているスギ。日本一樹高が高くなる木と言われており、樹齢2,000年を超えるものも存在し、古くから日本人の生活とともに育まれてきました。抗菌や防虫、防腐作用があることから住宅の建材や家具の材料としても古くから親しまれています。
季節によっては花粉症に悩んでいる方はスギと聞くだけでネガティブなイメージを抱くこともあるかもしれませんが、枝葉から抽出されるエッセンシャルオイルはすっきりと爽やかな森林を思わせるような心地よい香りで、多くの方に親しまれています。

基本情報

科名:スギ科
学名:Cryptomeria japonica
抽出部位:葉、枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:日本
主な芳香成分:α-ピネン、シス-β-オシメン、ヘディカリノール
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:中~強

香りのもつ機能

スギの香りは木材と同様に抗菌や防虫の作用が期待でき、クリーンな空間をつくりだします。香りを嗅いでいると爽やかで森林浴をしているかのような気分が感じられ、心身をリラックスする作用に優れています。自然と呼吸が深くなり、安眠効果にもつながります。心にバランスと静けさを与えてくれ、気分を切り替えたいときや、ストレスを感じているとき、眠りに悩みを抱えている時などに取り入れたい香りです。



使うシーンや季節

スギの香りは、爽やかな森林を思わせるような雰囲気をもっているので、1日の始まりに香らせることで気持ちのいい朝の時間を過ごすことができます。その日の気分によって、一緒にブレンドする香りを変えると、より心地よく過ごすことができるでしょう。リフレッシュにもリラックスにも使えるような面を持っている香りなので、仕事や家事に疲れてしまった時の気分転換などにも使うことができます。香りをお部屋に広げながら深呼吸すると、すっきりとした気分を味わえます。
また、日本人の生活の中で馴染みの深い香りでもあるので、日本らしい空間を演出したい際や、心が落ち着くようなおもてなしをしたい際にも活躍してくれます。ブレンドに加えることで和の雰囲気や爽やかさ、落ち着きを演出することができます。和モダンのインテリアをあしらった空間や、深い呼吸を促したい客室やリラクゼーション空間、ご自宅の寝室など幅広いシーンで活用できる香りです。



相性のいいオイル

ウッド系:サイプレス、シダーウッド、ジュニパー
シトラス系:ベルガモット、ライム
ハーブ系:ローズマリー、ラベンダー、マジョラム

同じウッド系の香りとブレンドすることで、より深みのある森のような香りを楽しむことができます。また、柑橘系の香りとも相性がよく、ベルガモットは落ち着き、ライムは爽やかさを引き立てたりと、合わせる香りによって様々な表情を見せてくれます。



「スギ」をブレンドした香り

JB06 飛騨杉

岐阜県の飛騨高山で育ったスギのフルーティーさのある爽やかさを活かしたブレンド。
思いっきり深呼吸したくなるような、気持ちを爽やかにリフレッシュしてくれる香りです。
原料:飛騨杉、シダーウッド、パイン、ジュニパー、ローズマリー etc.


アロマソムリエ | 高野槇の香りと効能・使い方

東北地方から九州の山地に自生している日本固有の常緑針葉樹。高野山真言宗の総本山である和歌山県の高野山に多く生育していたことからその名がつけられたと言われています。その昔、弘法大師空海が御仏前に花の代わりに高野槇の枝葉を供えたという言い伝えもあり、高野山では現在でもその慣わしが残っています。
木部は樹脂が多く水に強いのが特長で、古代より棺や水桶、建材、仏具など様々なシーンで利用されてきた、日本の伝統的な樹木です。
以前は、お供え用に剪定された後の枝葉の部分はお金を払って廃棄処分されていましたが、その香りの良さから精油としても利用されるようになりました。高野槇は成長がゆるやかで採油量も少ないため、枝葉から抽出されるエッセンシャルオイルはとても貴重です。

基本情報

科名:コウヤマキ科
学名:Sciadopitys verticillata
抽出部位:葉、枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:日本
主な芳香成分:α-ピネン、リモネン、ミルセン
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:中~強

香りのもつ機能

高野槇の香りは、材木として使用される木部と同様、抗菌や消臭の効果が期待できます。また、香りのもつ針葉樹ならではの青々しく爽やかな印象から、森林浴をしているような心地よさや、心身を落ち着かせる鎮静の効果もあると言われています。リフレッシュとリラックスの両方の効果が期待でき、アロマ空間デザインでも重宝される万能な香りです。



