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「香りの女王」と称され、時代を超えてロマンと伝説が絶えないローズ。
その起源は約5,000万年以前とも言われ、中国西南地区からヒマラヤにかけて、またイランなどの中近東地区の野生種をはじまりとする説が有力です。
ローズを語る上で欠かせない歴史的人物といえば、古代エジプト最後の王女、クレオパトラ。この花をこよなく愛したクレオパトラは、毎日のようにバラ風呂に浸り、寝室には膝の高さまでバラの花びらを敷き詰めていたという伝説が残っています。
今回は、芳しい香りと美しい姿で人々を惹きつけてやまないローズについてご紹介いたします。


基本情報

科名:バラ科
学名:Rosa centifolia
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法、溶剤抽出法
主要産地:モロッコ、フランス、ブルガリア
主な芳香成分:フェニルエチルアルコール、シトロネロール、ゲラニオール
香りのタイプ:フローラル
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:強

香りの世界で使われるローズは主に2種類あり、ダマスク種とセンチフォリア種に分けることができます。また抽出方法にも水蒸気蒸留法(オットー)と、アルコールやワックス剤などに香りを移す溶剤抽出法(アブソリュート)があり、一般的にダマスク種には水蒸気蒸留法、センチフォリア種は溶剤抽出法を用いることが多いです。



香りのもつ機能

緊張・ストレスの緩和や、高い鎮静作用で心をリラックスさせると同時に、沈んだ気分を持ち上げてくれる効果が期待されます。
また女性ホルモンのバランスを整える働きがあると言われ、PMSや更年期にみられる心理的な諸症状をサポートしてくれると言われています。



使うシーンや季節

優雅で気品高いローズの香りは、数あるフローラルの香りの中でもひときわ存在感を放ちます。
アロマ空間デザインでは、幸福感や祝福ムードを高めたいシーンで活用します。結婚式や、特別なパーティーシーンなどで使用すれば、甘く魅惑的な香りが会場を包みこみ、誰もがハッピーな気持ちになれるようなあたたかい雰囲気を創出します。
また、格式高い伝統的なホテルのロビーなどで演出すると、大切なお客様へのおもてなしにもつながります。インテリアスタイルとしては、ロマンティックでエレガントな空間や、豪華なシャンデリアの装飾が施された、贅沢感のあるラグジュアリーな空間にぴったりです。
心に働きかける作用も大きいため、ストレスを感じているときや気分が冴えないときに優しい濃度で香らせると、じんわりと心を明るく持ち上げてくれます。



相性のいいオイル

シトラス系:オレンジ、ベルガモット
ウッド系:ホワイトサイプレス、シダーウッド
ハーブ系:マジョラム・スイート、ラベンダー
フラワー系:ゼラニウム、イランイラン

少量で上品さや華やかさを表現できます。組み合わせ次第でより甘く華やかなフローラル感を強調したり、また香りのアクセントとして使うとほんのり艶やかさを表現できたりと、ローズの使い方はさまざまです。お花の濃厚さを和らげたいときはシトラスとブレンドするとソフトになり、さらにあたたかみのある雰囲気になります。また、重みのある落ち着いたウッドと合わせると、より荘厳で格式高い伝統的な印象を表すことができます。



トルコローズについて

世界有数のバラ産地、トルコ。そのトルコの「ローズガーデン」と評されているのが、南西部に位置するウスパルタという街。土地の3割が湖、ラベンダーやユリの花が咲く美しい街です。トルコローズは、そんな景色を思わせるような透明感と瑞々しさ、軽やかさを感じられます。



「ローズ」をブレンドした香り

PINK ROSE(ピンクローズ)

トルコローズの瑞々しさを生かし、ローズガーデンを散策しているときや、フラワーショップで感じる繊細な生花の香りをイメージ。
原料:ローズ、ゼラニウム、オレンジ、ホーウッド、カモミール etc.



D09 コンフォートリラックス

ハーブやウッドなどとのバランスが心地よい、印象的な香り。ローズとハーバルな香りが、深みのある上品な空間を作り出します。
原料:ローズアブソリュート、ラベンダー、スパイクラベンダー、ゼラニウム、ロサリナ etc.



S07 ローズドリーム

華やかな印象を存分に楽しめるブレンド。ローズならではの優雅さと気品が、眠りのクオリティを高めてくれます。
原料:ローズ、パルマローザ、ネロリナ、ゼラニウム、ベルガモッ トetc.