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ジュニパーは、北半球に広く分布する常緑低木です。生育する場所によって変種しやすく、多くの品種が存在します。香りが採られる球果(実の部分)は、秋に実がなり黒く熟すまでに2~3年かかると言われます。
また、ジュニパーといえば、洋酒の「ジン」の香りづけとしても有名です。高い浄化作用をもつため、中世ヨーロッパでは魔除けや疫病除けとして、ローズマリーなどのハーブとともにジュニパーの枝葉が焚かれていたという歴史があります。
現代でもそのデトックス作用を活用して、ボディトリートメントなどで使われるジュニパーベリーですが、香りとしてはどのような特徴があるのか、探っていきましょう。

ジュニパーベリーの基本情報

主な成分:α-ピネン、テルピネン-4-オール、リモネン
香りの機能:デトックス、強壮、抗菌
キーワード:静か、浄化、洗練

ジュニパーベリーは、針葉樹ならではのすっきりとしたウッドの中に、スパイシーさやほのかな甘さを感じさせる香りです。
お酒の「ジン」の香り付けとしても使われているため、大人の雰囲気漂う落ち着いたイメージを持っている方も多いことでしょう。
空間で演出すると、まるで薄暗い森の中を散策するような、しんとした静けさを表現できますが、一方で、どこか洗練されたモダンな印象もあわせ持つため、都会的でクールな世界観を演出することもできます。
また、すっきりとしたユニセックスな香りであることから、メンズ用の香水としても活用されています。

B20 ジュニパーシダー

スパイシーさを感じるジュニパーベリー、濃厚な甘さを感じるシダーウッドのウッドの香りの中に、アクセントして深いグリーンを感じるプチグレンがブレンドされており、青々しく奥行きのある香りに仕上げています。
原料:ジュニパー、シダーウッド、プチグレン

P01 トラスト

ジュニパーベリーの香りが存分に感じられる「B20 ジュニパーシダー」と異なり、こちらはアクセントとしてジュニパーベリーをブレンド。木々の深い香りの中にスパイシーさを感じる、落ち着いた印象をもたらす香りです。
原料:ヒノキ、フランキンセンス、パチュリ、コリアンダー、ジュニパーetc.

City series 横浜(YOKOHAMA)

大人な雰囲気のあるカクテルのような甘さを、ジンの香り付けにも使用されるジュニパーベリーを使って表現しました。ウッドの他にフローラルや柑橘などが複雑に混ざり合い、潮風を感じる横浜の街のような爽やかさも持っています。
原料:ジュニパー、ローズ、ライム、ヒノキ、ベチバー etc.

使うシーンや季節

ジュニパーベリーの香りは、その高い機能性と、デザイン性から様々なシーンで活用できます。
針葉樹ならではのウッドの爽やかさや抗菌作用を活かして、清潔感が必要とされるパウダールームやフィットネスクラブで使用したり、日中は仕事の合間の集中力UPや、心と頭のリフレッシュに役立ち、気持ちを切り替えたりすることができます。
また、ジュニパーベリーは、濃い青や深い緑のカラーをイメージさせる香りです。ペパーミントなどの香りがキラキラとしたマリンブルーや鮮明なグリーンを表現することに対し、ジュニパーベリーのもつ青色はもっと深く、海の底や、静かな夜空をも連想させるような印象があります。さらに、都会的なニュアンスも持ち合わせているので、モダンな印象や、落ち着いた大人の雰囲気をもたらすことができます。
季節と合わせて香りを楽しむ場合は、夏はペパーミントなどとブレンドし、すっきりとした清涼感のあるハーバルウッド調のクリアーな空間づくりを。その場を心地よく過ごすことができます。冬には、ジュニパーベリーのもつ静けさを活かして、深々とした凍てつく冬の空気感を表現するなど、香りのデザイン性を楽しむことができます。
静寂と洗練さ、清涼感と落ち着き。一見相反するような要素をあわせもち、自在に表現できるのが、ジュニパーベリーの特長です。