使うシーンや季節

高野槇の香りは、機能性や香りを活かして様々なシーンで活用することができます。
例えば、空気がこもりがちな場所や、お部屋の空気をきれいにしたい場面に。抗菌や消臭の効果が期待でき、すっきりとした香りの印象を持っているので、清潔感がありながら落ち着く空間をつくりだします。
心に働きかける効果も期待できますので、気持ちを切り替えたい時や心を落ち着けたい時には、自然と深い呼吸ができるでしょう。
また、香りのもつ荘厳で気品のある雰囲気を活かして、上質なアロマ空間を演出することもできます。実際に、多くの高級ホテルやカーディーラーなどでもおもてなしとして取り入れられており、日本らしい和の雰囲気から感じられる安心感がありながら、洗練された印象をもたらします。ご自宅でも、人が集まるシーンで香りを広げておくと、いつものお部屋がワンランク上に感じられるような空間でお客様を迎えることができます。



相性のいいオイル

ウッド系:サイプレス、ヒノキ、ティートリー、ユーカリ
シトラス系:レモン
ハーブ系:ラベンダー、マジョラム

木部から抽出されたウッドの香りや、ハーブの香りと一緒にブレンドすると、あたたかみのある印象に仕上げることができます。高野槇のすっきりとした印象を活かしたい時には、枝葉から抽出されるティートリやユーカリなどのシャープな香りと合わせるとユニセックスでかっこいい印象の香りに。



「高野槇」をブレンドした香り

JB03 高野槇

様々な木々の香りとブレンドすることで高野槇の香りのもつ個性を調和しながら、神聖な空気感が存分に楽しめるブレンドです。
原料:高野槇、ファーニードル、ホーウッド、ヒノキ、シダーウッドetc.


アロマソムリエ | ロサリナの香りと効能・使い方

ロサリナ(ロザリーナ)は、オーストリア原産の植物で、世界的にも流通が多くなく稀少性が高いと言われています。
精油に含まれる成分がラベンダーの成分と似ていることと、ティートリーの近縁種であることから、別名「ラベンダーティートリー」ともよばれています。
オーストラリアのニューサウスウェールズ北東沿岸地域や、クイーンズランドの内陸部に生育する低木で、古くから先住民たちはこの精油を薬に、また樹皮を毛布や屋根の代用として使用していたといいます。



基本情報

科名:フトモモ科
学名:Melaleuca ericifolia
抽出部位:葉、枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:オーストラリア
主な芳香成分:リナロール、1,4-シネオール
香りのタイプ:ウッディー
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:やや弱



香りのもつ機能

昔から医薬的にも使われてきたロサリナは、近縁種であるティートリーと同じように抗菌抗ウイルス作用に優れています。
一方でロサリナの香り成分は、同じフトモモ科の植物としては珍しく、リナロールという鎮静、不安、疲労回復作用をもつ成分が約半分を占めているため、日常のリラックスタイムにも向いている香りです。
空気環境をクリーンに保ちながら、ストレスケアにも役立てることができる、現代社会を生きる私たちをサポートしてくれる香りの一つといえます。



使うシーンや季節

ロサリナは、香りは爽やかですがマイルドでラベンターのような甘さも持ちあわせているので、季節を問わず、一年中日常の様々なシーンで活用しやすい香りです。
リラックスの活用では、眠る前に寝室に漂わせるのがおすすめ。おだやかな香りとブレンドして漂わせておくだけで、程よい爽やかさが心地よい睡眠環境をつくりあげてくれます。

また、空気をキレイにすっきりと整えてくれるので、水場などのじめじめした空間をクリーンに整えることができます。近しい印象の爽やかなティートリーやユーカリ、ラベンダーやスパイクラベンダーなどとブレンドすれば、ハーバルな印象を引き出しつつ、心地よさを感じさせてくれます。

その他にも、柔らかさや透明感のある空間だけではなく、モノトーンで統一されたクールな印象のインテリアやモダンな印象のおしゃれな空間にも合わせられる香りです。 重厚感のあるウッド調の香りにロサリナや、スパイスなどをブレンドすれば、すこし個性的でいながらも洗練された、大人な雰囲気の空間を創りあげます。



相性のいいオイル

ハーブ系:ラベンダー、ローズマリー、ペパーミント
ウッド系:ユーカリ、サイプレス、パイン
フラワー系:ゼラニウム、イランイラン

比較的多くの香りと馴染みやすいロサリナですが、ラベンダーは同じ成分を含むことからとても相性のよい組み合わせです。また、イランイランやゼラニウムなど重くなりがちな香りとロサリナをブレンドすると、透明感や軽さが生まれ、バランスを整えやすくなります。刺激の強いユーカリやティートリーとブレンドすると、清涼感がやわらかくなるため、すっきりとした香りが欲しいけれど、スッとするような香りが苦手という場合はぜひ試してみてください。



「ロサリナ」をブレンドした香り

B11 ユーカリラベンダー

ロサリナに近しい印象のユーカリとラベンダーをブレンドした香り。
ロサリナが加わることで、より馴染みあいそれぞれの香りが引き立ちます。
原料:ユーカリ、ラベンダー、ロサリナ



D08 グレイッシュウッド

ロサリナにスパイスやウッドをブレンドした、モダンでおしゃれな印象の香り。
様々な香りがブレンドされているため、深みのある香りをお楽しみいただけます。
原料:サイプレス、ロサリナ、ネロリナ、ローレル、クローブetc.



