@aroma online shop

東北地方から九州の山地に自生している日本固有の常緑針葉樹。高野山真言宗の総本山である和歌山県の高野山に多く生育していたことからその名がつけられたと言われています。その昔、弘法大師空海が御仏前に花の代わりに高野槇の枝葉を供えたという言い伝えもあり、高野山では現在でもその慣わしが残っています。
木部は樹脂が多く水に強いのが特長で、古代より棺や水桶、建材、仏具など様々なシーンで利用されてきた、日本の伝統的な樹木です。
以前は、お供え用に剪定された後の枝葉の部分はお金を払って廃棄処分されていましたが、その香りの良さから精油としても利用されるようになりました。高野槇は成長がゆるやかで採油量も少ないため、枝葉から抽出されるエッセンシャルオイルはとても貴重です。

基本情報

科名:コウヤマキ科
学名:Sciadopitys verticillata
抽出部位:葉、枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:日本
主な芳香成分:α-ピネン、リモネン、ミルセン
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:中~強

香りのもつ機能

高野槇の香りは、材木として使用される木部と同様、抗菌や消臭の効果が期待できます。また、香りのもつ針葉樹ならではの青々しく爽やかな印象から、森林浴をしているような心地よさや、心身を落ち着かせる鎮静の効果もあると言われています。リフレッシュとリラックスの両方の効果が期待でき、アロマ空間デザインでも重宝される万能な香りです。



使うシーンや季節

高野槇の香りは、機能性や香りを活かして様々なシーンで活用することができます。
例えば、空気がこもりがちな場所や、お部屋の空気をきれいにしたい場面に。抗菌や消臭の効果が期待でき、すっきりとした香りの印象を持っているので、清潔感がありながら落ち着く空間をつくりだします。
心に働きかける効果も期待できますので、気持ちを切り替えたい時や心を落ち着けたい時には、自然と深い呼吸ができるでしょう。
また、香りのもつ荘厳で気品のある雰囲気を活かして、上質なアロマ空間を演出することもできます。実際に、多くの高級ホテルやカーディーラーなどでもおもてなしとして取り入れられており、日本らしい和の雰囲気から感じられる安心感がありながら、洗練された印象をもたらします。ご自宅でも、人が集まるシーンで香りを広げておくと、いつものお部屋がワンランク上に感じられるような空間でお客様を迎えることができます。



相性のいいオイル

ウッド系:サイプレス、ヒノキ、ティートリー、ユーカリ
シトラス系:レモン
ハーブ系:ラベンダー、マジョラム

木部から抽出されたウッドの香りや、ハーブの香りと一緒にブレンドすると、あたたかみのある印象に仕上げることができます。高野槇のすっきりとした印象を活かしたい時には、枝葉から抽出されるティートリやユーカリなどのシャープな香りと合わせるとユニセックスでかっこいい印象の香りに。



「高野槇」をブレンドした香り

JB03 高野槇

様々な木々の香りとブレンドすることで高野槇の香りのもつ個性を調和しながら、神聖な空気感が存分に楽しめるブレンドです。
原料:高野槇、ファーニードル、ホーウッド、ヒノキ、シダーウッドetc.