CATEGORY
COLUMN
ぽかぽかとした陽気に心が緩み、外に出かけたくなる春。草花が芽吹き、空気もどこか軽やか。この時期は、季節の移ろいを肌で感じられ、心も体もリフレッシュするタイミングをくれます。
けれど実は、春になると「なんだか眠れない」「夜中に目が覚めてしまう」といった、睡眠にまつわる悩みを感じる人が増えてくるのをご存じでしょうか。
春の不眠にはいくつかの原因があるといわれています。
昼と夜の寒暖差や、気圧の変化が激しいこの時期は、体温調節のバランスが崩れやすく、自律神経に余計な負担がかかってしまいます。昼は暖かいのに夜はひんやり…といった温度差が、体のリズムに影響を与えます。さらに、花粉症などのアレルギー症状を抱えている人にとっては、鼻づまりや目のかゆみなどによって睡眠が妨げられる要因になります。
そしてもうひとつ見逃せないのが、「環境の変化」による心理的ストレスです。新年度の始まりや新生活への適応、人間関係の変化など、春は心が緊張しやすくなる時期。無意識のうちに感じている不安やプレッシャーが、夜の眠りにじわじわと影響を及ぼしていることもあります。
こうしたさまざまな要因が少しずつ重なり合い、結果として睡眠の質にも影響を及ぼしてしまうのです。
そんな、どこか不安定になりがちな春の夜に、そっと寄り添ってくれるのが「香り」です。
嗅覚は、脳の大脳辺縁系と呼ばれる「感情」や「記憶」をつかさどる部分と直結しており、五感の中でも最も本能に近い感覚です。特に、夜に香りを取り入れることで、「そろそろ休んでいいよ」「もう安心していいよ」というサインを脳に送り、心と体を自然におやすみモードへと切り替えてくれます。
心がなんとなく落ち着かない日や、頭の中がざわざわしている夜も、やさしい香りがそばにあるだけで呼吸が深くなり、肩の力がふっと抜けるような感覚に包まれます。「この香りがしたら、もう寝る時間」と脳が覚えるような、眠りのスイッチを自分の中につくるのもおすすめです。香りを取り入れることで、夜の時間を穏やかに過ごすためのサポートになります。
たとえば、春には「スプリングエッセンス ネロリ」の香り。まるでやわらかな春の陽光を浴びているような、明るくやさしい気配に満ちています。心を前向きに整えたいときや、日中の緊張を軽やかにほどきたい夜に、ふわりと寄り添ってくれる香りです。
香りは手軽なのに効果を実感しやすく、気分や体調に合わせて選べるのも魅力のひとつ。とくに寝室は、光・音・香りといった五感の刺激を整えることで、ぐっと眠りやすい空間に変わります。初心者の方から香り好きな方まで、寝室への香りの取り入れ方をご紹介します。
初心者におすすめ
ピロー&エアミストをひと吹き
まず試していただきたいのが、眠る前の「ピロー&エアミスト」。ピロー&エアミストは、枕や寝具にシュッと吹きかけて、睡眠前の香り習慣を気軽に取り入れられるのが魅力です。布にふわっと広がるやさしい香りが、心をゆるめ、自然と深い呼吸へと導いてくれます。リネンや寝具のやわらかな肌ざわりとともに香りが広がることで、視覚・触覚・嗅覚が心地よく刺激され、リラックススイッチがスムーズに入るようになります。
寝室にディフューザーを置くスペースがない方や、家族と寝室を共有していて香りの強さを調整したい方にもおすすめです。「フィールマイルド」は性別や年代を問わず親しみやすく、ご家族やパートナーと過ごす寝室でも使いやすいと好評です。心を落ち着かせながらも前向きな気持ちをもたらし、やさしく眠りへと導いてくれます。
上級者におすすめ
寝室全体を香りで包むディフューザー
寝室全体を心地よい香りで満たしたい方には、「ピエゾディフューザー ソロ」がおすすめです。最大約40畳まで香りを広げるパワフルな拡散力を備えながら、動作音がとても静かなので、特に寝室でご愛用いただいている方が多いディフューザーです。
香りの濃度は3段階で調整可能。寝室の広さや、一緒に眠るご家族の人数に合わせて、最適なアロマ空間をつくることができます。さらに、連続で最長12時間稼働できるため、おやすみ前のリラックスタイムから、目覚める朝まで、香りに包まれながら睡眠を取ることができます。
香りで一日を切り替えたいときにおすすめなのが、「クールダウン」の香り。慌ただしい一日を終えた夜、すっと気持ちを落ち着かせて、静かな時間へと導いてくれます。頭の中がざわつきがちなときにもぴったりな香りです。
心と体が揺らぎやすい春は、毎晩の小さな香りの習慣が、心地よい眠りへの第一歩になります。香りとともに一日を静かに締めくくることで、眠りをすこしずつ整え、春の夜をもっとやさしく、もっと愛おしいものに変えてくれるはずです。
RECOMMEND