D09 コンフォートリラックス

ローズがメインの上品で贅沢な香り。
ロサリナ以外にもゼラニウムやラベンダーが入っているため、ハーブやグリーンの印象も感じます。
原料:ローズアブソリュート、ラベンダー、スパイクラベンダー、ゼラニウム、ロサリナetc.


アロマソムリエ | ジャスミンの香りと効能・使い方

ジャスミンは、インドなどの熱帯や亜熱帯地方に広く生育する植物で、約300種もの品種があると言われています。精油は、たくさんの花からほんの少しの量しか取れないため、非常に高価なオイルであることでも知られていますが、その香りの良さから「花の王」という別名もあります。古くから世界各地で愛され、香水の原料として人気の高い香りで、欧米などでは女性の名前にもよく使われています。
近年では丈夫で育てやすいことから、日本でも民家の庭でよく見かけるようになりました。5月頃、夜に外を歩いていると白や黄色の花から漂う良い香りに出会うことができます。

基本情報

科名:モクセイ科
学名:Jasminum officinale
抽出部位:花
抽出方法:溶剤抽出法
主要産地:インド
主な芳香成分:酢酸ベンジル、ファルネソール、ゲラニオール、ジャスモンなど
香りのタイプ:フローラル
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:強程度

香りは、「花の王」の名のとおり大変華やかで甘い花の香りです。濃厚な香りからは、熱帯のエキゾチックさも感じられます。200種類以上ともいわれる数多くの成分から構成された香りで、複雑な繊細さの中にはわずかに動物的(アニマリック)に感じられる、独特な香りが含まれているのが特長です。そのクセになるような香りの良さは、他の花にはない魅力といえるでしょう。


香りのもつ機能

香りの良さだけでなく、ストレスを抱えた心を解きほぐし、バランスを取ってくれる効果効能も持ち合わせています。気分を落ち着かせると同時に、前向きな気持ちを思い出させてくれます。疲れて積極性を失っているときや、悲観的になっているときに、自信や意欲を取り戻させてくれる効果も。幸福感や高揚感のある香りなので、1人の時間にはもちろん、大切な人とゆっくりとリラックスして過ごしたい時にもぴったりです。
また、女性の味方になってくれる香りとも言われています。ホルモンバランスを整え、月のリズムの影響ですぐれないときに香りを取り入れると、つらさを和らげてくれる効果が期待できます。


使うシーンや季節

心を落ち着かせながら高揚感や幸福感をもたらす香りなので、ブライダルの場面やパーティのおもてなしなど、とっておきのシーンで使用するのがおすすめです。また、優雅なシーンで心をほぐしリラックスさせるためにも活躍します。
週末の夜、一人ゆっくりと過ごす時間や、家族や友人、恋人とのひとときに。心身ともに満たされた気分に浸ることができます。ナーバスになりがちな、大切な予定のある前日の夜に、気分をほぐしながら明るく前向きに過ごす助けにもなります。


相性のいいオイル

ハーブ系:レモングラス、ゼラニウム
シトラス系:オレンジ、ベルガモット
ウッド系:サンダルウッド、ホーウッド、シダーウッド
フラワー系:ローズ、ネロリ

甘く特長的でエキゾチックな魅力を引き出してくれる、サンダルウッドやレモングラスなど熱帯原産の香り同士の組み合わせをはじめ、様々な香りとの相性を楽しむことができます。スパイス系との相性も良いです。


「ジャスミン」をブレンドした香り

S02 ハッピー

名前の通り、明るく元気な気持ちをもたらすイメージでつくられた香りです。あたたかみのあるオレンジをはじめとする柑橘系の香りに、幸福感を感じるジャスミンの香りが加わり、自然と笑顔になれるような香りに仕上げました。
原料:オレンジ、ジャスミン、タンジェリン、ゼラニウム、マンダリンetc.

JD06 淡(AWA)

ジャスミンやイランイランの華やかさに、アクセントしてシソが加わることで、満開の桜の景色を思わせるような趣深い香りになっています。濃厚な花々の香りを爽やかなグレープフルーツがまとめ、軽やかな春の雰囲気が感じられます。
原料:ジャスミン、イランイラン、シソ、ゼラニウム、グレープフルーツetc.

D12 ブリリアントレッド

S02やJD06とは異なり、ジャスミンの甘く濃厚な香りが全面に出された品のあるフローラルな香りです。華やかでありながらグリーンな印象も合わせもつゼラニウムが、ジャスミンのフローラルな香りを引き立たせています。
原料:ジャスミンサンバック、ゼラニウム、イランイラン、オレンジ、クラリセージetc.

