香りのプロフェッショナル集団であるアットアロマ。そこで働くスタッフは、日々どのような香りを実際にセレクトしているのでしょうか。
今回は、それぞれ職種の異なる4名のスタッフに直接インタビューし、お気に入りの香りやアイテムについての思いを、前後編でお届けします。それぞれのスタッフの人柄も伝わりましたら嬉しいです。
それではPart.1をどうぞ。
アロマ空間コーディネーター
男性スタッフ S.O
香りの演出調整・メンテナンスを行っているアロマ空間コーディネーター。
ホテルやアパレルショップなど、アットアロマが香り演出を手掛けている場所に直接お伺いして、香り空間を創り上げます。車で演出先を複数回ることも多く、移動時間の前後にも香りをうまく取り入れることでワークライフバランスを整えているようです。
― 普段、使っているお気に入りの香りを教えてください。
B18 マジョラムパインです。3種類の原料で構成されたシンプルな香りですが、レモンのフレッシュさとマジョラムのさっぱりとした爽やかさがイチオシです。
実は、以前ある演出先で提案した際に、先方の空間にとてもマッチし気に入っていただけたことがあり、それ以来自身でも愛用しています。
透明感のある香りなので、これからの暑い季節から秋にかけても使いやすいと思います。
― 車での移動中には香りを使いますか?
はい、車専用のディフューザーで使用しています。
ドライブタイムクリップで香りを広げる際は
ハーバルミントを使うことが最近は多いです。夏らしい香りながらも現代的でバランスが取れていて、車内での眠気覚ましや集中力アップにいいですよ。
▲ドライブタイムクリップ
― そうなのですね。実際に使用する場合の注意点を教えてください。
しっかりとエアコンのルーバーに固定して使うこと、必ず助手席側に置いていただく必要があります。
もしもオイルがこぼれた際は慌てずすぐにティッシュや布等で拭き取れるよう準備しておくと良いと思います。
エアコンの形によっては、差し込みが難しくなりますので、ご自身のお車で使えるかどうかは慎重に判断いただきますようお願いいたします。
― コーディネーターのお仕事について教えてください。
香りを演出した空間に初めて足を踏み入れた人がどのように感じるのかを常に考え、香りの濃度調整を行っています。
同じ空間でも季節によって香り方が異なるため、訪問の度に微調整が必要です。また、最適な香りを提案するだけでなく、香りによってオイルの消費量にも差があることも考慮し、先方には適切な濃度を提案しています。
私自身も普段から嗅覚をみがくため、休みの日も天然・合成問わず香水やお香と様々な香りに触れるようにしています。
その場を訪れた人の記憶に繋がるような香りの演出を常に意識していきたいと思っています。
センティングデザイナー/スクール担当
女性スタッフ H.O
アットアロマの核でもある機能・空間に合わせた「香り」を作るセンティングデザイナー。様々なニーズや目的に合わせ質の高い香り空間をデザインする「アロマ空間デザイン」について、一般の方へその魅力を伝えるスクールの運営も担当しています。
デザイナーならではの香り選びを聞くことができました。
― センティングデザイナーとして思い入れのあるオイルについて教えてください。
「D09 コンフォートリラックス」と「JD01 清(SEI)」です。
D09 コンフォートリラックスを初めて嗅いだときは驚きました。植物由来の天然香料を使用しているにもかかわらず、香水のようなデザイン性の高さ・ブレンドの奥深さに感動しことを覚えています。
もう一つの香りである
JD01 清(SEI)はセンティングデザイナーとして、自分もこのような香りを作りたいと憧れを持った香りです。「清」という名に相応しく香りに静けさや透明感があり、そこに日本独自の和の部分も香りに落とし込んでいる魅力的な香りです。また、普段香りを楽しむ時には
アロマストーンディフューザー トコナメを愛用しています。部屋に風が入ってきたときにふわりと香りが広がり、心地いいんです。
▲アロマストーンディフューザー トコナメ
― センティングデザイナーのお仕事について教えてください。
100%自然素材であるアットアロマのオイルだからこそ、植物本来の魅力が出せるように、体験した人の心に優しく染みわたるようなブレンドを心掛けています。
また、演出している空間と香りが調和するようなブレントとなるよう意識しています。
― 企業様のオリジナル以外にも「JB05 北海道薄荷」の香りデザインも担当されていますね。その際のエピソードを聞かせてください。
JB05 北海道薄荷は、100種類ある和ハッカの中でも「幻の品種」と呼ばれる滝上町の瀬川農家さんの和ハッカを選定しています。
北海道薄荷自体のスカッとした中に甘さのある香りを活かし、またハッカに対して苦手意識のある方にも親しみやすく感じていただけるよう、柔らかく心地よい香りにブレンドしています。
オホーツクの大地を軽やかな風が吹き抜けていくかのような、清々しさを感じていただきたいです。
Part.1のご紹介はここまで。異なる職種ならではのおすすめのアイテムはいかがでしたでしょうか。
次回Part.2はグラフィックデザイナーと直営ストア店長のインタビューをお届けします。お楽しみに。