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「ブラッドオレンジ」は柑橘類の一種で、特に果肉がルビー色に染まることからその名がつきました。赤みはアントシアニンというポリフェノールの一種によるもので、柑橘類としては珍しい特徴です。
地中海地域、特にイタリア・シチリア島では古くから親しまれてきた果実であり、「太陽と火山の果実」として人々に愛されてきました。なかでもエトナ火山の麓で育つブラッドオレンジは、ミネラル豊富な火山性土壌と、昼夜の寒暖差の大きな気候条件により、アントシアニンの生成が促され、香り、味わいともに格別と言われています。
火山の大地が育むこの赤い果実には、大地の力と太陽の恵みがたっぷり詰まっています。


基本情報

科名:ミカン科
学名:Citrus sinensis (L.) Osbeck
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法
主要原産地:イタリア
主な芳香成分:リモネン、ミルセン
香りのタイプ:シトラス
香りの揮発性:トップノート
香りの印象:弱~中

ブラッドオレンジの香りは、瑞々しくフレッシュな柑橘の香りですが、オレンジよりも酸味が少なく甘く濃厚な香りです。
甘いジューシーさを感じたあとには、熟れた果実のような芳醇でまろやかな柑橘の香りが広がります。どこか幼い頃の夏の記憶をくすぐるようで、自然と顔がほころぶような感覚へと導いてくれる香りです。



香りのもつ機能

ブラッドオレンジに豊富に含まれるリモネンは、脳内のセロトニンやドーパミンの分泌を促すとされ、ストレスや不安を和らげ、穏やかな気持ちへと導いてくれます。
さらに、リモネンによる消化促進作用があり、心身ともに軽やかさを取り戻したいとき、リラックスタイムや疲労回復のひとときにぴったりです。血行を促し、冷えや疲れが気になるときにも穏やかに寄り添ってくれます。



使うシーンや季節

ブラッドオレンジのジューシーで甘く、どこか陽気さを感じさせる香りは、室内に太陽の気配を運んでくれます。
たとえば、朝の始まりにディフューザーで香らせれば、心にスイッチが入り、軽やかな気持ちで一日をスタートできます。仕事や家事の合間、ちょっとしたリフレッシュタイムに香らせると、気分の切り替えや集中力の回復にも効果的です。また、リラックスしたい休日や、友人とのカジュアルなティータイムにもぴったり寄り添ってくれます。
一年を通して楽しめますが、特に初夏~晩夏にかけて、太陽が似合う季節にその明るさが一層引き立つ香りです。



相性のいいオイル

シトラス系:グレープフルーツ、オレンジ、タンジェリン
フラワー系:ラベンダー、ゼラニウム
ウッド系:シダーウッド、ホーウッド

どの精油とも合わせやすい香りです。同じ柑橘系のオイルと合わせると、甘さにほのかな苦みが加わり、爽やかでありながらも深みを感じさせるブレンドになります。
また、シダーウッドやホーウッドなどの甘さのあるウッドの香りと合わせると、まろやかで優しく穏やかな印象を創り上げることができます。



「ブラッドオレンジ」をブレンドした香り

スプリングエッセンス ブラッドオレンジ

ブラッドオレンジの甘さとやわらかなグリーン、穏やかなウッドが重なった、春の陽光のように心を明るく照らすブレンドです。
原料:ブラッドオレンジ、タンジェリン、柚子、レモンバーベナ、薩摩芳樟 etc.



City series 熊本(KUMAMOTO)

柚子・カボスなどの和柑橘の清々しさとブラッドオレンジの組み合わせが、自然と文化の調和を感じる熊本の空気感をイメージさせます。
原料:ブラッドオレンジ、ユズ、薩摩芳樟、カボス、レモンマートル etc.