アロマソムリエ | マジョラム・スイートの香りと効能・使い方

地中海沿岸地域を原産とするマジョラム・スイートは、20~60cm程度まで成長するシソ科のハーブで、丸みを帯びた小さな葉形が愛らしく、初夏には白や淡い桃色の可憐なお花を咲かせます。マジョラム・スイートは寿命を延ばしてくれるという言い伝えから、ラテン語で「より大きく(major)」を意味する「marjonara(マヨナラ)」という種小名が付けられたという説があります。また、中世ヨーロッパでは「幸福のシンボル」として、新婚夫婦へマジョラムの花冠を贈る慣わしがありました。衛生的な管理が遅れていた中世ヨーロッパでは、疫病除けや魔除けのお守りとして、抗菌作用のあるマジョラムをはじめとするハーブや小花を束ねた「タッジーマッジー」を持ち歩いていたと言われています。



基本情報

科名:シソ科
学名:Origanum marjorana
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:エジプト、スペイン
主な芳香成分:テルピネン-4-オール、リナロール、ボルネオール
香りのタイプ:ハーバル
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:やや強い



香りのもつ機能

マジョラム・スイートの主な芳香成分である「テルピネン-4-オール」により、緊張などで高ぶった興奮状態を落ち着かせるリラックス作用が期待できると同時に、強壮作用により心が安定感を取り戻し、バランスをとってくれます。心身ともにリラックスへと導くことから、睡眠サポートとしても役立てることができます。
また、抗菌、抗ウイルスの作用も期待できるため、空気をキレイに整えたい空間でも活用できる香りです。



使うシーンや季節

マジョラム・スイートはほのかにスパイシーで温かみのある香りなので、季節的には少しずつ冷え始める秋頃から春頃までが特におすすめです。また、リラックス作用も期待できることから、午後からおやすみ前にかけてのくつろぎタイムの演出に向いています。やや甘さを持つ香りですが、男性の方にも使いやすい甘さですので、カップルやご家族で共有する空間でもおすすめです。

幅広くパブリックな場所で演出する場合は、リラックス作用や強壮作用などの機能性を活かしてリラクゼーションスペースで使われる他、マジョラム・スイートの持つグリーンのカラーイメージや個性的な印象を活かして、モダンなデザインの空間にも使われます。また、創造性を掻き立てるように香り立つマジョラム・スイートの独特な雰囲気とほのかなスパイシーさは、クリエイティブな仕事が求められる空間にもおすすめです。

どこかほっとするようなやさしさと温かみ、そして独創的な個性を持ち合わせるマジョラム・スイートの香りは、心のバランスを整え、フラットな気持ちをもたらしつつも、新たなアイデアのインスピレーションを湧かせてくれるような、新鮮な印象を創り出します。



相性のいいオイル

シトラス系:ベルガモット、グレープフルーツ、レモン
ウッド系:ホワイトサイプレス、パイン
ハーブ系:プチグレン、ラベンダー
フラワー系:ゼラニウム

マジョラム・スイートは、少量使いでコクや甘味をもたらします。ハーブの中では温かさや、やさしさに包まれるような雰囲気を作ることができ、ミルキーな印象を与えます。メイン使いというよりは、ポイント使いで濃い緑を表現したり、反対に濃くなりすぎた色味をやわらげ、パステル調のトーンにしてくれたりします。



「マジョラム・スイート」をブレンドした香り

C08 ラベンダーハーブ

空気を浄化する機能が期待できるトドマツをベースに、ラベンダーやマジョラム・スイートのやさしいハーブを感じられるフローラルハーブの香り。
清々しさだけでなく、華やかでエレガントな印象をもたらします。
原料:トドマツ、ラベンダー、マジョラム、ユーカリ、パインetc.



S06 スリープ

ラベンダーにマジョラム・スイートのミルキーな甘さが加わった、温かみを感じる香り。
心身ともに安定感を取り戻せるような、心地よい睡眠空間を演出します。
原料:ラベンダー、スパイクラベンダー、マジョラム、シダーウッド、ジュニパーetc.



ピュアインスパイア

グレープフルーツやスペアミントの親しみやすさとマジョラム・スイートの個性的な印象をあわせもつ、シトラスハーブの香り。
新しいアイデアのひらめきが生まれるような前向きで明るい印象をつくりだします。
原料:グレープフルーツ、スペアミント、マジョラム、ライム、ユーカリ etc.


