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直七(なおしち)は、高知県宿毛市を中心に古くから親しまれてきた、日本固有の香酸柑橘です。「田熊スダチ」の名でも知られていますが、地元では親しみを込めて「直七」と呼ばれています。その由来には諸説ありますが、江戸時代にこの柑橘を育てていた人物の名前が由来とされ、地域に根差した果実として長く受け継がれてきました。
見た目はユズやスダチに似ていますが、果汁が非常に豊富で、酸味がやわらかく、まろやかで透明感のある香りが特徴です。かつては限られた地域でのみ栽培されていたため、「幻の柑橘」とも呼ばれていました。近年では、その爽やかな香りと豊かな風味が見直され、食品だけでなく、アロマオイルやフレグランスの原料としても注目を集めています。
直七のエッセンシャルオイルは、果皮から丁寧に抽出されます。みずみずしいシトラスの印象の中に、ほのかな青みとやわらかな甘さを感じさせる香りは、日本の自然風景を思わせる繊細な印象があります。
また、直七は地域資源としての価値も高く、地元の農業や文化を支える存在として大切に育てられています。自然と人の営みが育んだ香りとして、現代の暮らしにもやさしくなじむ、日本ならではの香りです。

基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus takuma-sudachi
抽出部位:果皮
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要原産地:日本
主な芳香成分:リモネン、ミルセン、α-ピネン、βピネン、リナロールなど
香りのタイプ:シトラス
香りの揮発性:トップ
香りの印象:弱~中



直七の香りの特徴

直七の香りは、シトラスならではの爽やかさを持ちながらも、どこか落ち着きのある和のニュアンスを感じさせます。穏やかでやわらかなシトラスの香り立ちは、空間にやさしく広がり、気持ちを自然と軽やかに整えてくれます。
また、果実感あふれるみずみずしさの中に、若葉を思わせるグリーンな印象や、ほんのりとした甘さが重なり、透明感のある空気感を表現できます。静かに心へ浸透するような香りで、日本の四季や自然の風景に寄り添うような繊細さがあります。
和の空間との相性もよく、木材や自然素材を使ったインテリアの中では、香りがよりやわらかく調和します。穏やかで親しみやすい香りは、アロマ初心者にも取り入れやすく、日常に爽やかな心地よさをもたらしてくれます。



直七の持つ機能

気持ちを軽やかに整える、和のシトラス
直七の香りには、柑橘特有の爽やかさがあり、気持ちを切り替えたい時や、心身を穏やかに整えたい時に適しています。主成分であるリモネンには、緊張感をやわらげながら気分を前向きに導く働きがあるとされています。
ほのかなハーバル調のニュアンスが心を静かに落ち着かせ、忙しさの中で高ぶった気持ちを自然な状態へと戻してくれます。仕事中や読書時間、食後のリラックスタイムなど、日常のさまざまな場面で使いやすい香りです。
さらに、空気を爽やかに感じさせるシトラス調の印象は、空間に清潔感をもたらしてくれます。朝の目覚めや気分転換のタイミングに取り入れることで、軽やかな空気感とともに、心身を穏やかに整えてくれるでしょう。



直七を使うシーンや季節

直七の香りは、みずみずしいシトラスの爽やかさと、和柑橘ならではの落ち着きをあわせ持つ香りです。空間に自然になじみ、心地よい清潔感をもたらします。

自然の心地よさを感じる空間に調和する香り
直七の香りは、木や和紙、石など自然素材を活かした空間と美しく調和します。和モダンのリビングや旅館のような落ち着いた空間では、みずみずしいシトラスの香りが透明感をもたらします。玄関やリビングなど、人を迎える場所にディフューザーで香らせると、清潔感とやさしい温かみを感じる空間に。和の穏やかさを大切にしたい空間づくりにおすすめの香りです。

日常に取り入れやすいリフレッシュアロマ
直七は、朝の目覚めや家事の合間、仕事の気分転換など、日常の小さな切り替えに取り入れやすい香りです。ハンカチやアロマストーンに数滴垂らすだけでも、爽やかな香りがふんわりと広がり、気持ちを自然に整えてくれます。
また、食材としても使われるなじみのある香りのため、ダイニング空間にも自然になじみます。来客時には、ベルガモットやヒノキとブレンドすることで、より洗練された和の空間を演出できます。

春から夏かけて心地よい香り
直七は、空気が軽やかになる春から初夏、そして蒸し暑さを感じ始める夏の季節に特に心地よく感じられる香りです。みずみずしい柑橘の爽やかさが、湿度を含んだ空気に透明感を与え、気分まで軽やかに整えてくれます。
新生活が始まる春や、暑さを感じ始める夏にかけて、直七の爽やかな香りは心地よく広がります。朝の時間や帰宅後のリラックスタイムに取り入れることで、季節に合わせた空間づくりを楽しめます。



相性のいいオイル

シトラス系:ユズ、ベルガモット
ハーブ系:シソ、ローズマリー
ウッド系:ヒノキ、クロモジ、シダーウッド

直七は、軽やかで親しみやすいシトラス調の香りを持ちながら、ほんのりとした青みや和の落ち着きを感じさせるため、幅広い精油と自然に調和します。ユズやベルガモットなどのシトラス系や、爽やかなハーブ系と合わせると、明るく透明感のある香りが際立ち、空間を軽やかに演出できます。
また、ヒノキやクロモジなどの日本の樹々の香りを組み合わせると、和の静けさや落ち着きが深まり、旅館のような上質な空間を思わせる香りに仕上がります。直七は香りが比較的穏やかなため、ブレンド時には香りが強い香りは加えすぎず、透明感を活かすようにまとめるのがおすすめです。