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なんとなくやる気が出ない、寝ても疲れが取れない…なんてことはありませんか? 気付かないうちに心に疲れを溜めてしまっているのかもしれません。心はSOSを発しているのに、脳が日々の情報処理で疲れて、自分のことに気付けない人も多いのだとか。 疲れが溜まると「好きなものをたくさん食べる」「お酒を飲む」「夜ふかししてドラマを観る」など、身体に負担を掛ける方法でストレス発散をしてしまうこともありますよね。
そんなときにおすすめなのは≪植物のチカラ≫を借りること。皆さんが日々心地よくパワフルになれるような、植物のチカラにフォーカスした気分転換方法をご紹介します。

芳香浴

空気中に香りを拡散し、楽しむ方法を芳香浴と言います。ティッシュ、ハンカチ、お湯を入れたマグカップにオイルを垂らすなど簡単な方法もありますし、ディフューザーを使った香りの広がりをしっかり体感いただける方法もあります。
植物から抽出される精油(エッセンシャルオイル)の香りは私たちの心と身体に心地よく働きかけます。原料となる植物に含まれる成分はリラクゼーションやリフレッシュをもたらしてくれます。
例えば、人気の高いラベンダーの香りの主要成分は「リナロール」と「酢酸リナリル」で、いずれも神経系の働きを鎮め、心と身体をリラックスさせる鎮静作用が期待できるのが特徴です。 不安や憂鬱を和らげ、気分を高める抗ストレス作用を期待できるエッセンシャルオイルとして、エキゾチックで魅惑的なイランイラン、親しみやすさ抜群のオレンジ・スイート、華やかなローズを思わせるゼラニウム、グリーン調で芯のあるプチグレン、紅茶のアールグレイの香り付けにも使われるベルガモットなどが挙げられます。
それぞれを使用するだけでもよいのですが、複数のオイルをブレンドして使用すると成分数を増やすことができるので機能性がUPします。より香りが奥深く、嗜好性が低くなるので苦手な香りもブレンドオイルなら気にならないという方も多いです。

ハーブティー

ハーブティーを入れる時に立ち上る香りを嗅ぐことで、植物がもともと持っている香りを心と身体の癒しに役立てる穏やかな香りの効果(アロマテラピー効果)が期待できます。一般的に香りは新鮮なフレッシュハーブティーのほうが強く、ハーブの効果や保存性はドライハーブティーのほうがあるといわれています。
ハーブティーに溶け出す水溶性成分が体内に吸収されるので薬理効果も期待できます。安眠効果や胃腸の調子を整える効果など、使用するハーブによって効果が変わります。ハーブティーの代表といわれるカモミールには「アピゲニン」という成分が含まれています。このアピゲニンが自律神経を整えることで不安を和らげ、気持ちを落ち着かせてくれると言われています。 ストレス緩和を期待できるハーブとして、レモンに似た香りと味のレモンバーム、柑橘系の香りでやさしい味のオレンジブロッサム、甘く上品なフローラル系の香りでくせのないリンデンなどが挙げられます。
それぞれのハーブの効果を知って、自分に合ったハーブティーで疲れた心と身体をホッと癒してみてくださいね。身体を温める生姜やハチミツを足したり、ホットミルクと合わせたりとアレンジも楽しんでみてください。

森林浴

森林浴とは、大自然の中に身を置くことで心身をリフレッシュさせ、健康維持などに役立てていくことです。自然の中を歩いているだけで「気分がリフレッシュした」と感じたことのある人は多いのではないでしょうか。
森林浴がストレスを軽減させるということは科学的にも立証されています。杉やヒノキなど樹木それぞれの香りではなく、森林の中で感じられる森の香り。正体は「フィトンチッド」という化学物質です。主に樹木が発散する揮発性物質で、その主な成分はテルペン類とよばれる有機化合物です。殺菌効果やリラックス効果、自律神経を整える効果があります。 また街と森林の中を歩いた後、唾液中のストレスホルモン、コルチゾール濃度を測定し比較すると、森林の中を歩いた方のコルチゾールが減少傾向になったという研究結果もあります。これは森林浴によりストレスが減少するということを意味しています。
空気が澄んでいて、五感を心地良く刺激してくれる森林浴。散策だけでもいいですし、ハイキングやトレッキング、ストレッチといった軽く身体を動かす運動もリフレッシュには効果的です。最近では呼吸やヨガ、瞑想を森林の中で行うプログラムもあります。

植物のチカラでストレス解消を

植物のチカラにフォーカスし、3つの気分転換方法をご紹介しました。気になるものはありましたか?アロマを使ってみる、眠る前にハーブティーを飲む、自然の中で過ごす休日を作る、というように少しでも意識的に取り入れると、知らず知らず溜まってしまう心の疲れをリセットすることができるのではないでしょうか。 ストレスを溜めすぎないよう、自分なりのリセット方法で毎日を快適に過ごしてみませんか?