アロマソムリエ | コリアンダーの香りと効能・使い方

コリアンダーはヨーロッパ東部、地中海沿岸を原産とするセリ科の一年草(または二年草)で、古代より宗教儀式などで使われてきた歴史のある植物です。紀元前1,500年頃の医学書ではコリアンダーの料理法や利用法が記されていたことがわかっており、旧約聖書にも登場しています。
中国では香菜(チャンツァイ)、タイではパクチーとよばれ、葉の部分は南米やアジアといった熱帯地方のエスニック料理に欠かせません。近年日本でもパクチーの人気が高まっていますが、葉の部分の香りは独特のクセがあり、好みが分かれる食材でもあります。




基本情報

科名:セリ科
学名:Coriandrum sativum
抽出部位:種子
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:モロッコ、ロシア
主な芳香成分:リナロール、α-ピネン、カンファー
香りのタイプ:スパイス
香りの揮発性:トップノート~ミドルノート
香りの印象:強い



香りのもつ機能

成分のうち、鎮静作用を司る「リナロール」が半分以上を占めます。また、似たような作用をもたらす「α-ピネン」なども含まれることから、リラックス効果が期待できます。
コリアンダーの刺激的な香りは、無気力で元気が出ない時などに気分を高揚させ、やる気アップや集中力を高めることにも役立ちます。



使うシーンや季節


アロマ空間デザインにおいて、コリアンダーは空間のイメージを大きく左右する重要な香りの一つです。
脇役として使うことが多いながらも、時にはポジティブ、オリジナリティー、先進的といった印象を、また時には温かみを助長するような印象をもたらします。

インテリアスタイルも、ナチュラルなものからオリエンタル、モダンといったスタイルまで幅広く使えます。とくに、個性的なデザインや流行りのアイテムを取り扱うアパレルやセレクトショップ、またホテルエントランスでの演出に向いている香りです。
香り自体も独特な個性があるため、一度体感すると忘れられないような特別感のある演出をすることができます。

コリアンダーの香りの魅力は、単なるスパイス系というだけでなく、じんわりと温かくなるような柔らかな甘さをもち合わせているところにあります。甘さといっても、ローズやゼラニウムなどの様な華やかなイメージではなく、スパイシーな刺激も感じられるキレのよい甘さのため、スイートな印象が苦手な方にもおすすめできる香りです。
普段使いの香りにコリアンダーをほんの数滴プラスして、いつもと違う空間を楽しんだり、気分転換をしたりと、日常のアクセントとして活用することができます。



相性のいいオイル

シトラス系:ベルガモット、グレープフルーツ、ライム
ウッド系:ヒノキ、ホワイトサイプレス、ジュニパー
ハーブ系:ローズマリー、マジョラム、ラベンダー
バルサム系:フランキンセンス

コリアンダーは個性的な香りのため、ブレンドのメインというよりは、他の香り同士をつなぐ潤滑油として活用することで、その魅力を活かせる香りです。ハーブ系とフローラル系、またはウッド系の香りが上手くまとまり、香りのアクセントとして独特なニュアンスと奥行きを出すことができます。
フランキンセンスやヒノキなどとブレンドすると、温かみのあるスパイシーさが際立ち、またグレープフルーツなどの爽やかなシトラス系と合わせると、個性あるシトラス調の香りが表現できます。



「コリアンダー」をブレンドした香り

B07 ベルガモットラベンダー

リラックスの定番であるラベンダーとベルガモットの組み合わせに、コリアンダーのアクセントが効いた香り。
甘く柔らかな、ゆったりとしたくつろぎをもたらします。
原料: ベルガモット、ラベンダー、コリアンダー




CITY series OSAKA

シトラスの親しみやすさの中にコリアンダーの個性が光る、明るく朗らかなスパイシーシトラスの香り。
笑顔があふれるようなポジティブな印象をつくりだします。
原料: オレンジ、ベルガモット、ブラックペッパー、マジョラム、コリアンダー etc.




CITY series SHIBUYA

洗練されたウッド調の香りに華やかな印象のハーブと、独特なニュアンスをもつコリアンダーが合わさった香り。
奥行のある個性的な香りが、自分だけのリラックスタイムを演出します。
原料: レモングラス、ブッダウッド、パチュリ、ゼラニウム、コリアンダー etc.




アロマソムリエ | 柚子の香りと効能・使い方

柚子は日本の伝統的な柑橘のひとつで、国内生産の約半分が高知県で栽培されています。古くから調味用に使われ、みかんのようにそのまま食べることは少なく、料理の味や香りを引き立てるために使われることが多いです。日本の柚子は、昼夜の寒暖の差が大きい内陸の山間部に産地が集中しており、海外に比べ香り高いのが特長です。
また、柚子といえば冬至の風物詩の「ゆず湯」があります。銭湯ができた江戸時代に始まったといわれており、「冬至にゆず湯に入ると風邪を引かない」と言われています。柚子の果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果や、芳香によるリラックス効果も期待でき、日本の冬の慣習として親しまれています。



基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus junos
抽出部位:果皮
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地: 日本
主な芳香成分:d-リモネン、γ-テルピネン



