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トドマツは北海道に生息する唯一のモミ属とされ、その名前はアイヌ語で「トゥトゥニ(tutuni)」に由来します。アイヌ語では「トゥトゥ」が乳白色の樹脂を指し、「ニ」が木を意味します。傷ついた樹皮から滲み出る樹脂を木製容器の防水加工や、接着剤に活用してきた歴史があります。
道内では建築材をはじめ、お正月の松飾りとして、またその白く美しい木肌に、鮭やいくらなどの海産物が非常に映えるため、贈答用の木箱としても重宝されているそうです。



基本情報

科名:マツ科
学名:Abies sachalinensis
抽出部位:枝葉
抽出方法:マイクロ波減圧水蒸気蒸留法(VMSD)
主要原産地: 日本
主な芳香成分:α-ピネン、リモネン、カンフェン、β-フェランドレン、酢酸ボルニル
香りのタイプ: ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象: 中~強



香りのもつ機能

トドマツの香りは爽やかでありながら、しっかりとした芯のある香りが特徴で、もやもやした心や頭をスッキリとさせてくれます。
また、トドマツには空気中の二酸化窒素(NO2)などの有害物質を吸着し、浄化する効果があることが試験で確認されています。NO2は自動車の排ガスや工場設備、家庭のガスボイラーなどから発生し、呼吸器系のトラブルや生活習慣病の一因になるとされています。トドマツの芳香成分はこれらを分解・中和する働きがあり、トドマツの人工林が多い北海道の釧路市は、その清浄な空気と美しい環境で有名です。



使うシーンや季節

トドマツの香りが広がる空間は、まるで静かな森林の中に身を置いているかのような感覚を与えます。すっきりと浄化された空気の中、深く息を吸うことで、心身ともにリフレッシュできる効果をもたらします。
北海道の雪山の過酷な環境で育つトドマツは、自然の厳しさの中で生命力を育んできた植物であり、その香りには力強さが感じられます。同時に、どこか穏やかな清涼感も漂い、エネルギッシュでありながらも、心を落ち着けてくれる優れたバランスを持っています。
年間を通してお使いいただけますが、特に冬から春にかけての使用がおすすめです。冬は寒さや乾燥で空気がこもりがちで、室内の空気が重く感じられることもありますが、トドマツの爽やかな香りは空気を浄化し、清々しい空間を作り出します。春の爽やかな気候にぴったりで、冬の疲れた心と体を癒すとともに、新たな季節を迎える準備を整えてくれる香りです。空気だけでなく、心もリフレッシュさせてくれるトドマツの香りは、自然の力で心と体を整え、毎日の生活に新たな活力を与えてくれるでしょう。



相性のいいオイル

ハーブ系:ラベンダー、マジョラム、ペパーミント
シトラス系:レモン、オレンジ
ウッド系:ユーカリ、サイプレス、パイン



「トドマツ」をブレンドした香り

C07ピュアグリーン

センティングデザイナー自身がトドマツの産地に赴き、北海道の爽快さ・清々しさ・輝きを自ら感じ、そのインスピレーションをもとにブレンドされています。
原料:トドマツ、ユーカリ、ヒノキ、ライム、ペパーミントetc.



C08 ラベンダーハーブ

トドマツやパインの木の香りが心地よい清涼感を与え、ラベンダーとマジョラムが穏やかにリラックスへと導きます。
原料:トドマツ、ラベンダー、マジョラム、ユーカリ、パインetc.



C09 シトラスオレンジ

オレンジとレモンが明るく爽やかな雰囲気を作り、トドマツやユーカリが清潔感とリフレッシュをプラス。冬の季節にもぴったりの香りで、温かみと清々しさを感じられます。
原料:トドマツ、オレンジ、レモン、ゼラニウム、ユーカリetc.