香りのもつ機能

柑橘ならではの爽やかな香りからリフレッシュのイメージをもつ方もいらっしゃるかと思いますが、ゆず湯に入ると心身がほぐれていくように、柚子の香りには高いリラックス効果も期待できます。鎮静作用のあるリモネンという成分を多く含むため、交感神経の働きを穏やかに鎮めてくれると言われています。イライラしてしまう時や気分が落ち込んでしまった時にもやさしく寄り添い、自然と前向きな気持ちをもたらしてくれます。



使うシーンや季節

柚子のエッセンシャルオイルは、果実が収穫される秋から冬にかけての季節に蒸留されることも多く、フレッシュな香りを楽しむことができます。爽やかさの中にあたたかみを感じられる香りなので、気温の下がる時期の空気をやさしく包み込みます。
日本人に馴染みの深い香りで、安心感やどこか懐かしさのある空間をつくりだし、香りを嗅ぐだけで心が温かくなるような気分をもたらします。子供から大人まで「いい香り」と感じる親しみやすさから、人が多く集まる商業施設や宿泊施設、ご自宅のリビングでの家族団らんのシーンなどにもおすすめです。
果実やエッセンシャルオイルの黄色いカラーのイメージから、ナチュラルなインテリアや和の雰囲気のあるお部屋にもよく似合い、空間に明るさをもたらしてくれます。 また、穏やかな香り立ちで他の香りとブレンドすることで様々な印象を楽しめます。他の和精油やウッドやフローラルなど様々香りと相性がよく気分に合わせてブレンドしてみるのもよいでしょう。



相性のいいオイル

シトラス系:オレンジ、マンダリン
ウッド系:ヒノキ、パチュリ、サンダルウッド
フローラル系:ゼラニウム、ネロリ



「柚子」をブレンドした香り

JB04 柚子

柚子の他に伊予柑やカボス、グレープフルーツ、オレンジといった様々な柑橘類をブレンドすることで、果実らしいフレッシュさだけでなく奥行きのある香りをつくりだしています。
原料:柚子、伊予柑、カボス、グレープフルーツ、オレンジetc.



D02 アーバンスカイ

キリッとした爽快感がクールな印象のライムやユーカリ、やわらかく落ち着きのあるヒノキとブレンドすることで、都会的で開放感のある印象に。
原料:ライム、ユズ、ユーカリ、ヒノキ、ティートリーetc.



スリーピングサポート フィールマイルド

ベルガモットやネロリといった鎮静効果の高い香りと合わせることで、柑橘のあたたかみを感じながら自然とリラックスできるような香りに仕上げました。
原料:ベルガモット、ネロリ、ユズ、オレンジ、フランキンセンス etc.


アロマソムリエ | ホーウッドの香りと効能・使い方

和名を「芳樟(ホウショウ)」といい、クスノキの変種といわれています。主に台湾や中国南部に分布し、日本では昭和22年に台湾から種子が持ち込まれ、鹿児島県にて増産が始まったとされています。
ホーウッドは、ローズウッドの代用としても知られています。ローズウッドがワシントン条約の保護の対象となったことで、ブラジル産ローズウッドの輸出入が難しくなり、その香りの印象が似ているということから注目を集め始めたのがホーウッドでした。
香りはローズウッドにとても似ていますが、より軽やかさがあり、甘さとスパイシーさが感じられるのは、ホーウッドの特徴と言えます。



基本情報

科名:クスノキ科
学名:Cinnamomum camphora
抽出部位:木部
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:中国、台湾
主な芳香成分:リナロール、トランスリナロールオキサイド
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:中~強



香りのもつ機能

ホーウッドの芳香成分のうち、80%以上を占めるのがリナロール。リナロールは、ラベンダーやベルガモット等にも含まれ、高い鎮静作用が期待できると言われています。また香りも穏やかなことから、ストレスを感じた時やおやすみ前など、心を解放してリラックスしたいときに使うのがおすすめです。
すっと肩の力が抜けていくような、緊張を解してくれる働きが期待できます。



使うシーンや季節

ホーウッドのキーワードといえば、落ち着き、クラシック、エレガントなど。ウッドの中でもひときわ華やかさと甘さをもち、空間演出では暖かみのあるムードを演出することのできる香りです。カラーイメージも茶色だけでなく、赤やオレンジなどの暖色系の色味も表現します。

香り自体には癖がなく、アロマ初心者の方や、強い香りが苦手という方にも使いやすく、活用シーンも幅広いのが特徴です。
リラックス作用のある香りなので、心と身体を休める時間に使うのがおすすめです。たとえば、自宅であればくつろぎの時間を過ごすリビングや寝室で香りを広げると、ほっと心が和むリラックスタイムを演出できます。
また、イランイランやローズといった華やかなフローラル調の香りとブレンドして、ブライダルやパーティーなどで祝福ムードを高める演出をしたり、フランキンセンスやサンダルウッドなどの落ち着いたウッドの香りとブレンドして、格式高いホテルのエントランスでのおもてなしの演出をすることもできます。 日常的な癒しのひとときから、ちょっとクラシカルな特別空間まで、様々な表現が叶うホーウッドの香りです。



相性のいいオイル

ウッド系:フランキンセンス、サンダルウッド
フローラル系:イランイラン、ゼラニウム
ハーブ系:ラベンダー、クラリセージ

基本的に色々なオイルと合わせやすく、合わせるオイルによって華やかにも落ち着いた印象にもなります。 優しさや柔らかさを出したい時の香りのベースになりやすく、ウッドの中では、西洋的な表現ができる香りと言えます。



「ホーウッド」をブレンドした香り

B19 フランキンセンスウッド

フランキンセンスとホーウッドを中心に、アクセントにサンダルウッドが加わり、気品のある静けさを感じられる落ち着いた香りです。
原料:フランキンセンス、ホーウッド、サンダルウッド



C06 ウォームフィール

柑橘、フローラル、ウッドなどの香りにさらにジンジャーのスパイシーさが加わり、奥深い香りです。ホーウッドなどのまったりとした甘さがあたたかみのある印象をつくりだします。
原料:ジンジャー、オレンジ、ホーウッド、イランイラン、シダーウッドetc.



JB07 薩摩芳樟

鹿児島県産の芳樟とホーウッドをブレンドした香りで、芳樟の木の枝葉の爽やかさや上品な甘さを存分に感じられます。
原料:薩摩芳樟、ホーウッド、パルマローザ、ユーカリ、クラリセージ etc.


アロマソムリエ | クローブの香りと効能・使い方

インドネシアやマダガスカルといった熱帯地方が原産のクローブは、古くから世界各地で人々の生活の中にあり、健康を保つための有用植物として、また料理やお菓子づくりに欠かせないスパイスとして活用されてきた長い歴史をもつ植物です。強いスパイシーな甘さのあるやや個性的な香りですが、独特な魅力ある香りは、底知れぬ奥深さを感じさせます。中国では「丁子」と呼ばれ、漢方薬として重宝されるなど、その効果や効能も優れており注目が高い香りです。大航海時代には、金と同等の価値があるとされていたともいわれています。



基本情報

科名:フトモモ科
学名:Eugenia caryophyllata
抽出部位:蕾
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:インドネシア、マダガスカル、スリランカ
主な芳香成分:オイゲノール、酢酸オイゲノール、β-カリオフィレン



香りのもつ機能

主な成分は、オイゲノール、酢酸オイゲノール、β-カリオフィレン。中でも、主成分であるオイゲノールは70%以上含まれており、強い抗菌作用、抗ウィルス作用、鎮痛といった特徴をもちます。中国などの伝統医療においては、クローブの蕾を口に含み、歯痛を和らげたり、また16世紀~17世紀、ヨーロッパでペスト(黒死病)が大流行した際には、医師たちは感染を防ぐために、クローブやシナモンなどのスパイスを詰めた革のフェイスマスクをつけ、吸い込む空気をろ過し、清潔な空気を作る効果を期待しました。
また、スパイシーで刺激のある香りは、気力が弱り沈んでいる心を盛り上げ、やる気を出してくれる働きがあります。なんとなく元気がでないときや、ぼーっとしてしまうときに、前向きにものごとに取り組めるような、活力を与えてくれます。 オレンジなどの柑橘の元気なイメージの香りと一緒に使うと、さらに明るくフレッシュな雰囲気が楽しめます。



使うシーンや季節

クローブの香りは、お部屋でのリラックスタイムにぴったり。食後のティータイムや、大切な人と過ごす団らんの時間などに香らせると、暖かさや幸福感をぐっと盛り上げてくれるでしょう。特におすすめの季節は秋から冬にかけて。欧米では、オレンジなどの柑橘にクローブを直接刺して、シナモンをまぶし、乾燥させて作る「フルーツポマンダー」が、クリスマスシーズンを楽しむアイテムのひとつとして、飾られることで有名です。香りを楽しむだけでなく、古くは感染症などを防いだり、カビの増殖を予防したりする実用性や魔よけの意味も兼ねて、持ち歩いたり、お部屋の中に飾っていたという歴史をもち、長く愛されている楽しみ方のひとつです。作り方も簡単なので、香りを楽しみながらぜひ作ってみてください。



相性のいいオイル

ハーブ系: ユーカリ、ラベンダー、ティートリー、ペパーミント
シトラス系:オレンジ、マンダリン
ウッド系:フランキンセンス、ベンゾイン
フローラル系:イランイラン、ローズ

クローブは、オレンジなどの温かみを感じるシトラス系や、イランイランやローズといった華やかなフローラルの香りととても相性がよく、香りの魅力をぐっと引き立ててさらに深みを加えてくれます。フランキンセンスやベンゾインといった樹脂系の香りともよく合い、独特の甘さや重厚感がプラスされた奥深い 香りに仕上げてくれます。トップノートにシャープな印象も持ち合わせているので、ハーブ系の香りとも比較的相性がよく、ほんの少量加えるとグリーンな雰囲気にスパイシーな刺激をもつ、魅力的な香りを作ります。ただし、とても香りが強いので1滴ずつ香りの変化に気を付けながら使用することをおすすめします。



「クローブ」をブレンドした香り

S05 メディテーション

クローブのスパイシーな香りをアクセントに、ハーブや木などの香りが複雑に混ざり合い、深く落ち着けるような奥行きのある香りに仕上がりました。
原料:サイプレス、クローブ、ロサリナ、ネロリナ、ユーカリetc.



C10 クリアーティートリー

クローブをはじめ抗菌作用の期待できるティートリーやユーカリなどでブレンドされた、シャープな清潔感が心地よい香り。
原料:ティートリー、ユーカリ、カモミール、クローブ、ラバンディンetc.



D08 グレイッシュウッド

都会的なサイプレスなどの透明感のある香りの中に、クローブのほんのりスパイシーな香りがきらりと光ります。
原料:サイプレス、ロサリナ、ネロリナ、ローレル、クローブetc.


アロマソムリエ | ヒノキの香りと効能・使い方

ヒノキの香りを嗅ぐと、日本を感じるという方が多いのではないでしょうか。香りから、ヒノキ風呂や寺社を連想してゆったりとした気分になったりと、日本人には親しまれているなじみ深い香りです。
ヒノキは、日本と台湾にだけ育つ針葉樹で、昔から高級建材として知られています。寺社の建材としても多く用いられており、現存する世界最古の木造建築・法隆寺にもヒノキが多く使われていると言います。清々しいだけでなく、防虫や防腐といった機能にも優れているのです。



基本情報

科名:ヒノキ科
学名:Chamaecyparis obtusa
抽出部位:木部、葉、枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:日本
主な芳香成分:α-ピネン、ボルネオール
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:やや弱い



香りのもつ機能

鎮静や抗ストレスだけでなく、抗菌、防虫も期待できます。そのため、古くから建材や生活用品としても使われてきた、日本人にとてもなじみのある香りです。
毎日忙しい都会に住む人々が嗅ぐと、ふと森の中を歩いているようにリラックス&リフレッシュを感じられる香りです。鎮静作用が安らぎをもたらし、眠りをサポート。明日に向かってゆっくりと気持ちをリフレッシュしていくことができます。



使うシーンや季節

ヒノキのもつカラーイメージは、やや薄い茶色~黄土色~くすんだ黄緑色。カラッとしたブラウンから、オリーブグリーンのような、ヒノキの「木」そして「枝葉」を含むような植物そのもののカラーイメージです。
落ち着きや気品を感じさせるヒノキの香りは、葉の色が色づきだした秋から冬のシーンにあう香り。明るくはつらつと元気なシーンよりは、落ち着いたトーンの静かな場所で使いたい香りです。
家の中であれば、やはり和室がおすすめ。畳の青々とした香り、柱や床の間などの安定感のある木の香りとの相性もよいでしょう。ヒノキの香りを広げることで、凛とした印象を和室にもたらします。たまには、和室で正座をしながら、心身ともに解放されたゆっくりとした時間を過ごすのもいいですね。



相性のいいオイル

ウッド系:サイプレス、パイン、ホーウッド
シトラス系:レモン、オレンジ、ベルガモット
ハーブ系:ローズマリー、ラベンダー


日本のヒノキはあまり癖がなく、清々しい香りなので、様々な香りと幅広く調和します。シトラス系の香りとのブレンドや、甘さをもつウッド系のホーウッドや、ラベンダーなどとの相性もよく、ヒノキ単体では感じられないフルーティーさをもたらすことができます。 同じヒノキ科のサイプレス、ジュニパーベリーなどとの相性も良く、様々な木々の香りが複雑さをもたらします。



「ヒノキ」をブレンドした香り

B12 パインヒノキ

森林浴をしているような、静かで落ち着きのある香りです。ユーカリがブレンドされているため、透明感も感じられます。
原料:パイン、ヒノキ、ユーカリ



JB02 吉野檜

馴染みのあるヒノキの無垢で柔らかい香りと、様々なウッド系のオイルがブレンドされてた香りで、心を落ち着かせてくれます。
原料:吉野檜、ヒノキリーフ、サイプレス、シダーウッド、パイン etc.



JD05 粋(IKI)

木質の香りとハーブの透明感が印象的な香りです。香りを広げると、スタイリッシュで研ぎ澄まされた空間を作り出します。
原料:ヒノキ、ジュニパー、サイプレス、ロサリナ、スパイクラベンダーetc.


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